自己暗示

夏休みも終わりなのに、
まだ、ちょっぴり宿題の残っている　けんたろう…。

アサガオの観察日記も、その一つ。
夏休みの前半に、花を書いたのですが、もう一枚残っています。
種がたくさんできたので、それを書くことにしました。

テーブルの上に　アサガオの種を置いた　けんたろう。
その種をにらんだまま　突然、なにやら小声でブツブツ言い出しました。
耳をすますと、聞こえてきたのは…　

「けんたろうは、観察名人。
失敗したって、あきらめないぞ。
失敗したって、がんばるぞ。
ボクは、ちゃんと書けるぞ。
ボクは、観察名人だもん。」

なんと、始める前に、自分に暗示をかけていたのです。
そういえば、前に書いた観察日記を見て、
「けんたろう、すごくよく観察できてるね。
よく見たね。上手に書けたね。」
と、ほめたことがありました。
実際、私より　ちゃんと気づいていることがあり
子どもって凄いなと　びっくりしました。

その時のイメージを自分なりに　思い出していたのかもしれませんね。
まじめな顔で、ブツブツ自分にしゃべっている　けんたろう
いやぁ、子どもって面白いなぁと、又、びっくりさせられました。

あ…でも、その観察日記は、「これで終わりなん？」と
思わず聞いてしまったくらい　あっさりしてたんですけれどね。
そこが　又、けんたろうらしさかな。

思い思いに

あっちこっち　むいた　ふしぎな　つぼみ
みんな　花になるのかな　？

兄弟げんか

ゆうととけんたろうは、６才離れています。
「それだけ離れていたら、ケンカもしないでしょう。」
よくそう言われますが、とんでもない！
仲よしで、お互いのことが大好きだけど、
つまらないことで　ホントによくケンカしてます。

最近のケンカのもとは料理のこと
どっちが手伝うかで　もめています。
先日、ゆうとが自分だけで料理をしている場面を見て
とっても羨ましかった　けんたろう。

次の日　「今日はボクがお料理する！お母さんのお手伝いする！」
皮むき、乱切り、混ぜたり、焼いたりを任せると
「ボクはお料理名人！　けんたろうににお任せ～！♪」
と大張り切りでした。

そして、又次の日も、夕方になると
サッと台所に来て、私の横に立っていました。
その様子を見て
「オレも　手伝いたいわ。」とゆうとが言い出しました。
それを聞いたけんたろう
「ゆうとは、この前したでしょ。だから、もうおしまい。
手伝いたかったら、ボクがしてない時にして！」
なんて　えらそうに言うもんだから　さぁ大変！

「けんたろうだけ、ズルイ！」
「ゆうと、邪魔！」
「オレの方が、ちゃんとできるわ！」
「ボクの方が、名人やもん！」
しまいに　二人して
「おかあさ～ん！！」

『お母さん？お母さんは一人で作る方が早いんだけど…。
それに、ケンカするなら　後片付けをどっちがするかの方が
ずっと嬉しいんだけど…。』

でも、二人のやる気満々の気持ちをつぶすわけにはいかないですよね。
結局、時間のある日に交代で手伝うことに落ち着きました。
その代わり、その日はちゃんと後片付けも手伝う約束だよ。

花から花へ

花の蜜って　みんな　おいしいのかな？
蝶にも　お気に入りの　花の蜜ってあるのかな？

アサガオのお願い

赤とんぼが　飛んでいました。
風も　ひんやりしてきました。
そんな朝に　聞こえたつぶやき…

夏さん、
まだ　行かないでね。
秋さん、
もう少し　待っていてね。
今から　咲いてくる子ども達のこと　見守っていてね。
　

あしもとで

とっても小さな花が　咲いていました。
しゃがみ込んで　よく見ると、かわいい花達が集まっています。
「踏みつけられないように　気をつけてね…」
ちょっぴり心配で、そう言うと
「ここなら大丈夫。たぶん誰にも見つからないもん…」
少し寂しそうに笑ったように見えました。

この花も　箕面の滝道から　ほんの少し外れたところで咲いています。
見つけたら、ソッと声をかけてあげてくださいね。

見つけてあげたい

今朝、箕面の滝近くで見つけた花です。
写真を撮っていると、声をかけられました。

「こんなに可愛い花を咲かせるんですね。
毎日通っているけれど、今日、初めて　近くで見ました。」

その方の話では、葉っぱがくさいから
「くさいは」って言われているとか。
だから、ちゃんと見ることもしなかったとか。
近寄るのも嫌で　避けていたとか。
「そうなんですか…？」
少し悲しい気持ちになりました。

この話、聞こえてた？ごめんね。
でも、シャンと顔をあげて咲いていたよね。
ホントは、そんな名前じゃないよね。
それに…
見ようとしなければ、本当のことは　何も見えないんだよね。

よこがお

かわいいラッパが　こんにちは
ちょっぴり　おちゃめです

芙蓉の花

すべてを　そっと　包み込んでくれるような
大きくて　優しい　ピンク色の花びらです。

あした花になる

ハナカマキリって、見たことありますか？

虫たちは身を守るために　いろんなものに変身するけれど、
らんの花に　そっくりなカマキリ…。
私は　まだ見たことがありません。

「なんで、らんの花に…？
そういえば、カマキリの手は祈っているように見える…
はねもタキシードに見える…」　　あとがきより

いもとようこさんの想像の世界の中で
カマキリは　らんの花に恋をします。
そして、祈り続けます。
一億年の時が流れるまで…。

不思議な話です。
でも、そんなことが本当にあるかもしれない…
思いの強さ、祈りの深さは　
運命も変えることが　できるかもしれない
そう思う私です。

今夜、けんたろうが選んだ絵本でした。