milkyway‥☆‥☆∵☆∵

心に通り過ぎるたくさんの思い
あなたにも どうか、届きますように…

小学校へ行くということ

2005-05-11 22:00:57 | 子ども
秋雪君も翼君も、染色体の数が たった一本多いだけ…。
ダウン症です。

秋雪君の入学前、お母さんは、養護学校2校と小学校の特殊学級の
見学に行かれたそうです。
そして、県内の肢体不自由児の養護学校への入学を決められました。

「ここなら秋雪をまかせられる。
学校全体、そして先生の姿から、両手を広げて受け入れてくれるようすが
伝わってきたのだ。」

でも、こうも書かれています。
「しかし、心身に障害があると、なぜ就学先を探し、選ぶという作業を
しなければならないのだろう。徒歩で十分ほどの場所に小学校があるのに、
そこへ通わない、通えないという不条理」と…。

スクールバスで片道1時間半もかけて通わなければならない学校を
選ぶしかない現実。
どこまで、つらい思いをしなければならないのか…
心が痛くなりました。

結局、秋雪君は、この学校に通うことはできませんでした。
重い心臓障害の合併症もあり、
1歳のお誕生日を迎えることは難しいと
お医者さんから告げられていたようです。
でも、彼は6才の入学前まで生きました。
一日、一日、生きているだけで大変な毎日。
それでも、秋雪君が、いっぱい楽しんで、いっぱい頑張っていたようすが
お母さんの言葉や写真から、伝わってきました。

翼君は、地元の小学校が受け入れてくれました。
でも、それまでにお母さんは、何度も何度も教育委員会に足を運ばれ、
翼君のことを細かに書いて、学校にも伝え、お願いされていた様子です。
就学通知書が届いた時、お母さんは、涙ぐんでおられました。

小学校へ行くということ…
そんな当たり前のことが、当たり前でない現実。
友達の学校では、いろいろな障害を持つ子ども達を受け入れていましたが
その方が珍しいことなのでしょうか?
なぜ、他の子ども達と一緒に過ごすことができないのでしょうか?
なぜ、分けられるのでしょうか?
理由はたくさんあるでしょう。
でも…
いろんな矛盾が心の中で、今も回っています。