随所随縁

所に随(したが)い、縁に随い、時に随い、想いに随い、書き留めていきたい。

パスタについて

2005-02-25 21:55:28 | Weblog

今日の晩ご飯は、生バジルとトマトとシメジのパスタでした。もともとパスタ好きでもありますが、生のバジルの香りが良くて、ペロりと平らげました。そのせいもあって、パスタについて少し雑感を・・・・

【パスタの歴史】
小麦の栽培の歴史は数千年から一万年前にさかのぼるようですが、パスタの歴史というのは以外に新しく、中世以降になるようです。それまでは、小麦の主な食べ方はお粥(つまりオートミール)やパンだそうで、一般庶民まで、広くパスタが食べられるようになったのは、ルネッサンス以降とのこと。この当時、パスタは屋台などで販売され、粉チーズなどをかけて、手づかみで顔より持ち上げ、下の方から食べていたようです。こりゃお行儀が悪い食べ方だなぁ。フォークを使ってパスタを食べることを「発明」したのは、17世紀のナポリ王とか。パスタの革命は、やはり「トマト」との出会いでしょう。「トマト」は、コロンブスの新大陸発見により、唐辛子、ジャガイモとともにヨーロッパに持ち込まれたものです。最初は鑑賞用だったそうですが、やがてパスタどころか、イタリア料理に欠かせない食材となりました。

【パスタの種類・レシピ】
「パスタ」は「小麦粉の練り物」の総称だそうで、「スパゲッティ」は「紐」という意味のようです。そのほかにも、「マカロニ」とか「ペンネ」とか「ラザニア」とか「リングイネ」とか「タッリアテッレ」とか、「練り物」の形状により、バリエーションがあるようです。また、パスタ料理のレシピも「クリームソース系」「トマトソース系」「オイル系」「スープ系」「和風」などに分類され、バリエーションは数知れず、イタリアンレストランに入るたびに何を食べようか、楽しく悩んでいます。「寿司屋の善し悪しは卵焼きでわかる」などといいますが、パスタ屋さんの善し悪しは「カルボナーラ」でわかるのではないかと思います。ただのクリームスープスパゲッティだったり、卵が固まって炒り卵状態になっているのは論外。やはり、卵黄とチーズだけで、こってり濃厚でなめらかなパスタに、黒こしょうをたっぷりかけたカルボナーラが一番です。カロリーはえらく高そうですが。

【パスタの食べ方】
パスタの食べ方としては、やはりスプーンとフォークなのでしょうが、個人的にはフォークの金属的な味?はパスタを不味くするのではないか思っています。パスタを割り箸で食べさせてくれるパスタのチェーン店がありますが、結構気に入っています。日本人だから、ということもあるのでしょうが、箸の方が、パスタそのものをおいしく食べられるような気がします。ただし、ソースを全て食べたいときには、やはりスプーンが欲しいところです。どこか、箸とスプーンで食べさせてくれる店はないだろうか。

【パスタの永遠の課題】
パスタは大好きですが、どんなに慎重に食べても、必ずトマトソースが背広(特にクリーニングしたての時)にかかるのはなぜでしょうか。あの、絡まった麺がほどけるとき、フォークから麺が滑り落ちるときに飛び散るソースの運動法則を物理学的に解明してほしいと思っています。こってリソースの場合は麺同士が絡まり、ほどける時にソースが飛び散るし、あっさりソースの時は絡まらない代わりにフォークから麺が滑り落ちてソースが飛び散るため、どうしようもありません。効果的な対策はないのでしょうか。割り子そばのように一口ずつ分けて盛りつけるとか、防護服なみに上半身全てを覆うエプロンとか、食べ方にも何かコツがあるのか・・・。未だこの課題は解決されていません。