春夏秋冬 花 mikio

季節のサボテン花、多肉植物の栽培と紹介、地域の花々、
巨樹、自然風景の紹介 造園士。

原市沼 古代蓮

2018-06-18 | 水生植物
小雨降る中、上尾にて配達、ここまできたら原市沼に古代蓮の状況を
見に立ち寄る。 夏の3ヶ月間、古代蓮の花がピンクに咲きそろい、約15年も通い続ける原市沼、花は無理かなとの予想ははずれ
僅かですが咲いてました。 泥の不浄の中から花を咲かせる姿は極楽浄土の花、お釈迦様の誕生の地に咲いてた蓮花。
古代蓮と言われるように数千年前の時を経て発芽を促し、現代に蘇る古代蓮、原市沼は昭和の初期に僅かな蓮花を咲かせた時期から
30年前に行田の清掃工場の土中から見つけられた、種を原市沼で蘇らせた経緯があり、今では年間8千から9千の花を咲かせるように
なりました。  この話は原市沼を管理する、下の写真の親方からのお話です。






後方にはニューシャトル、上段は東北新幹線。 昔、東北の仙台に良く出張があったころに
帰りの新幹線ではこの時期に左側の窓際に指定券を予約した過去がありました。 行きは見えませんが、帰りはこの原市沼が良く見えました。









最盛期は大混雑をする原市沼は今日は誰もいなく独り占め。


  

花の中心にあるのは花托と言われる実を作る台座です。この姿も季節の風物詩。


      


ボランティアの親方は長く原市沼を世話して18年、見物客が私一人なので話を聞きました。
蓮葉だけの景色は最盛期はピンクの蓮花の絨毯のような景色に変わります。



    


  





埼玉の古代蓮と言えば行田の古代蓮が有名ですが、原市沼の古代蓮は沼の景色が
素朴で咲きそろえば見事な風情を見せてくれます。  後に続編を。  埼玉には蓮の地名がつく 蓮田がありますが
数十年前に蓮を生産する蓮池がほとんど見られなくなりかつ後継者もいなくなりました。 蓮池に入り土中からレンコンをとる作業は大変な作業で建設時代に
若いころに手伝ったことがありますが、とても素人ができる作業ではありませんでした。 蓮花を見るといつも思い出します。



かなり長い間、蓮花を撮り続けてますが下の写真が一番気に入ってます。



















八福神 3 再びの開花

2018-06-17 | 多肉植物
花キリンの園芸改良種、多肉植物のユーフォルビア属の仲間で、耐寒性、耐暑性
全てを揃え、多花性で成長も早く大株になると見ごたえ十分の八福神。1970年代に日本の企業がバンコク郊外で作り上げた株は
瞬く間に東南アジアに広がり、守り神、厄除け、幸運を招き入れる植物として、東南アジアの国々の玄関の前に置かれる様になりました。郊外の
家々の前に沢山の八福神を見てきました。  日本にもこの八福神が輸入されてますし、ジッポー企業からの品種も沢山見かけます。



花色と言っても2枚は苞葉で、中央の小さな部分が花です。苞葉の色彩を鮮やかにする
交配はとても難しいと言われてます。












花茎をトゲのある幹から上げるのは季節により違います。葉を沢山出す時期もありますが
途中で色彩の苞葉を上げる時季もあり、出方は普遍的です。



    

苞葉の色彩も沢山あり、斑模様が多い八福神の種類は東南アジア系です。
面白いことに苞葉の色は幹の成長点から出る若葉の色で判別出来ます。



    







八福神の栽培は多肉植物の栽培と同様で、太陽光線を十分に当てること。
肥料は少なめ、潅水も少なめ、蒸れることなく栽培をすると驚くほど苞葉の色を鮮やかに出し始めます。
多花性があるため長く1年中楽しめます。安行より。







プルメリア 3 レッドジャック

2018-06-16 | 樹木
プルメリアの多くの花色はホワイト、イエロー、そしてレッドこれらの3色の
濃淡や色交じりが交配種の花の色彩です。 原種と言われるのが白一色です。 プルメリアはフランス人植物学者の名称です。チャールズ、プルミ
エの名の由来で、日本名はインドソケイソウ、でも何かピンきません。 インドと付いてますが原産地は西インド諸島が生まれた地です。
よくハワイと間違えられます。カリブ海域にある群島が生まれ故郷です。 プルメリアの名称は他にたくさんあります。
テンプルツリー、パゴタツリー、名の通りお墓や寺院に沢山植栽されその名が付いた名称、亡くなった人を尊敬し、敬う花がプルメリアです。

さらにプア、メリアの名称もあります。有名なハワイ名ですが今ではプルメリアの多くの交配種はハワイから生まれました。
どこに行っても苗木が売られてるハワイ、レイの花、結婚式には欠かせない花です。 めでたいお花です。


自宅で久しぶりにレッド、ジャックの花が昨日から咲き始めてます。小ぶりの花。
















      


テンプルツリーやパゴダツリーは東南アジアの寺院やお墓の地域に巨木となり
亡くなった人を敬う花として1年中花をつけます。










タイ、ベトナム、カンボジアの色彩豊かなレッドプルメリア。












上のレッドはバンコクの繁華街のセブンイレブンの店先に咲いてた大きな樹木のプルメリアです。

忘れもしません。5年ぐらい前ですが相手先の待ち合わせの場所がわからず、バンコク市内で大慌てした過去を思い出しました。





皆さんもありませんか?過去の古い写真を見て、当時の思い出がすぐに蘇る、
自分は花にまつわる思い出が沢山あります。




パキポディウム サキュレンタム

2018-06-16 | 多肉植物
塊根植物のサキュレンタムが借り温室内で長く花を咲かせてます。
自生地が南アフリカで寒暖の激しい気候の場所が生育場所で、日本の冬にも適応できる塊根植物の仲間です。

塊根の頂点から長い枝を出します。そこからトゲを出しさらに分岐しながら長枝を出して成長をしてゆきます。












トゲ出しのツルで鋭く、現地ではこのツルが外敵に対して自分を守る武器になってます。
花を見ればわかります。プルメリアやアデニュームに、そうですサキュレンタムもキョウチクトウ科の仲間です。







   


   


サルコカウロン属の仲間も枝にトゲを持ちますが、枝から出す花も味わいがあります。






パキポファンは全国にいます。それは素晴らしい栽培をして
見事な株を作り上げてます。 馴染みの薄いパキポですが、見事な塊根やこの姿から想像も出来ないほどの
花を咲かせます。 栽培家は現地の果てしない夢見る姿を想像して栽培してる多くの人がいることを自分もを知ってます。 
安行地区はやっと薄日が漏れてきました。



キカラスウリ、夜会

2018-06-15 | 樹木
昨日の夜半の10時ごろのレースを着飾った怪しげな花です。 花の最も美しい
時間帯です。と言っても馴染みの薄い花ですがツル性の植物で雌雄異株、雄花と雌花どちらかを咲かせます。 塊根植物で株は枯れても
来年ツルを延ばして花を咲かせます。 大きくなれば木質化して新芽はツルから出ます。


花を撮るには夜撮が一番ですが咲く場所が問題です。 雑木林やどんな所でもツルを伸ばしますが
真っ暗な場所で立ち入りが出来ない場所もあります。この種の撮影を長くしてる人たちは最適な場所を把握してる強みがあります。
この場所は川口西口駅前の公園のフェンス前、柵がありその隙間からの撮影。






街路灯の僅かな明かりで撮影も可能です。明かりがまったくない場合は
たとえば雑木林などは懐中電灯を持ち込みます。何年も撮り続けてるので要領がわかります。






下がLEDカンテラ使用の撮影。








    
街路灯がまったく無い場所の明かり無しの撮影が下。








同じ仲間のカラスウリの花ですが予告編です。









カラスウリの花の美しさにおいては夜咲きの花の中では際立ちます。
でも明け方には萎んでしまうので、撮影は夜だけの限定で、とても難しいのが現実です。自然のありのままの姿は一番です。他の場所もこれから
紹介いたします。

イチョウの巨樹  31 巨大なコブ

2018-06-14 | 巨樹
関東一の東京都麻布十番の近くの弘法大師開創の古刹、善福寺の境内には推定樹齢700年、幹周り10.4m、樹高20m、
のイチョウの巨樹があります。近寄り難い姿と、驚異のチチコブを垂らしてます。巨大な乳コブはイチョウの巨樹の特徴ですが、善福寺の乳コブは
それは規格外。通称、乳柱は気根とも言われ粒状のゼリー粒子の液体らしきものが有り、葉や茎を元気付ける、さらに乳の出ないお母さんたちの
乳が出るように信仰の対象となったのが、このイチョウの巨樹と言われてます。 老木に見られる現象です。  

この場所も東京大空襲で甚大な被害を受けた場所で、巨樹は奇跡的に助かり蘇ったのは、親鸞上人の杖が根付きその力で、蘇ったと言われる
伝説があります。 その姿は御杖イチョウとも言われ多くの人の信仰の対象となり、御神木に崇められ
都内の繁華街の中に強く生き続けてます。


主幹は折れてますが、根元からヒコバエ、小さな幹を出し
数百年を経て、巨大な千本イチョウを作り上げてます。怖いぐらいの姿をみせてます。





一番の巨大な乳コブで2m近くありその姿は驚異です。









裏側の姿ですが幹割れ、巨樹にありがちな幹空洞、入り組んだ幹、
炭化した幹も見えます。数百年の生き抜いた証です。






善福寺境内は回りは高層ビル、さらに森ビルなど都会の景色の中にあります。


    













巨樹は全国に約3200本あまりあると言われてますが70パーセント以上
が社寺仏閣に存在します。多くは地域の御神木になり長く、信仰の対象になったゆえに生き延びられたと自分は思います。
はかり知れない巨樹の姿は人の考えなど超越します。










マダガスカルジャスミン

2018-06-14 | 樹木
キョウチクトウ科の純白の花が春から初夏にかけて長い期間
園芸士の親方の温室でさわやかな香りを、漂わせて咲き続けてます。ジャスミンと言われてますがジャスミンの
仲間とはまったく違う植物です。












アメリカジャスミンの名称がありますがニオイバンマツリとも言われてます。
紫の花を見るとナス科の花ですね。アメリカジャスミンのお寺様と言えば下田の歴史を語る寺、了仙寺です。5月一杯は、香りの花祭りが
行われて大勢の参拝客でにぎわってました。 すぐ近くには下田ベリーロードの歴史の道の両脇にも沢山の、アメリカジャスミンが香りを
漂わせてました。











    






ジャカランダ 2

2018-06-13 | 樹木
板橋ドームの入り口の横にジャカランダの樹木が存在するのを
知ってる人は少ないです。  今年もわずかですが紫の美しい花を上空で咲かせてます。 8年前に新宿御苑から移されて
この場所に植栽されたのを知ってる人もわずかです。  当時御苑には2本のジャカランダの樹木があり1本は板橋区に、
もう1本は新設になった御苑の大温室内の入り口に植え込まれました。  このジャカランダ2本の分かれ道になりました。
大温室のジャカランダは温室内で見るも無残に伐採を繰り返して,温室内の湿気に樹木が耐え切れづ、枝を伸ばし、葉を伸ばし、

南国の樹木のイメージはなくなり、温室内で花など咲かせることは皆無です。  板橋ドームに植えられたジャカランダは数年前から見事に
咲き始め、素晴らしい眺めを毎年見せてくれます。 今年は寂しい花付きですが、それでも存在感は充分にあります。











    


ジャカランダの通称、鳥羽葉は美しく花を引き立てます。




板橋ドームのジャカランダの幹と温室内の幹を比較してみました。
自然の中で生き抜く幹。おのずから答えが出ます。



   

御苑内のインフォーメーションセンターの専門職の
方もすでに御苑のジャカランダには見切りをつけてました。 もったいない。







キカラスウリ 夏の舞台開く

2018-06-12 | 植物、花
キカラスウリ、黄烏瓜の夜咲きの怪しげなレースをまとう花が舞台に
登場いたしました。 妖艶な姿は多くのファンがいて、旧みんなの花図鑑に沢山の投稿写真が載せられた経緯があります。
ウリ科の植物で雑草で嫌われ者ですが、夏の夜の植物に、はずす事のできない魅力ある花を咲かせます。 烏瓜も出番を待ってます。












川口駅前の公園の高台の上の傾斜のつつじの生垣に絡む姿の花。毎年美しい最盛期に
駆られてしまい、いつも何故かむなしい思いが過ぎってましたが、今年は1年安行の造園係りがこの場所の管理を任され
この雑草を私たちが駆除する、なんと皮肉な巡り合わせになりました。まさかの展開です。



  


川口駅西口のメーンロータリーは花物を植栽して駅の顔になってます。
すでにつるが沢山伸びて景観も悪くなり、駆除も時間の問題です。



    


予告編を見せます。 このようなキカラスウリは実をつけます。
ご存知のように烏瓜の朱の実とは違います。 思い出が沢山詰まる実がさらに長く舞台を演じてくれます。
実が朽ち果てるまでは、沢山のドラマを見せてくれます。


  


  

川口市の公園緑地管理者からの駆除の以来があればすぐに仕事を始めなくては
いけないので、昨日の夜半や朝の出かける前のあわてての撮影です。 今日は朝から涼しく、太陽が照らず、気温も涼しいので
キカラスウリの花は朝方8時ごろでも咲いてる様子で、幸運でした。











プルメリア 2 イエロームーン

2018-06-12 | 樹木
近年、プルメリアがホームセンターや園芸店の店先に並ぶようになりました。
昔はプルメリアを知っていても、日本で育ち、花を咲かせることが出来る植物だと知らない人も多くいました。
確かに苗木は生長をしますが、花を咲かせることが出来ないと、購入者が言います。 多種多彩な色彩を出す、プルメリアの
中でも黄色の花を咲かせるプルメリアは比較的、花芽を上げてくれます。  プルメリアは南国の樹木、太陽光線を好み比較的乾燥にも強く、適度
な潅水、15度以上で成長期には液体肥料で生育を促し、10度以下になると成長も緩やかになり、気温が下がって葉を落としてくれば完全休眠。
開花は茎の中央に花芽をつけます。 5月から10月までの開花時期があります。





黄色の花のイエロームーン、プルメリア交配種にはイエローの色彩が多数あります。

  


      

花芽を中央から花軸とともに上げてくれます。




イエロー系のプルメリアを載せてます。





ネーベルゴールドのプルメリア





















花だけでなく葉もプルメリアの種によって違います。葉先が尖るルーブラ種、丸みを
帯びる艶のある葉の原種のオブツーサ種、原種のプルメリアは細い葉を持つのが多く見られます。 右の小さな葉はドワーフと言われる
コンパクトなプルメリア。園芸品種の約250種以上はすべてが葉先が尖るルーブラ種です。安行事務所。


葉先の丸いプルメリアの原種のオブツーサの白色は東南アジアで一年中咲き誇り
見事な南国の花を見せてくれます。  バンコク。