春夏秋冬 花 mikio

季節のサボテン花、多肉植物の栽培と紹介、地域の花々、
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プルメリア 咲き始める

2018-06-02 | 樹木
南国の花木の中でもプルメリアは香りのある、姿の花の美しさは、
誰もが魅了されます。ところが栽培をすると花を咲かせることの難しさを実感いたします。特に苗木を冬越しさせることの難しさ、10度以下になれ
ば11月ごろに屋内に入れて、完全に水切りをして休眠をさせて、4月までそのままで5月になり少しずつ。水を与え休眠状態を解き放ちます。


春から秋にかけて外で充分に太陽に当てて成長期には液体肥料で時季に応じて与え、
成長を促します。  花は5月ごろに花芽を葉を出す前にあげる第1回目の開花と、真夏に花芽をつける2回目の開花時季があります。
ここ数年、矮性のプルメリアが登場してプルメリアの人気がさらに高まってます。



花の大きさは4センチの小花ですが色も鮮やかで香りもあり咲いてくれました。








  

色彩が赤が交じり合うエリーの名称のプルメリア。








   


プルメリアは花のつけ方は独特です。中央に花芽の小さな姿を見れば舞い上がります。
自分もそうでした。 花芽は次第に花軸となり伸び上がってきます。


  

花軸が伸び上がり分かれ出た、花柄、カヘイ、の先端に蕾を付けます。
カヘイの意味合いは蕾をつけて開花する小さな枝を意味します。


  

カヘイから伸び上がる蕾が開花した状態です。 花は3日ぐらい咲きっぱなしで
蕾を沢山付ければ1ヶ月近くも、南国の花を自宅で見ることができます。





プルメリアはハワイでは、おめでたい花で花嫁さんのブーケやレイの花、また会いましょう
の意味合いが含まれてますが 東南アジアでは社寺仏閣や遺跡などに多く植栽される、お葬式の花です。故人を偲び棺の中に入れたり
亡くなった人に対する尊敬の念を抱く花です。  赴任してたバンコクではじめて知ったのはもう約40年前でした。


カンボジア、ベトナム、バンコクのプルメリアを載せてます。

   


ベトナムの英雄故ホーチミン氏が眠る廟の前に有名なプルメリアの巨木が2本
衛兵に守られながら尊敬の念と故人を偲ぶために植栽されてます。



  



プルメリアは驚くほどの大株になります。大きさが1メートルを超える
樹木の大きさにもなります。 巨大な姿を多く見てきました。


    

色彩豊かなプルメリアはすべて園芸交配種で作り出された数は250種以上
その基本の原種は白花のオブツーサで葉先が丸いのが特徴です。原種は20種ぐらいあると言われてます。
現場で若いころ白のプルメリアを帽子に付けたところ、現地の人に注意をされた昔を、いつもこの花を見ると思い出します。