アメリカのゲイの話でしかも政治ものとなるとと、ショーン・ペンのアカデミー賞
主演男優賞くらいではヒットは難しいかなあと思ってたけど、それにしても
観客わずかに5人とはねえ。
今年から公開中の映画のレビューも書こうと決めて、それっきり忘れてましたが(笑)
この映画をお勧めしたいこともあり今日から書くことにします。
「ミルク」はアメリカで初めてゲイを公表しながら政治家になったハーヴェイ・ミルクの
伝記映画です。40を過ぎてからゲイをカミングアウトし、サンフランシスコへ移住後
ゲイ・コミニュティーの代表として、選挙で公職を勝ち取り、ゲイの公民権を認めない
キリスト教右派の活動家と対決する男の話なので、とっつきにくい部分は多々あると
思います。私自身ゲイの方を糾弾する気はありませんが、動物学的には不自然だと
思っています。
ただ、本作ではペン演じるミルクがすごくいいんですね、賢くてユーモアのセンスが
あり、自らの嗜好が病気でも間違いでもないと信じて邁進する彼を、心から応援
したくなります。自分と違う価値観を持つ人を認める。なかなか難しいことですが
大切だと気付かせてくれます。
ネタばれせずに書くのは難しいですね。とにかく良い映画なので
お近くでやってたら是非ご覧下さい。
以下余談ですが・・・
ガス・ヴァン・サント監督は「エレファント」が良かったですが、その「エレファント」との
類似性で語られることの多いムラーリ・K・タルリ監督の「明日、君がいない」も
繊細ですごく良い映画です。良かったらレンタルして見比べて下さい。