ちび庭日記

借り家住まいのちいさな庭の植物達を中心に、身近に感じたことを載せてゆければいいな~と思っています…(^_^)。

くんくん。

2008年04月06日 | ガーデン
さて、数日経ちましたが、まだ続く椿山荘。するする~。先生の匂いがする~。京都の匂いがするする~。


椿山荘。思ったよりも、ずいぶん起伏に富んでいます。ご神木は椎の木かあ。おお~。迫力。


美しい塔ですね。この築山のなだらかさがたまりません。おお、松も懐かしい雰囲気。この、ずいぶんと葉を透かしながらも繊細さを残したナチュラルな感じ。


う~ん。関東にきて、久々に「お庭」を見た気分です。あの枝垂が咲いたら、素敵でしょうね~。


こちらの滝組みは、とても自然な急流を思わせて、楽しい。まん中に取り残されたように立っているコブシに野性味があふれて、なんともステキですね。


振り返ると、流れは穏やかに。私の大好きなヒュウガミズキ&トサミズキが花盛り!


さて。こちらの写真。まん中の方の木は、ずいぶん切り戻されています。元は左側の木くらいの高さまであった可能性も?な~ぜ~。


答えはこちら。そう。この、美しい塔が見えるように。時代を経て木が塔を覆い隠してしまったのを、お庭が作られた当初の木の高さに戻された、ということだったと思います。


そして、この写真にもポイントが。この池の美しさは、この護岸。「蛇篭(じゃかご)」という、石を竹を編んで包んだもので土留めをすることで、この美しくゆったりとしたラインを生み出しているのです。

灯籠と桜もきれいですね。まさに絶景。この灯籠と山の上の塔が視覚的に連動して、山の中に壮大な楼閣が連なっているような印象を受けるのです。


ぐる~っと廻ってきて、最後にきたこちらで、なんだか嬉しくなってしまいました。
この風景は、「無鄰庵」を映したようではございませんか!有朋ちゃん好みなんだな~。

山縣有朋さんは、お庭の造作には大層「うるさ方」で、庭石の向きひとつから枝振りまでこと細かに指示をされ、庭師さん泣かせだったそうでございます。昔の方というのは、幾つもすごい才能を持っていらしたのですね~。うらやましいを通り越して、ため息が出るばかり…。

え、何に京都を感じたかって?そりゃもう、お掃除かげんの美しさに…。葉っぱ一枚、落ちてないでしょ!

☆今日のちび庭気温:8~21℃ 今日もイイお天気でしたね~。お洗濯できて、大満足!(^_^)



春の種まき!

2008年04月03日 | 栽培
春です。4月です。桜開花です。
ということで、今年は春から種まきです。やっぱ、機会ある限りいろんなものを育ててみなくちゃね。花卉学Y先生の「花の生活」をめざすのだ!(一部のーえんに持ち込む予定…)

■種まき■
用土:赤玉小1、ピートモス1、バーミキュライト1、燻炭少々
セルトレーに播種。
・ペチュニア バカラミックス (petunia hybrida)ナス科ペチュニア属 南アメリカ(サカタ)
 種まき後約70日で開花予定。本葉2~3枚で鉢上げ。
・アリッサム混合 (Lobularia maritima)アブラナ科ロブラリア属 地中海(サカタ)
 本葉2~3枚で鉢上げ。もっと早く撒いても良かったかも。
→以上、底面給水。種が細かいので、セルトレーでなくとも良かったかも。

・キンレンカ ジュエルミックス (Tropaeolum majus)
 ノウゼンハレン科トロパエオルム属 中央・南アメリカ(サカタ) 
 色を混ぜたくないので、あえて1粒撒き。間引きしない。乾き気味に管理。
・マイクロアスター シエナミックス (Callistephus Chinensis) キク科エゾギク属 中国北部(サカタ)
 本葉が出たらポットに仮植え。本葉5枚前後で株マ15~20で植え付け。

・アキレギア ブルガリス タワーシリーズ フォーミュラミックス
 (Aquilegia vulgaris Tower series Formula Mix) キンポウゲ科 オダマキ属
(Life with Green)10粒。
・ペンステモン ハットウィジー チュブラ-ベルローズ 
(Penstemon hartwegii Tubular Bells-Rose)ゴマノハグサ科 ペンステモン属(同上)7粒。
→種少な。この会社の、海外の種のせいか、素敵なんだけどまだまともに芽が出たことないんだよな~。袋の説明ももうちょっと詳しくないし。

■鉢植え込み■
・ゲラニューム ストラータム (Geranium sanguineum var.stratum) (大森プランツ)
 覆土1�。リンゴ'フジ'の実生苗とともに6号ポット植え。
→京都では今一つうまく咲かなかったね~。暑すぎたか?さて、復活戦は如何に。
・球根ベゴニア ノンストップ咲き ピンク 1球 (東樹園)
 覆土3�。上記の種まき土1に、ピートモス1、腐葉土1を混合。
→一昨年はヨトウムシ、昨年は原因不明の枯れ込みで育たなかったベゴニア。今年こそは、行ってみたいと思います。

■地植え■
・ソレイロリア(Soleirolia soleirolii)
 今年も、グランドカバー作戦第一弾です。飛び石の傍に苔代わりに植えてみました。さあ、どーかな?

■購入■
・ジンチョウゲ斑入り (Daphne odora)たぶん桃花 860円。
ついに買っちゃいました~。京都のお医者さんの内庭に咲いていた鉢植えがとても印象的で。是非うまく仕立てたいものです。
・ニオイスミレ (Viola odorata) 八重咲き。
ガーデンセンターで、あまり良い匂いがするので、くんくんと探して見つけたのがこちら。そのうち地植えにできるかな?

ふう。今日も良く働きました。たくさん芽が出るといいなあ。(^_^)

桜夜話

2008年04月01日 | ガーデン

春の夜の闇は、こんなに深かったかしら?

風が強くて、せっかく仕事が早く終わったというのに電車が立ち往生して、結局遅くなってしまった夕方。うう、さむ。
見上げれば、混じりけのない、'トゥルーブルー'。宇宙の色は、こんな色?そういえば、私が秘かに「メリー・ルウ」と呼んでいる、たまらなく甘い紫色の空は、いつの季節だったっけ?

さて、昨日は、風邪もなんとか納まり、ようやく千鳥が淵へ、GO!
ラッキーなことに、仕事がずいぶん早く上がり、夕方会社帰りのつれと九段下で待ち合わせ。
よかったよかった。今年は見のがしちゃうかと思った。やっぱり、ここを見なくっちゃ、ね~。

雨上がりの平日のせいか、いつもより若干流れもスムーズ。靖国通りをお堀へと曲がれば、すぐにそこは別世界。
お~。
金襴緞子。まるで、まばゆい着物の柄を見ている様な。
暗い夜空から立ち上がる、満天に散らされた白い塊。懐かしい「異空間」にすっかり迷い込み。
なんでしょうね。ここに来るといつも脳裡に浮かぶのは、京都の古い町家の奥座敷で、雪洞(ぼんぼり)の元に照らし出された金蒔絵の家具や衣裳。ああそうか。おひな様の雰囲気だ。

そんな感じがするのは、この千鳥が淵だけ。「春の夜の 闇はあやなし…」というのは梅でしたけれども、この桜なら下の句がつくれそう。
香も色も ふる歳月(つき)や如何にと 花の問うらむ
う~む、むずかしい。もうちょっとだな。

しかし、美しいですね~。いろ~んな桜を見ましたが。
桜は、やはり、平面よりも、斜面に咲いているのが断然趣がありますね。千鳥が淵然り、多摩森林公園然り、奥琵琶湖の湖面へ注ぐ桜も然り。桜はもともと山の物。風にまかせて谷へと揺らぐ枝の優美なこと。となると。吉野山の桜は、もう、どうなってしまうんでしょうね!!!う~、一度見てみたいものです。

桜の王、ソメイヨシノ。あまりにありきたりなんだけれど、でもやっぱり素晴らしい。絶妙のピンク。このうえなくバランスの良い蕾と花びら。サトザクラも大好きだけれど、電車から市街地にフワフワと砂糖菓子のように広がる風景は、やはり比類なきものでございますね~。

☆今日のちび庭気温:3~23℃ う~。花冷えですね~。これもお約束なんですね。お陰で桜も長もちしているようですし。(^_^)