世界遺産、というので、中を見てみたいなあ、というのが半分。とはいえ、神社でしょう、高が知れてるんじゃあないのお?というのが半分。
9月11日(日)。いつも園芸店の配達で通る上賀茂地区。土壁が続いて情緒たっぷりだけれど、車で通るには道の片側がすぐ川で、道はくねくね、電信柱は突き出ている、しかもあちらこちらから観光客や町の人々が…という、ペーパードライバーを脱したばかりの私にはスリルだらけ!!!のこの道。たまには「観光客」でぶらぶら歩きたいよなあ~、と、「まちづくり」を研究中の連れを引っぱり出して、ずう~っと気になっていた道の入口のうっそうとした林の奥、「世界遺産」の看板もまぶしい上賀茂神社へとやってきたのでした。
鴨川の上流の「賀茂川」沿いの深いケヤキ・エノキ並木の先、御園橋(おそのばし)を渡ったところに鎮守の森、上賀茂神社の入口が。赤い鳥居の先には、開けた芝生の広場と、奥の社殿へとまっすぐに続く白砂利の道。見えてきた社殿は、なんとも深い焦茶色の、優美な柱と桧皮ぶきの屋根を備えています。どれも、なんと美しい建物だろう、とつい見とれてしまうものばかり。別に部屋があるわけでなく、あるものはお祓いをするための屋根だけのものだったり、あるものは高床式の舞台のような、どれもごくシンプルな構造のもの。それがどうしてここまで美しいのだろう、と、こんな建築様式を生み出した昔の人々にただただ感嘆するばかり。
境内には小川が流れ、その小川をいくつもの美しい橋がまたいでいます。特別敷地が広いわけではありませんが、それぞれの社殿の配置の妙にも感心するばかり。決して他の神社のように一直線上に並んでいるのでなく、入口から斜め左へジグザグに向いている感じで、次から次へと、歩をすすめる毎にパノラマが展開し、視点が奥へ奥へと誘われてゆきます。もともとの神社って、左右対称にこだわらないのかなあ?。そういえば、出雲大社も本殿は左右非対称でしたね。確か、中の見取り図でも、神様は正面中央ではなく、右奥に横向きに鎮座されているというので、でちょっとびっくりしたのでした。でも、お伊勢さんの建物は左右対称だしなあ?
しかも、21年ごとに本殿を建て替えるという前提で、同じものが2つ並んでいるのです。つまり、右の本殿の建て替えの時期に来たら、神様に左の全く同じ形をした仮の社(権殿:ごんでん)に移っていただき、本殿を建て替え(現在では修理)るのだそうです。でも、神殿を取り囲む塀と渡り廊下の中心線からはこの2つの建物はすこしずれている。というか、権殿の方がむしろ中心線に近いところにある。山あいという敷地の特性から来ているのでしょうか?なんともおもしろいものです。
ラッキーなことに、この本殿は「特別公開中」だったのでした。本当は神主さんか天皇しか入れなかったのですが、この4月から公開されることになったのでした。修理とはいえ、やはり莫大な経費がかかるもの。この美しい総桧皮ぶき(ひわだぶき)の屋根は、寿命が20年しかもたないそうで、葺き替えだけでも気の遠くなりそうな量の桧皮がいるのだそうです。ちなみに、銅葺き屋根なら50年もつとか。そこはやはり日本の最古の神社のひとつですから、その形式こそを伝承していかなくてはならず、広く人々にまずは上賀茂神社がどんなに大切な遺産かということを理解してもらうところから始めよう、ということで、公開に踏み切ったのだそうです。
おもいもかけず神主さんが大変丁寧なご説明のあと、お祓いもしてくださり、とっても興味深いひとときでした。よかったよかった。みなさんも、機会があれば是非訪れてみてくださいね~。
☆今日のちび庭気温 27~32℃ 今日は晴。しかも、市内で日中は34℃だったとか。朝水をやった鉢も帰ってきた時にはカラカラです。明後日からは、本格的に秋らしい気温になるというのですが???〇(・◇・)〇
9月11日(日)。いつも園芸店の配達で通る上賀茂地区。土壁が続いて情緒たっぷりだけれど、車で通るには道の片側がすぐ川で、道はくねくね、電信柱は突き出ている、しかもあちらこちらから観光客や町の人々が…という、ペーパードライバーを脱したばかりの私にはスリルだらけ!!!のこの道。たまには「観光客」でぶらぶら歩きたいよなあ~、と、「まちづくり」を研究中の連れを引っぱり出して、ずう~っと気になっていた道の入口のうっそうとした林の奥、「世界遺産」の看板もまぶしい上賀茂神社へとやってきたのでした。
鴨川の上流の「賀茂川」沿いの深いケヤキ・エノキ並木の先、御園橋(おそのばし)を渡ったところに鎮守の森、上賀茂神社の入口が。赤い鳥居の先には、開けた芝生の広場と、奥の社殿へとまっすぐに続く白砂利の道。見えてきた社殿は、なんとも深い焦茶色の、優美な柱と桧皮ぶきの屋根を備えています。どれも、なんと美しい建物だろう、とつい見とれてしまうものばかり。別に部屋があるわけでなく、あるものはお祓いをするための屋根だけのものだったり、あるものは高床式の舞台のような、どれもごくシンプルな構造のもの。それがどうしてここまで美しいのだろう、と、こんな建築様式を生み出した昔の人々にただただ感嘆するばかり。
境内には小川が流れ、その小川をいくつもの美しい橋がまたいでいます。特別敷地が広いわけではありませんが、それぞれの社殿の配置の妙にも感心するばかり。決して他の神社のように一直線上に並んでいるのでなく、入口から斜め左へジグザグに向いている感じで、次から次へと、歩をすすめる毎にパノラマが展開し、視点が奥へ奥へと誘われてゆきます。もともとの神社って、左右対称にこだわらないのかなあ?。そういえば、出雲大社も本殿は左右非対称でしたね。確か、中の見取り図でも、神様は正面中央ではなく、右奥に横向きに鎮座されているというので、でちょっとびっくりしたのでした。でも、お伊勢さんの建物は左右対称だしなあ?
しかも、21年ごとに本殿を建て替えるという前提で、同じものが2つ並んでいるのです。つまり、右の本殿の建て替えの時期に来たら、神様に左の全く同じ形をした仮の社(権殿:ごんでん)に移っていただき、本殿を建て替え(現在では修理)るのだそうです。でも、神殿を取り囲む塀と渡り廊下の中心線からはこの2つの建物はすこしずれている。というか、権殿の方がむしろ中心線に近いところにある。山あいという敷地の特性から来ているのでしょうか?なんともおもしろいものです。
ラッキーなことに、この本殿は「特別公開中」だったのでした。本当は神主さんか天皇しか入れなかったのですが、この4月から公開されることになったのでした。修理とはいえ、やはり莫大な経費がかかるもの。この美しい総桧皮ぶき(ひわだぶき)の屋根は、寿命が20年しかもたないそうで、葺き替えだけでも気の遠くなりそうな量の桧皮がいるのだそうです。ちなみに、銅葺き屋根なら50年もつとか。そこはやはり日本の最古の神社のひとつですから、その形式こそを伝承していかなくてはならず、広く人々にまずは上賀茂神社がどんなに大切な遺産かということを理解してもらうところから始めよう、ということで、公開に踏み切ったのだそうです。
おもいもかけず神主さんが大変丁寧なご説明のあと、お祓いもしてくださり、とっても興味深いひとときでした。よかったよかった。みなさんも、機会があれば是非訪れてみてくださいね~。
☆今日のちび庭気温 27~32℃ 今日は晴。しかも、市内で日中は34℃だったとか。朝水をやった鉢も帰ってきた時にはカラカラです。明後日からは、本格的に秋らしい気温になるというのですが???〇(・◇・)〇
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