梅雨の季節でございますね~。
仕事場に着いた庭主は、お空を見ながら「本日の作業」を見極める今日この頃。午後から雨なら今のうちに花壇を耕して、午後は出荷と鉢上げ作業にして…などと。あまりの土砂降り続きに鉢上げ作業も終わってしまうと、今度はポット苗整理。
盛りを過ぎてしまったパンジー、水切れでいためてしまったミニバラ、植え替え出来ずに伸びきってしまったハーブ。
こんな「商品にならない」ものは、フツー園芸店のセオリーからいきますと、メンテナンスの手間も馬鹿にならないため即廃棄にしてしまうのですが。
ここはえんげーふくしのーえん。お金がないのでなんとか再利用したいのが第一。そしてもうひとつ。「○○さんが一生懸命植えてくれた」。「△△さんがすごく楽しみにして選んでくれた」。「□□さんがお家からもってきてくれた」。などなど、ひとつひとつに顔が浮かぶのです。う~。
まあ、さすがにパンジーなんか、どうしようもないものは処分しますが、そうやって手直ししたりして少しずつ小さな数のポットが残ってゆく…。3株のスズラン、2株のプリムラ、未だ元気なハボタン…。
そうそう。種をまくときも、あんまりたくさんは管理できないから、皆さんに「種袋の半分だけね。」とお願いするのだけれど、やっぱり全部しっかり育苗箱に播かれていたりする。「もったいないし、かわいそうだし。」と。
間引きにいたっては、最初「2本の苗の片方は切っちゃってね~。」というのだけれど、いざ作業となると、「片方、他のポットで育てていい?」な~んてことで、どんどんポットが増えてゆく。うひゃ~。このあとどーすべか。まあ、おかげで後で助かってしまうこともあるのですが。
みんな、優しいんだなあ。というか、やはりどこかに「生命の尊厳」みたいなものを意識してしまうのでしょうね。人それぞれに、いろんな想いを込めて。「大きく育つのよ。」と、今日も愛情たっぷりに育ててくださっています。
こののーえんでは、日々いろんな人がお手伝いにきてくださいます。
一貫して学習的に作業を学べるのが理想ですが、作業と来てもらえるタイミングにより、あっちの作業こっちの作業と、毎日やることはバラバラ。そんなかでもやりくりして、作業所から来てくれた女の子に、ようやく前に植えてもらった花壇からお花を収穫してもらうことが出来ました。
「このお花、私が植えたんですよね!」と、とても満足げ。いつもより笑い声も高く帰っていかれました。よかったよかった。
確かに商品を作っているんだけど、一緒に心も育ててるんだな。みんなの心が無駄にならないように、がんばらないとね~。って、こりゃ大変だあな。あは、あはははは。
☆今日のちび庭気温:17~26℃ ゴーヤちゃんスパートかけました!それゆけ、よじ上れ!緑のカーテンは目の前だ!!!(^_^)
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