今日も1日お仕事を終えて、のーえんの心地よい風に吹かれながら、ふと見上げますと。
出て来ました、来ました。お~きなま~るいお月様。
やっぱり、今日が満月なのね~。昨日中秋の名月のお団子をいただいたけれど。
暮れたばかりの、茫洋とした東の空に、ほんのりと頬を染めたお月様。
いいね~。きれいだね~。
ハウスの向こうから顔を出した月。なんか見たことある…そうか。
ちょうど今時分、京都の親方の家の向こうの屋根から出てきたところを見ながら、暗くなった夜道を帰り支度したことがありましたっけ。眼下にはキラキラと京の街の灯がきれいでした。
そして、思い出したのは、月に照らされて輝く、あのやわらかな京都のやまなみ。
暗い空を背景に、低い稜線に樹々の緑がビロードのように照らし出されておりました。
いいなあ~。やっぱ、名月は。
名月には、舞台装置が必要なのよ。
月は、昇りたての月。かすかに色づいて、ぽてっと大きい。
月を、隠さない程度に、ほんの少し、ぼうっと薄い雲。
月の光が、暗い空に真珠のような光を放つ。
そんな空をそっと抱える、豊かな、やわらかな緑。
あるいは、降り注ぐ光をうけとめる、月見台。
またあるいは、あくまでも静かな、月を映して透き通る、池鏡。
そして、ひそひそとした虫の音と、ほんのすこしの香しい夜風。
今頃、大覚寺あたりでは観月の催しなんてやってるんでしょうね~。舟も出ちゃったりして、すてきだったよなあ~~~。
ましてや、桂離宮なんて、最高なんでしょうね~~~!いってみたあ~い!
そう言えば、地味なところでは、庭主が育った昔の家の月も忘れられません。
やっぱり隣は林で、夜、何となく勉強を終えて縁側から外を眺めると。
真っ暗のはずの庭が、なんとも美しく月に照らし出されていたのです。
それはもう、シュワーっと、光の粒が降り注ぐ音が聞こえそうなほど。
思わず外に降りて、しばらく裸足で庭の石の上を歩いてみたのでした。
やっぱり、名月にふくよかな緑は欠かせないのよ。ね。
☆今日のちび庭気温:19~24℃ でも、小さいときはどこまでも追いかけてくる月がこわかったのよね~。(^^;)
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