ここんとこ、ちび庭、あまり殺虫剤を使っておりません。トウガラシ&ニンニクエキスや木酢液さえも。手入れがめんどくさいのは確かだけど、最近ご近所のアイドルになっているお隣さんのペットもいることだし。
いや、もちろん虫はいるのです。アブラムシもチュウレンジバチも。
それがある時ふと、それまでさんざんたかっていた虫が、ある程度たつとすっといなくなるのに気がついたのです。
サンチュにびっしりたかっていたアブラムシが、突然きれいさっぱり消える。いやというほどいたバラのチュウレンジバチが消える。もう葉っぱがなくなっちゃうよ~、とあきらめていたナツミカンの木からアゲハの幼虫が1匹残らず消える。
直接の原因は、分かりません。まあ、消えるまでに葉っぱの半分くらいは食べられちゃったりしますが。
成長して飛び立っていったのか、天敵に狩りつくされたのか、おいしかった植物の新芽が成長してまずくなったのか、あまりの暑さに一休みなのか…。
まあ、それらの理由が少しずつ影響しているのでしょう。ちび庭全体の生物層が豊かになって、バランスがとれてきたってことかな。
なんとな~く、うわ~、いっぱいいる、と思ってから2週間ほど経つと発生が落ち着いてくるような気がします。まあ、発生初期は葉っぱを食べつくされるのも困るので、捕れる範囲でテデトールもしくは強い水シャワーで吹き飛ばしたりしますけれども。
そんな虫達のサイクルを見越して、2週間ほどわざとずらして種をまく農家さんもあるとか。
ベランダのササゲのアブラムシも、収穫する頃にはマミー(寄生バチにやられたもの)だらけで、天敵が増えるようその場で洗い流してからお台所へ。
昨年ずいぶん悩んだお仕事の方の菜園のヨトウムシも今年はずいぶん少ないのは喜ばしい限り。「アブラムシはウイルスを媒介するから」って学校で学びますし、最初の頃は1匹たりともつけない覚悟でしたが。
出荷するんじゃなけりゃ、それでいいのよね~。完璧にピカピカに保たなくても。自分の庭なんですもの、より自然な姿で。造花のような傷一つない花より、ハキリバチがまあるくくりぬいた葉っぱがついてるほうが、クスリと笑えて愛らしい。
「収穫の半分は虫や鳥達に」っていう言葉もあるそうですし。
どなたがおっしゃったか、「アブラムシとは海に浮かんで魚達を養うプランクトンのようなものかもしれない」というのは、誠に言い得て妙ですね。イモムシはおとなしい顔した草食動物で、肉食動物のハチやカマキリは顔が怖いってね~。
そうそう。一匹ベランダにいるのよ。トビモンオオエダシャクの幼虫、つまりシャクトリムシが。庭主、決してイモムシは好きではないが、この御仁、いつまでたっても飛び立たない。
フジリンゴの実生の下枝が丸裸になって、あ~、と思ったらいたわけさ。でも、この大きさならそろそろ蛹になって飛び立つんじゃないかと思ってはや2か月。いっこうに成長する気配なし。毎朝水やりの際に探すと、「俺、枝だから。」って場所を変えて擬態してるんだけど、そのおかげで今日まで鳥に見つかることもなく。
調べてみると、どうやら成虫はかなり大きい蛾で、秋に蛹になるそうな。頭に猫耳のような突起があり、通称ネコバスとよばれているとか。う~ん。ま、いっか。ネコバスがんばれ。フジリンゴもがんばれ。成虫になったら戻ってこなくていいぞ~。
…なんだか最近、庭日記が虫日記になってるような気が…。虫と植物は、切っても切れない縁なのね。
☆今日のちび庭気温 :26~37℃ 水切れがはやいですね。これは自動灌水チューブを敷かなくては…。(^^;)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます