じっと
少年は
ボクを見つめていた
そして
空を仰ぎ
考えていたと思ったら
いつのまにか
姿が消えていた
すると
むこうがわから
にぎやかな
こどもたちの声が
1・2・3・・・
8人のちびっこがやってきた
そのなかに
さっきの少年の姿も
みつけた
ボクは
この冬の寒さに
震えていた
ボクは
ひとりで
暖かいはるを
待っていた
ちびっこたちは
両手を広げ
輪になり
ボクの周りを
とりかこんだ
そして温めてくれた
ボクはうれしかった
「ありがとう
よくきてくれたね」
それから
それから
早口で
「はるになったら
おれいをするから
ここにまたおいで」と言った
冬が終わり
暖かな春が来た
ちびっこ8人は
約束通り
ボクのもとに集まった
みんなが
見上げると
きれいに咲いた
さくらの花
ボクは
はずかしそうに
「よくきたね」と・・・
うれしそうに
「ありがとう」と・・・
2008.02.27
初めて童話を書いてみました。
漫画家の桜沢さんと同じ気持ちです。
将来的には、お年寄りにも喜んでもらえる
短い童話が書きたいです。
そのためにもいろんな人の気持ちがくみ取れる
そんな人間になりたいです。