以心伝心

書・旅・本などのメモ。

「夕凪の街桜の国」

2008年06月24日 | 映画
夕凪の街 桜の国

東北新社

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昭和33年の広島の町で暮らす主人公は、原爆投下後13年後発病して亡くなってしまいます。原爆で亡くなった人々や父親・妹のことを想うと自分だけが幸せになってはいけないような罪悪感をもち続けて暮らしています。
亡くなるとき「原爆を落とした人は、嬉しいでしょうね。たくさんの人を死なせてしまいたかったのだから・・。」という言葉に涙してしまいました。
高校のときの現国の先生が「黒い雨」のとき熱くなって
「三度、起さじ原爆を~」と歌ってくれたことを思い出しました。

小倉百人一首100

2008年06月17日 | 
ももしきや 古き軒端の しのぶにも
   なほあまりある   昔なりけり         順徳院

(宮中の古びた軒端の忍ぶ草を見るにつけても、しのんでも
 しのびつくせないほど慕わしいものは、昔の良き御代なのだった・・。)

 聖代の輝かしさに憧れつつも今現在の皇室の衰退を嘆く。


 毎日、見てくださってありがとうございました。
 実力不足でしたが何とか100首書き終えました。
 70番あたりから疲れてしまいました。
 しばらくお休みさせていただきます。^^

小倉百人一首99

2008年06月16日 | 
人も惜し 人も恨めし あぢきなく
   世を思ふゆえに  もの思ふ身は         後鳥羽院

(人がいとおしくも、また人が恨めしくも思われる。おもしろくないものと
 この世を思うところから、あれこれともの思いをするこの私には・・。)

 人がいとおしくも恨めしくもあり思うにまかせないこの世への愁い。 

小倉百人一首98

2008年06月15日 | 
風そよぐ ならの小川の 夕暮れは
   みそぎぞ夏の  しるしなりける        従二位家隆

(風がそよそよと楢の葉に吹いている。このならの小川の夕暮れは、
 秋を感じさせるが、六月祓(みなつきばらえ)のみそぎだけが
 夏であることのしるしなのだった・・。)

 秋の気配を感じさせる晩夏のならの小川の夕暮れ。

小倉百人一首97

2008年06月14日 | 
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに
   焼くや藻塩の 身もこがれつつ     権中納言定家

(いくら待っても来ない人を待ち続け、松帆の浦の夕なぎのころに焼く
 藻塩のように、私の身もずっと恋こがれていることだ・・。)

 身をこがすような思いで来ない男を待ち続ける恋のやるせなさ。