百人一首を書く98 2010年03月28日 | 書 従二位家隆 風そよぐならの小川の夕暮は 御祓ぞ夏のしるしなりけり 定家と家隆は、万葉の人麻呂・赤人のように「新古今集」を代表する双璧であった。 定家の歌は技巧的に優れ、家隆の歌は自然観照にすぐれのびのびとした歌を詠んだそうである。
百人一首を書く95 2010年03月25日 | 書 前大僧正慈円 おほけなく浮世の民におほふかな 我が立つ杣の墨染の袖 慈円僧正は藤原忠通の子で九条兼実の弟であった。 父親が亡くなった後、十一歳で比叡山に入った。 「愚管抄」の著者として有名。