以心伝心

書・旅・本などのメモ。

漢詩172

2012年03月05日 | 

梅花 王安石

牆角数枝梅   牆(かきね)の角(すみ) 数枝の梅
 凌寒独自開   寒を凌ぎて 独り自ずから開く
 遙知不是雪   遙かに知る 是れ雪ならざるを
 為有暗香来   暗香の有りて 来たるが為なり

土塀のすみの梅の木の数本の枝が、寒さをものともせず

花を咲かせた。遠くからでも、それが雪でないとわかる。

どこからともなく、ゆかしい香りがただよってくるからだ。

 

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