以心伝心

書・旅・本などのメモ。

高野切第三種11

2008年08月26日 | 
貞観御時に、万葉集はいつばかりつくれるぞと
 問はせ給ひければ、よみて奉りける

               文屋有真

 神無月 時雨ふりおける ならの葉の
名におふ宮の 古言ぞこれ

(清和天皇の御代に、「万葉集はいつごろ編集されたのか」と
 お尋ねがあったので、よんで奉った歌
               文屋有真(ふみやのありま)

 十月の時雨に美しく染まる楢の葉の その名も高い
 奈良の都の 古き歌を集めたものこそ
 「万葉集」でございます)