パリ よもやま話 番外編 特別号

パリ在住十年+の日本人女性が、パリ生活で起こるよもやま話を綴る徒然日記と帰国後のお話

古代小麦の穀物ドリンク

2013年07月27日 | フランスの健康食品

最近 猛暑の中、ものすごくハマっている飲み物。

 

オーガニック食品店で見つかる、ありとあらゆる穀物ドリンク 

 

 

砂糖不使用なのに 穀物の発酵した甘みが非常に濃く、旦那も うまい うまい と言って飲んでいます。

 

こちらは 特に旦那が気に入ったもの。

お米と古代小麦と ハシバミの実のドリンクです。

古代小麦といえば、 中世の神秘家で 女性薬草医師、修道女で作曲家だった

 

ヒルデガルト フォン ビンゲン 女史 が  健康のために この 古代小麦を主食とせよ と言っています。

 

 

 

これから 牛乳を消費する代わりに 穀物ドリンクを飲んでいきたいと思っています。


猛暑にすし飯っ!!!

2013年07月27日 | パリで子育て 音楽教室

猛暑にすし飯っ!!!!  の図 です。 炊き立てすし飯をウチワで仰いでもらおうとしたらこうなりました。

具一つもないただのすし飯です。

 

 

 

 

  

 

気温によって 人の味覚は かくも変る、、、、、  そう実感しました。

 


スロー引っ越し 停止

2013年07月27日 | パリの韓国ワールド

 エレベーターが故障して はや3週間。 一向に修理される気配がありません。管理人さんに聞いても 一月くらい待てば修理が始まるだろう とのことですが、全くもって 放置状態。

 

6階に住む私たちは 少しばかりの段ボール箱と子供達二人を 毎回旦那の車で新居まで運搬(!?)しています。

まだ布団もガスも生活用品もないので 新居の庭で子供達とひとしきり遊んだら、そこに泊まらず またパリの自宅に戻る という繰り返しです。

 

そうこうしていると、 フランスで今年最高気温だと言われる猛暑の日に、いつものように新居に向かう中 突然 頼りの車がガガガっと異変音を起こし、

道のど真ん中で急停止

 ピクリ とも動かなくなってしまいました。

そこは 二本の道の分岐点で 左右 どちらからも車が向かってくる場所でした。

 

子供達と私たちは そんな危ない場所で 車内でじっとしているわけにはいかず、助けを呼んで 人力で車を移動させることに。

原因は ギアを変える時に足で踏む クラッチの故障。 

車を道の端に移動させて とりあえず一息ついて 息子のオムツを替える イクメン旦那。

もし これが 高速道路で起こっていたりしたら、 家族諸々 命の保証はありませんでした。 不幸中の幸いとは このことです。

 

車の緊急サービスセンターに電話すると 45分待ち とのことと、その後 車を整備センターに送る可能性を見て、私と子供達だけで バスに乗ることに。

 

猛暑と空腹とでいら立ち泣き叫び暴れる娘を抱いて、息子をベビーカーに乗せて

引っ越し先の地域で地理感覚のない私は とりあえず 来たバスに乗ってみることに。

 

この出来事はホームセンターと大型スーパーでの買い物帰りに起こったため、トランクには 買い物をした品で一杯。 そのリストとは。。。

 

バーベキュー用大型グリル、 巨大袋に入った腐葉土、庭の手入れに枝きりハサミ、そして、、、、 特価の白菜8玉 にニンニク2袋、塩辛用の生イカ!!!!その他冷蔵ものも諸々。。

 

 

旦那は車を遠く離れた整備センターに送り、夜遅くタクシーで新居に戻ってきました。

以前 整備工場に預けると トランクの中に常備してあった旦那の仕事機材が盗まれたため、上記の買い物品に加え車の中に常備してあった 諸々の所持品全てを 執念で持ち帰ってきた旦那。

 

新居にはまだ ガスも通っておらず、 使える布団もなし。 バスも走っていない時間で、 車がないので 子供連れてはパリに戻ることもままならず  その晩は 床にタオルを敷いて寝ることに。  冷水しかでないシャワーを浴びて、大人の着替えの服もパンツもない突然のキャンピング。

 

 

車がいつ直るとも見通しがつかないまま、翌朝早朝、私と子供達が寝ているまに 旦那は一人でバスと郊外線を使って

パリのアパートに戻り 仕事に行ってしまいました。

 我が家に一枚だけあるクレジットカードを 旦那がレンタカー時にいるため、もって行ってしまいました。

 

そんな時に限って 私の財布には 5ユーロ紙幣一枚のみ、 カードも小切手もない という金欠状態。

 

しかも その日は 電話会社を他者に切り替える日で 旦那の携帯が繋がらない状態に。夜旦那がレンタカーで新居に戻ってくるのを信じてひたすら 子供達と 待つことになりました。

 

 白菜は もちろんパリの自宅でキムチにしようと思って買ったのですが、このままでは暑さで痛んでいくため、急遽この場所で

 塩漬けすることに。

白菜を四つ割にして朝日に照らしておきます。

 

 

 十分日に照らされた白菜の回収作業にあたる息子

 

  

偶然、子供達の塩粘土用にと、ヨード塩を持って来ていた私でしたが、それを白菜に振らせてもらいました。

塩漬けする巨大な金タライがない、 と思っていると、  子供達のビニールプールに目が留まり、、、、、サバイバル的キムチ作りです。

娘に塩振りを頼んで

  

 

なんとか 白菜の塩漬けの完成。

白菜の塩漬け完了には半日かかるので、 その間、家から徒歩3分のところにある、ポニークラブに行ってみました。

  

 

それから また歩いて、家からかなり離れたところにあるこの町唯一の公園 へ。 裏手が森の散歩道になっています。

 

すると、、、、  快晴だった空が突然の曇り空に変わり、あれよあれよと言う間に豪雨と突風が吹き荒れて、、、、

 

連日の猛暑で安心しきって、新居の天窓も全ての窓も開けっ放しにしてきた私でした。ダニだらけの布団の綿も庭に干しっぱなしでした。

 

 

慌てて 森の大きな木の下に逃げ込んだ私と子供でした。 しかしそこには、、、、、、

無数のイラクサの茂みが、、、    

ザザザザザーっと 自転車で そのイラクサの茂みに入ってしまった半ズボンの息子。私もヒザまでのスカートたったので

すが、自分のことを忘れてしまうほど、息子が痛みと豪雨の恐怖でパニックになり、泣き叫び 人の姿もなく助けてくれる人はもちろんおらず、

豪雨を体全体に受けながら、娘を抱っこし、息子をベビーカーに乗せ、息子の自転車を担いで、よりによって家からかなりの距離のこの公園から徒歩で帰ることになりました。

痛みで泣き叫び続ける息子とは裏腹に、こんな時に限って 私の腕の中で寝入ってしまうびしょぬれの娘

 

どうにか家にたどり着いたら、アジサイの花が全て 雨の重みでうなだれてしまっていました。

 逆に 一輪も咲いていなかったバラが 突然満開になっていました、 どうもバラは水をたくさん必要とするようです。

 

開けていた二階の天窓からは やはり床全体に雨が流れ落ち水浸しに。

水浸し布団はもちろん もう使えない状態で 処分決定。

 

服を絞ったら ザーっと水が出てくるまでに完全に濡れていました。カバンの中のものも 全て出して乾かすことになりました。

しかも、家に着いた途端 また快晴になり、 まるで私達をあざ笑うかのような出来事に 空に向かって憤慨せざるをえませんでした。

 

着替えの服のない私は とにかく旦那が夜 ここに戻ってくることを祈るだけ。 旦那に電話も繋がらない孤立状態。

 

気を取り直して、キムチ作り第二の段階、 ニンニクの皮むきを。

 

不思議と ニンニクのしょうゆ漬けのような 金色のニンニクが何個も何個も顔を出しました。 

これは良いことが起こる前兆かも、と自分を励ますけなげな私でした。(涙)

 

夜 仕事を終えて レンタカーを借りて新居に戻ってきた旦那は前日から今まで ほとんど食事もしていないのに、いきなり 買ったばかりの枝切りバサミで庭仕事開始

車の修理のめども修理費のめども立たない今どこにそんな余裕が?と思っていると、

 

「子供達には こうして 親が庭いじりなどの作業をしている姿を見せることがとてもいい勉強になるんだ」  

 

とのこと、、、、 

 

 

三年間 手入れも水やりもされずにいたこの庭を蘇らせたい、 そんな思いで旦那は自分の今現在の境遇を省みず ひたすら庭仕事に励んでいました。

モミの木を発見。 クリスマスにはここに飾りを。   笹やぶもあるので、七夕もできます。四季おりおりのイベントが可能な庭です。

    

 

こちらは 野バラ、 ドッグローズ、 ビタミンCが一杯の ローズヒップスオイルやお茶は その実です。

  

 

バーベキューの横に巨大な月桂樹 ローリエの木もありました。 料理の煮込みは この木一本あれば困りません。しかし大きい。。。

   

 

名の知らない草花達 

 

 

夜中11時にパリに戻った私は 早速生イカを塩辛に。   内臓と身をたくさんの塩と赤唐辛子で混ぜて放置しておくだけ。

 

ニンニクは水にしばらく漬けると 皮がむきやすい。     ショウガとリンゴも

  

今回は チョンガッ大根のキムチも一緒に作ります。  ヤンニョムダレは白菜と同じものを使います。

   

 

タレが多量にできたので、 水洗いした塩漬け白菜に塗っていきましょう。イカの塩辛以外にも アミエビの塩辛をたくさん入れました。ナンプラーも入れますよ。  おかゆには 煮干のだし汁を使って 濃く仕上げます。

 大根の千切りに赤唐辛子粉をもみ込んで発色させて、、

  

 

翌日、お決まりの旦那の初試食。

 

「イカの塩辛の味がきいてておいしい 、、、けど  塩辛っ!!!!!!!」 

 

実は 娘が 白菜4分の一株に対して、ボール一杯分の塩を振ってくれていたのでした。それとも塩辛 入れすぎ かな?

 

 

キムチもできたし、気を取り直して また引越し!!と思ったら、今度は新居が原因不明の停電。 冷蔵庫の中のものも猛暑でやられてしまいます、、、、

しかも新居の裏手が森のせいか、電話が非常に繋がりにくく、電気修理のためには、その場で電気工とのやり取りを電話でしなければならず、不可能な状況に追い込まれ、、、。

 

 一体 この引越しは なぜゆえに こんなに様々なことが起こってくるのか、、、、 と 時に投げ出してしまいたくなる気持ちになります。

 

旦那は

「最初に 全部悪いことが起こって出で行くんや、 これからいいことしか起こらへん!!」  と言うばかり。

 

さて、 このキムチは もちろん 新居に遊びにきてくれた人に食べてもらおうと思って作ったものです。

ちょっと塩からいですが、正真正銘 命をはって作った サバイバルキムチです。  良ければ味見していってくださいね。