パルコ劇場。
舞台の上には 2脚の椅子とテーブル。
テーブルの上に 水差しと コップが2個。
やわらかそうな絨毯 それだけがスポットライトを浴びています。
「LOVE LELLERS」A.R.ガーニー作の 二人だけの朗読劇
8歳の二人が初めて手紙のやり取りを始めてから、だんだん大人になって行く日々に交し合った手紙の朗読だけの、緊張感のある劇です。
そして・・・・
咳ばらいすらはばかられる静寂な空間で、一組の男女の手紙が 延々読まれる。
時には可愛く、時には照れながら、時には甘えて、時には冷たく。
人間の一生の間のさまざまなシーンを髣髴とさせながら、話は
「書き言葉」を積み重ねていきます。
前回はH14年の12月。 15thシーズンの 上田晋也×松田美由紀 を見てとても衝撃を受けました。
朗読劇って初めてでしたから、話の展開にぐんぐん引き込まれていくことにも
声だけで(顔や姿勢でも)演じる事の面白さにも魅力がありました。
上田さんはクリームシチューとしてよりも、頭の回転の速い名司会者の印象があるのでしたが、良かった!
少年時代を幼く演じる事から始まって、政治家として成功して行き、
地位も名誉も、家庭も守るころの「声」は、低く抑えられた大人の声。
さすがでした。
松田さん、かばいたくなる儚さ。でも存在感のある方でした。メリッサそのもの。
今回は 17thシーズン 山寺宏一×クリス智子 でした。
山ちゃんはもうベテランですから、期待は高まります。
それを踏まえて、どのようなアンディーを演じてくれるのか。
期待の大きさに、プレッシャーも強かったのでしょう、きっと。
声優さんの勉強をしている若い人たちもたくさん来ていたように思います。
「LOVE LETTERS」という題名の通り、アンディーとメリッサの間で交わされた手紙を山寺宏一さん:アンディー、クリス智子さん:メリッサで朗読していきます。
聞いているうちに、目の前の二人がアンディーとメリッさに見えてくる。
8歳から18歳までの1幕。休憩を挟んで20歳から56歳までの2幕。
緊張しながらも、いつものとても素敵な声で、気持ちを込めて呼んでいく山寺さん。黒いスーツをラフに着こなしてお洒落。
ああ、本物の山ちゃんだ~、とちょっとミーハー気分♪
かわいい女の子、ちょっとわがままでそれでいて傷つきやすいメリッサとして読んでいくクリスさん。
薄桃色のオーガンジードレスがとても素敵。
2幕目になり、山ちゃんちょっと気持ちが言葉に先行する場面がありましたが
充分に、気持ちの糸は途切れませんでしたよ。
声の押さえ方がとても重厚で、大人になってもなお大切に思っている感情が
せつせつと伝わりました。上手い人ですね~♪
精神も混乱して、薬漬けになって死んでいったメリッさへの弔文。
出だしちょっと残念!
最後の手紙に、感情のすべてを込めて終わります。いつしかスポットライトも
フェードアウトしていて、最後の一言をメリッサが読んだとたんに真っ暗に。
感動的でした。
ずっとまっすぐに前を見る二人。本を見ながら一度も顔をあわせませんが、死んでから初めて、アンディーの方をじっと見るメリッさの優しい目が、せつない。
クリスさん、かわいくて歯切れが良くて、良かったんですが、
歳を重ねてどんどん不安定な気持ちになっていく時に、綺麗な爽やかな感じが
ぬけなかったのが私には以外でした。もっと鬼気迫るのかなぁと思ってたから。
演じる人によって、また、男女の組み合わせによって
さまざまな舞台になるところがこの「LOVE LETTERS」の醍醐味でしょう。
15年も続いているのも納得です。
また違う人たちの舞台を見てみたい! できればいつか 顕さんが・・・などと
思いながら帰ってきました。
『手紙は電話に勝る』って台詞。こころに残りました。
一列目のやや真ん中、目の前に役者という席の私にもプレッシャーが大きかったです。ほっ!
舞台の上には 2脚の椅子とテーブル。
テーブルの上に 水差しと コップが2個。
やわらかそうな絨毯 それだけがスポットライトを浴びています。
「LOVE LELLERS」A.R.ガーニー作の 二人だけの朗読劇
8歳の二人が初めて手紙のやり取りを始めてから、だんだん大人になって行く日々に交し合った手紙の朗読だけの、緊張感のある劇です。
そして・・・・
咳ばらいすらはばかられる静寂な空間で、一組の男女の手紙が 延々読まれる。
時には可愛く、時には照れながら、時には甘えて、時には冷たく。
人間の一生の間のさまざまなシーンを髣髴とさせながら、話は
「書き言葉」を積み重ねていきます。
前回はH14年の12月。 15thシーズンの 上田晋也×松田美由紀 を見てとても衝撃を受けました。
朗読劇って初めてでしたから、話の展開にぐんぐん引き込まれていくことにも
声だけで(顔や姿勢でも)演じる事の面白さにも魅力がありました。
上田さんはクリームシチューとしてよりも、頭の回転の速い名司会者の印象があるのでしたが、良かった!
少年時代を幼く演じる事から始まって、政治家として成功して行き、
地位も名誉も、家庭も守るころの「声」は、低く抑えられた大人の声。
さすがでした。
松田さん、かばいたくなる儚さ。でも存在感のある方でした。メリッサそのもの。
今回は 17thシーズン 山寺宏一×クリス智子 でした。
山ちゃんはもうベテランですから、期待は高まります。
それを踏まえて、どのようなアンディーを演じてくれるのか。
期待の大きさに、プレッシャーも強かったのでしょう、きっと。
声優さんの勉強をしている若い人たちもたくさん来ていたように思います。
「LOVE LETTERS」という題名の通り、アンディーとメリッサの間で交わされた手紙を山寺宏一さん:アンディー、クリス智子さん:メリッサで朗読していきます。
聞いているうちに、目の前の二人がアンディーとメリッさに見えてくる。
8歳から18歳までの1幕。休憩を挟んで20歳から56歳までの2幕。
緊張しながらも、いつものとても素敵な声で、気持ちを込めて呼んでいく山寺さん。黒いスーツをラフに着こなしてお洒落。
ああ、本物の山ちゃんだ~、とちょっとミーハー気分♪
かわいい女の子、ちょっとわがままでそれでいて傷つきやすいメリッサとして読んでいくクリスさん。
薄桃色のオーガンジードレスがとても素敵。
2幕目になり、山ちゃんちょっと気持ちが言葉に先行する場面がありましたが
充分に、気持ちの糸は途切れませんでしたよ。
声の押さえ方がとても重厚で、大人になってもなお大切に思っている感情が
せつせつと伝わりました。上手い人ですね~♪
精神も混乱して、薬漬けになって死んでいったメリッさへの弔文。
出だしちょっと残念!
最後の手紙に、感情のすべてを込めて終わります。いつしかスポットライトも
フェードアウトしていて、最後の一言をメリッサが読んだとたんに真っ暗に。
感動的でした。
ずっとまっすぐに前を見る二人。本を見ながら一度も顔をあわせませんが、死んでから初めて、アンディーの方をじっと見るメリッさの優しい目が、せつない。
クリスさん、かわいくて歯切れが良くて、良かったんですが、
歳を重ねてどんどん不安定な気持ちになっていく時に、綺麗な爽やかな感じが
ぬけなかったのが私には以外でした。もっと鬼気迫るのかなぁと思ってたから。
演じる人によって、また、男女の組み合わせによって
さまざまな舞台になるところがこの「LOVE LETTERS」の醍醐味でしょう。
15年も続いているのも納得です。
また違う人たちの舞台を見てみたい! できればいつか 顕さんが・・・などと
思いながら帰ってきました。
『手紙は電話に勝る』って台詞。こころに残りました。
一列目のやや真ん中、目の前に役者という席の私にもプレッシャーが大きかったです。ほっ!