どこまでだって歩いていけるさ

2012年1月22日 それまでの日記を引き連れてOCN Cafeから移住。
新しい扉の向こうには何があるのだろうか。

散歩デビュー?

2017年03月13日 | 日記
天気は下り坂にせいで 朝から曇っている

それでも雨は降らないようなので 今日はやるぞと決めて散歩に出かけた

川に沿って遊歩道や小さな公園がある場所まで行くことにした

子供の頃はまだ護岸工事もされておらず 小さな川の両岸は草の生えた土手であったように思う

思う というのは このあたりは私のテリトリーでは無かったからだ

川の自然を守る会のようなものがあり 浅い場所では子供でも遊べるようにはなっているようだが 私としてはこんな川に入る気にはならないし 正直 好きな場所でも無いのだが 他に手頃な場所も思いつかなかったのだ

それでも行ってみるとわずかながらも自然を感じて まんざらでもなかった

マルバヤナギの大木


すっかり時期を過ぎた梅



写真を撮ろうと立ち止まった時 歩くのをやめて私を見つめ 近寄って来るご老人に気が付いた

やばっ つかまったか

何を撮っているのか訊かれ それから立ち話になった

というか ほとんどは彼の人生の略歴を15分ほどで私が聞くことになったわけだが このご老人 大正10年生まれだが実にお元気

身体はそう大きくなく 昔の人としても小柄かとは思うが スリムで背筋もしゃんとしたもの(補聴器はつけておられた)

ただし 話がリピートされるのは まま仕方ないか

地理を専攻したあと70歳まで大学で教えていたこと 

地理学ということもあって日本はもとより世界各地を歩き回ったとか 奥さんも元気で互いに口げんかでは負けないけれど食事などには気を遣ってくれること 

出身地から 三人きょうだいの末っ子で 母親からは甘やかされて育ったからわがままなのよ なんてことまで 元気自慢 幸せ自慢なのだろうけれど きちんと帽子をかぶり 紺色のウールのハーフコートとその下に見えるサックスのシャツのカラーからして きちんとしたものをお召しだとわかり 悠々自適な生活を送れる身分であると察した

こうして毎日1時間ほど散歩をするのだという

私も沢山旅をしたから家には写真が沢山あるけれど 良いご趣味じゃありませんか・・・

(趣味といえるほどのものではないのになあ・・・・)


別れてしばし写真を撮ってから再び歩き始めると さきほどのご老体 今度はベンチに腰かけている二人の初老の男性と話しこんでいる

ふむ こうして散歩の途中で誰彼となく声をかけているのか それともすでに顔馴染みになのか

私と会釈してご老体は去ったが 今度は私と初老の男性たちと会話になる

カワセミを撮りに来たの?

いえ 特に何ということもなくて 

川の水が少ないからね いるとすればあのあたり・・・と教えてくれる

古い建物を撮るのが好きだというと 昔 某ゼネコンの本で そうした古い建物の本を作ったことがあるよ 

おそらく70歳くらいになられるのだろうか

そう暖かい日でもないのに ベンチに男二人が座って話しているというのも ご近所さんなのか 散歩仲間なのか

悪天候でも無い限り 出来るだけ歩こうとは思ったのだが 散歩のお仲間は今はまだ作りたくないかなあ

ともあれ なんだか いよいよ「ようこそ老人クラブへ 散歩の会デビュー」のようになったみたいで すごく複雑な気持ち

滅多に行かないスーパーをじっくりながめ 家の裏にあるバッタやさんに何十年ぶりかに入り 小さなトートバッグ(¥299)を衝動買いして家に帰り 今日の長い散歩は終了

バッグのサイズがわかるように 愛用のニットキャップと


内ポケットついてます
コメント (6)
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