南の島で幼稚園の先生になろう!

帰国しました。日本で元気に職場復帰しています。

1st QURTER 終了

2006年11月03日 | ミクロネシアの幼稚園


ポンペイの学校は4学期制。だから1学期は 1ST QURTER。
先週終了して、その表彰式が木曜日にありました。(授業はありません)

ECEの子ども達も1時間半にも及ぶ長い式典に耐えて?座って頑張っていました。
優秀生徒、偉かった生徒、ずっと制服を着ていた生徒等々色々な項目があって、ECEは何らかの賞に子どもが該当し、全員の子どもが賞状と景品をもらうことが出来ました。

景品は本来、鉛筆とかだけだったのですが、前日の先生2人60ドルを出して、塗り絵やゴムバンド、お菓子などを買ってきて全員に配ってくれました。

この国のシェアー(分け合う)精神には、本当に頭が下がります。
何か、日本人は凄くお金を人のために出すことをためらうことがあるけど、こちらの人は本当に人が良いというか、純粋な気持ちを持っていて、利己的なところが無いのだろうなあって思います。経済的には日本の方が豊かだけど、心はポンペイの方がやはり豊かなのではないか?と感じます。

式の後は、保護者に1人1人成績表を見てもらいます。言語、算数、歌、芸術などの科目ごとの評価に、態度などの評価もあり、かなり詳しく記述しています。今回、僕は成績をつけることにはノータッチだったのですが。そして今まで子ども達がこなしてきたワークシート(多い子で50枚くらい)も見てもらいます。

普段会えないお母さんも来るので「OOちゃんは、凄く真面目だし、一生懸命に話を聞いてますよ」「最初より自信がついてきましたよ」などワークシートなども交えて話をしました。

「家の子どもはできていない」と悩んでいたお父さんに「これは教え方が難しすぎるからわかりにくいですから、出来なくても大丈夫ですよ」と言いそうになりましたが、「それを先生の僕が言ってしまったらだめだ」と口をつぐみましたが・・・・

でも、子ども達の成績に一喜一憂している保護者を見て、今僕はこの国のカリキュラムに疑問を持っていますが、それは揺るぎないものだと確信しました。

一外人である僕が、いくら「勉強して知識を詰め込むことより、遊びながら学ぶことが大切」と力説しても、先生も保護者も勉強して少しでも賢くなって欲しいと思っているんだから・・・
でも決して今のままで良いとは思っていません。知識を教える形は変えられないですが、そこで子どもが楽しみながら出来たり、遊び要素を盛り込んだり、子ども1人1人にわかりやすいようにするなど、カリキュラムを変えることは出来なくても改善点はたくさんあります。

逆に自分がやるべき事が少しずつ焦点化されてきているように思います。

2nd Qurterは、スポーツアクティビティーで野球の試合もあるし、前向きにでも、現地の人の考えや思いを尊重しながら、一緒に考えてできるようになりたいと思います。まだまだ道は険しいですが・・・・

あと、自分の中で納得しないといけないことが、今の活動について
朝8時15分から12時まで授業時間。毎日自分の授業時間が保障されていないこと。

でもここは我慢のしどころです。今自分が授業の中で自分の時間を確保してしまうと、その時間は「あなたに任せるね」と教室から同僚が出てしまい、単に分担して仕事をするだけになってしまうからです。
僕たち隊員の目的は、技術移転。つまり現地の先生に僕たちがもっているノウハウを現地のニーズに合わせて伝えていくこと。

子どもに教えることは、現地の先生に具体的な方法を伝える方法の一つに過ぎません。

僕は子どもに教えるのが大好きだから、今の現地の先生の授業を見続けることや、時に急に一日を任されることは、決して心地よいものではないですが、少しでも技術移転できるように日々どうなるかわからない、授業展開に甘んじます。

そして現地の先生が僕の数少ない良さを取り入れてもらえるように頑張りたいと思います。


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ホストファミリーまたまたチ... | トップ | 名所巡って感じた歴史 »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Daisuke in Yap)
2006-11-03 20:44:07
子どもの願い、保護者の願い、教師の願い。
全てに応えることは本当に難しいですよね。
歯がゆく思うことも多いですが、
現場の要請があって派遣されている身。
だいぶ慎重に動いてる現実です。
「子どもが楽しんで学ぶことの良さ」は、
言葉でなかなか伝えられないものですが、
子どもの姿でどんどん見せつけてあげましょう!
返信する

コメントを投稿

ミクロネシアの幼稚園」カテゴリの最新記事