心の栄養♪映画と英語のジョーク

日々観た映画のレビューと英語のジョーク♪心の栄養いっぱいとってKeep smiling♡

「ノーマ・レイ」

2009-10-26 | 映画「な」行
アメリカ南部の紡績工場に勤める女工ノーマ(サリー・フィールド)。そんな彼女の家に
ルーベン(ロン・リーブマン)という男がやってくる。彼は全米繊維組合から派遣された
労働組合作りの活動家で、彼女の働く工場に組合を結成するためにやってきたと言う。
何とはなしに彼との交友を深めて行くノーマだったが、彼に感化され次第に組合結成に
協力していく。しかし組合を作られては困る会社側は汚い手を使って圧力をかけて
来るようになる・・。


これ、ずっと自分では見たことがあると思ってたんですよね~(^_^;) 
サリー・フィールドは大好きな女優さんの一人だし。
が、なんだか全然覚えてない・・もしかして?と再見(のつもりだった)したら、
これは見てない!と判明いたしました(^^ゞ 
いやいや、見て良かったです、ほんとに。

サリー・フィールドの魅力全開でしたし、彼女がこんな風に南部の言葉を
話すのがとっても好きな私にとっては、余計に楽しめました。
あ~・・こんな風に労働組合を作っていったんだなぁってことが
よく分かりました。そして労働組合がなかった当時の劣悪な繊維工場の
実体も知ることが出来ました。

その工場くらいしか、まともな働き口がないとなると、工場の経営者の方も
やりたい放題ですね。組合を作るなんてもってのほか・・という雰囲気が
よく伝わって来ました。それに、この年代だと、まだ黒人に対する差別も深く、
教会ですら黒人が一緒だったら場所を貸さない・・などという現実もあり、
本当に様々な困難があって、組合を作っていったんですよね。

最初は、サリー・フィールド演じるノーマ・レイにあまり魅力を
感じなかったんですが(設定的にもわざとそうしてあったと思われますが)、
活動家のルーベンと関わるようになってからの彼女は、どんどん輝いて
いきましたし、愛し愛される男性も出てきて、結婚生活を続けながら、
活動も頑張る、時にイライラもしながら・・というところがリアルで
身にしみました。

でも、やはり圧巻はノーマ・レイが“UNION”と書いた段ボールの紙を
頭の上に黙って掲げるシーン。このシーンは思わず震えるくらいじーーーーんと
しました。ベタなんですが、やっぱりこうでなくっちゃ・・と思いました。
元は男性にルーズだったノーマ・レイが、いつかもしかしたらルーベンと・・と
思ったんですが、しっかり活動というものだけで通じ合うことに終始したのも
好感でした。心の中には住み続けてる・・確かにそうだろうとおもいましたが、
ラストにはホッ・・でした。

UNIONの文字を掲げるノーマのシーンが印象的だと書きましたが、それに以外にも、
彼女が結婚した相手が良かった!途中、家事も育児もしないで活動にばかり
力を入れている彼女に、怒り心頭・・のシーンがあったので、いつ彼が
彼女を見放してしまうのか・・と心配だったんですが、彼は違いました。
ラストも近くなってから、妻ノーマに言った言葉には、胸がキュン・・でした。
こんな男性、特に当時は、貴重極まりないなと思ったし、その夫を演じて
いたのがボー・ブリッジスだったんですが、素敵でした~。

彼の弟、ジェフ・ブリッジスは大大大好きなんですが、お兄さんも
素敵なんだなぁ~・・って、いまさらですが今回初めて思いました。
こんな昔の映画を見て、気づくのが遅すぎですけど(^_^;) 
ザ・エージェントにも出てらっしゃったので、見てるはずなんですが、
全然意識しなかったんですよね~。ものすっごくたくさんの作品に
(テレビドラマを含め)出てらっしゃるのに、なぜかそのザ・エージェント
くらいしか見てなかった私。これからは意識して見よう!と思った次第です。

そしてもう一つ印象に残ったシーンは、彼女が夜中に子供たちを起こして言う
言葉。あのくらいの年齢だと、どのくらい子供たちが彼女の言った言葉を
理解し、ああ言わざるを得なかった彼女の気持ちを理解したかは
わかりませんが、きっと将来お母さんのその時の気持ちがわかり、
余計に身に沁みるだろうと思いました。

個人的お気に入り度4/5

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは♪ (ひきばっち)
2009-10-26 12:21:26
私、この作品、未見なのですが、公開当時、映画雑誌「スクリーン」か何かで特集されたのを覚えています!
懐かしいですね・・。
まだ私が中学生の頃(歳がバレますな)でした・・。
この作品でサリー・フィールドはたしか、アカデミー主演女優賞を獲ったように記憶しています。
私もDVD探して観てみたいですー!!
返信する
Unknown (shit_head)
2009-10-26 13:11:50
いやー、これですよ。

家庭を持ちつつ、働く女性の悲哀、そして、働く女性を持つ夫の悲哀を描き出した傑作。

サリー・フィールドの疲労困憊っぷりが演技に見えないのが素晴らしかったです。

マジでイライラしてましたからね。

大学時代に鑑賞し、人生あんまり頑張りすぎないようにノンキに生きようと決めた一本でした。

だからこそ、現在ニートに近い生活をしているわけですが。
あっはっは。
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UNION! (ベルモンド)
2009-10-26 18:23:45
お久し振りです^^
大好きなこの作品がアップされているので、コメさせてもらいますね。
何かこの映画は、盛り上げる!ってことをせず、淡々なんですよね。でもそこに息づくたしかな力強さにすごく惹き込まれるというか。
終始垣間見られるユーモアも好きだったなぁ^^
山としては、あの「UNION」を掲げるシーンがありますが、やっぱり淡々。そうゆう姿勢が好きです。
僕もサリー・フィールドは「プレイス・イン・ザ・ハート」で好きになりました。地味なのに、密やかな華麗さを持っている、珍しい女優さんだなぁと思います。今は活動してるのかな。
久し振りにコメをしたので新鮮です。またよかったら遊びに来てくださいね^^
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ひきばっちさんへ♪ (メル)
2009-10-27 08:37:38
ひきばっちさん、こんにちは☆^^

映画雑誌、「スクリーン」ですか~・・
懐かしいなぁ~・・あの本を買うために
お小遣い貯めてました(笑)
この映画79年製作ですので、当時中学生くらい・・というと、ひきばっちさん、お若いお若い~!(*^^)v
私はもっと上ですから(^_^;)

そうそう、この映画でサリー・フィールドは主演女優賞とったんですよね~♪
にもかかわらず、私は見てなかったんですよ~(^^ゞ
ずっとなんとなく見た気になってたんですが、実は見てなかったことが判明(^_^;)
こんなに遅くなってしまいましたが、見て良かったです。
当時の社会的なこととか、雰囲気も存分に味わえましたし、サリー・フィールドは本当に上手かったし、なんだか力が湧いてくるような内容で、大満足でした♪
できれば当時リアルタイムで見た方が、さらに満足度も増したのかもしれませんが。

ひきばっちさんも、お時間がございましたが是非どうぞ~♡
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shit_headさんへ♪ (メル)
2009-10-27 08:44:48
shitさん、こんにちは~☆^^

ほんと、当時のワーキングプアーぶりが
様々なシーンで良く出てましたねぇ~。
働けど働けど・・という悲哀と、シングルで子供を育てる大変さと、働く女性を持つ夫の苦悩・・・わかるなぁ~・・と思える、本当に良くできた映画でした。

>サリー・フィールドの疲労困憊っぷりが演技に見えないのが素晴らしかったです。

ほんとほんと~!
彼女、まんまか?と思うくらいの巧い演技でしたよね~。
あの疲れ切った表情、動作、たまらなく良かった!

>大学時代に鑑賞し、人生あんまり頑張りすぎないようにノンキに生きようと決めた一本でした。

(≧▽≦)ははは!
でも、それもまた一つの道でございますわ(*^^)v
彼女のように生きるも一つの道でしょうが、もっとのんびり生きる道もまた一つ。
私もかな~りのんびりやってます(^_^;)
こうやって自由にパソコン使って遊んでますしね~(^ー^* )フフ♪
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ベルモンドさんへ♪ (メル)
2009-10-27 09:04:05
ベルモンドさん、こんにちは~☆^^

お久しぶりです~。
順調に記事をアップされてますね♪
時々お邪魔させていただいてるんですが
なかなかコメントまで残す時間がなくて
申し訳ありませんm(__)m

そうそう、この映画って特に盛上げようとかはしてないですよね。
働けど働けど暮らしが楽にならない
過酷な労働条件で働く人たちを、じっくり見せてくれましたし、仰る通り、あのUNIONを掲げるシーンも、静かに・・でしたね。
そこに、じーーーーーーん!としました。
徐々に止まっていく機械の音・・たまらなかったです。

サリー・フィールド、良いですよね~(*^^)v
最近はテレビの方が多いみたいで、あまり映画にはご出演になってませんが、ERにゲスト出演なさってたときに、たまたま見たんですが、その時の演技でエミー賞も取られたようです。
さすがです。
ずっとシリーズに重要な役でご出演のTVドラマ「ブラザーズ&シスターズ」も見たいなぁと思ってるんですが、いかんせん時間が無くて(^_^;)
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サリー・フィールド (小米花)
2009-11-13 23:15:47
私はとても印象の強い女優なんですが、
見た映画は意外に少ないことが、判明しました(笑)。

この映画、メルさんの記事を見てから、再見しようと思い、やっとアップしました~。
大好きな映画だったのですが、再見してアレ~、前見たときのような高揚感がない、、、と思ってしまいました。
社会派ドラマは筋が分かると、同じように感激できないのかもしれないです。(^_^;)
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小米花さんへ♪ (メル)
2009-11-14 09:35:02
小米花さん、こんにちは☆^^

サリー・フィールド、私も思ってたよりもたくさんは見てないんですよ~(^^ゞ
でも、小米花さんも私も、そんなにたくさん彼女が出てる作品を見てないにもかかわらず、すごく印象に残ってるって事は、彼女の演技が素晴らしいって事なんでしょうね。
ほんとにインパクトのある女優さんだなぁって思います。

>大好きな映画だったのですが、再見してアレ~、前見たときのような高揚感がない、、、と

わかりますそれ~!
私も、以前見た映画で、あまりにも良かったので、今再び・・と見てみると
あれ?こんなもんだったっけ?というのが時々、いや結構あります(^_^;)
やはりタイムリーに見た方が、さらには
若い頃見た方が印象に残るのかもしれませんね。
当然今よりもその時の方が、見てる映画の数も少ないわけで、どうしても今は目が肥えちゃってるというか、すれちゃってるというか(笑)
それに小米花さんが書いてくださってるように、社会派のドラマは結末を知ってると、どうしても同じようには感激できないかも・・って私も思います。
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