心の栄養♪映画と英語のジョーク

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「見知らぬ女からの手紙」

2008-12-29 | 映画「ま」行
1948年冬、ある作家(チアン・ウェン)の元に“見知らぬ女”(シュー・ジンレイ)からの手紙が届く。
そこには傷害その男を愛し続けた女の一生が綴られていた。だが手紙を受け取った男には
全くその女の記憶がないのだった・・。


上記の手紙を受け取ったところから物語は始まり、すぐに時代は遡って
その見知らぬ女がまだ少女の時代になります。そして徐々に時代が進み・・という具合に
1930年代から40年代までのこの女の一生が綴られたような手紙を作家が読みつつ
その映像が映画になってる・・とそんな感じ。

あらすじだけ読んで、これは謎を秘めたサスペンスか?と思って
見てみたんですが、違ってました。
それに私から言わせれば“全く知らない女性”では全然じゃいじゃん!って
ちょっとがっかり。なによりも、この手紙に書いてあったことが実際に
あったことで、あんなことやこんなこともあったというのに、
それを全く覚えてない男っていったい???でした。

とにかく、この作家は彼女の少女時代に隣に引っ越してきて、それも胡同だったので
かなり密着したお隣。その当時彼女はこの男に恋する訳ですが、初恋で
それもかなり思い入れの強いもの。でも、この時点で男が彼女のことを
知らなかった、覚えてないというのはすごくよくわかります。ただ単に
彼女(少女)が彼のことを好きになった、というだけですから。

その後彼女は、お母さんの再婚相手のところ、山東まで引っ越してしまう。
でも彼を慕って彼の住んでる北京へ行きたい一心で、
一生懸命勉強し北京の大学へ入るんですよね。
その間6年間、すごい努力をしたと思うし、ずっと彼のことを
思い続けてたことには感心しました。すごい愛の(といってもまだ
なんの関係も二人の間にはありませんが)力だなぁって。

そこまではわかる・・と思ったんですが、その後が私には理解できなかったなぁ。
彼にも会え、関係も結び、いろいろあった後、彼は旅立ち、しばらくして
帰ってくるんですが、もう彼女には連絡もしない。
彼女も彼のところに行かないんですよね~。
彼も酷いけど(彼はほんとにプレイボーイだったのでわからなくもないんですが)
彼女も彼のことを陰から見てるだけで、彼のところに行ったり、
連絡を取ろうとしたりしない・・。あそこまで深く彼のことを好きなのに
そんなこと可能だろうか?って思いました。
彼の迷惑になりたくない、っていう彼女の気持ちは理解できないことも
ないんですが、まだ何も関係がないときはそれはわかります。
でも、もう関係を持ってたのに・・。

その後も何度か再会するんですが、やっぱり男は彼女の事を覚えていない。
でも、彼女は男の子とだけを愛し続けてる・・。
う~~~~ん、純愛と言えば純愛なんでしょうし、時代も時代
だったのかもしれませんが、いくらなんでも彼女の行動や
気持ちをすんなり理解することは出来ませんでしたし、
男のいい加減さというか、物覚えの悪さには呆れちゃいました。

この映画はその彼女の純愛に対する気持ちがほぼ全編を占めてたので
そこに感情移入できるか、できなくともいいわ~この純愛・・と
思えるかどうかにかかってると思うんですが、残念ながら
私は彼女の気持ちをわかるなぁ~・・その気持ちと思えませんでした。
(一部分わかるけど)

それにね、こんなこと言ってはなんですが(^_^;) この作家の男が
十代のそれもまだ13~14歳(?)くらいの女の子が一目惚れするほどの
ルックスではないと思うんですよね~。まぁ彼女の場合、彼の
インテリな部分に憧れたっていうのはわからないでもないですが、
あまりにも見た目普通のおじさん(^_^;)
当時からとてもモテモテだった男ですが、そのあたりも十代の彼女の気持ちを
燃え立たせた要因でもあったのかもしれませんけど・・・。

男の役はチアン・ウェンさんが演じていて、彼は役者さんとしては
好きな方ですし、演技も上手いなぁって思ってるし今回も演技は
とても良かったんですが、この役どころはどうだったんだろう?って。
ちょっと、ね(^^ゞ

1930~40年代にかけての、女の一代記みたいな感じで
普通こういう話が好きな私ですが、今回は今ひとつでした。
映像は光の加減とか、構図とかとても綺麗だなって思ったんですけどね。
あ、あと、少女時代を演じた女の子がと~っても可愛かったです♪

個人的お気に入り度2/5

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