心の栄養♪映画と英語のジョーク

日々観た映画のレビューと英語のジョーク♪心の栄養いっぱいとってKeep smiling♡

「ディファイアンス」

2009-09-09 | 映画「た」行
1941年、ドイツ軍に侵攻され、ナチス親衛隊と地元警察によってユダヤ人狩りが始まった
ベラルーシ。両親を殺されたトゥヴィア(ダニエル・グレイグ)、ズシュ(リーヴ・シュレイバー)、
アザエル(ジェイミー・ベル)のビエルスキ兄弟は森の中へ逃げ込み、生きる手立てを模索
していた。彼らの周りにはやがて、逃げ惑っていた同胞のユダヤ人が次々に合流。 そんな中、
トゥヴィアは両親を殺した犯人を突き止め、復讐を果たす。日に日にユダヤ人が集まり、
食料や武器を調達しながら共同体を築いていくトゥヴィアたち。やがて、彼らは“ビエルスキ・
パルチザン(民衆による非正規軍)”を名乗り、銃を手にドイツ軍への抵抗を始めるのだが・・。



ベラルーシで、こんな風に第二次世界大戦中に戦っていたユダヤ人たちが
いたなんて、全く知りませんでした。戦わないユダヤ人・・と言われてたのに。
あらすじを読むと3兄弟なのかな、って思ってたんですが、4兄弟だったんですね。
末っ子アーロンも、この映画ではかなり役に立っていたというか、
しっかり働いてました。
実話にありがちな、その後の彼ら・・というのがラストテロップで
流れるんですが、そこにもアーロンの名前はなく、彼のその後が
知りたいなぁって思ったんですが、ちょっと調べたくらいじゃ、
何も出てきませんでした。原作読めばわかるかな?!

最初はさほどカリスマ性があったり、飛び抜けて戦いに特に秀でていた
強い男たち・・という兄弟ではなかったけど、こんな風に生活し、
戦って行かざるをえない状況で、徐々に成長していく彼ら。
どんな過酷な状況下でも、生きようとする彼らと同胞。
そうして生きて行くには、ただ単に綺麗事だけじゃなくて、時に
残酷にならざるを得ない状況が上手く描き出されていました。

長男のトゥヴィアを演じていたダニエル・グレイグ。素敵でした。
優しさとカリスマ性をもった男を好演。彼が白馬に乗ってるところなんて、
そりゃもうかっこ良かったです。次男はもっと雄々しく強い男でしたが、
そのズシュ役をリーヴ・シュレイバー。彼はこの役にピッタリだったなぁって
思いました。彼の方がダニエルよりも輝いてるか?と思うときもあったくらい。
それにしても、この二人が兄弟ってのがどうもねぇ(^_^;) 似てなさ過ぎ。
それにダニエル・グレイグがユダヤ人・・というのも、かなり無理があるような?!

三男と四男はダニエルと兄弟でもまぁ納得。で、その三男をジェイミー・ベルが
演じていたんですが、このアサエルが、兄弟の中でこの戦い中に
一番成長したのかも知れないなぁと思いました。最初はほんとに気弱な
青年という感じだったけど、過酷な経験をしていくうちに強くなっていく。
ラスト、流れるテロップの中に、彼のことも出るんですが、この森の中での
3年間が、いかに強い影響力を与えたかわかる“その後”でした。

思いがけずこの共同体のリーダーになっていったトゥヴィア。
どんどん多くなっていく同胞たち。さらにはゲットーからも逃れてきた仲間たち。
それをまとめ上げるというのは本当に難しかっただろうなぁと察せられました。
自分にも厳しい人だったので、資質はあったのかもしれませんが、リーダーの
苦悩というのはなかなかわかってもらえないですしね~・・。
でも、そういう彼にも、そして兄弟たちにも“恋”もあり、ちょっとホッとしました。

さらに良いわ~、と思ったのが映像。内容が内容だし、あまり映像には
期待してなかったんですが、ほんとに綺麗だ~!と思ったシーンが
何度もありました。まずは森の美しさ。ベラルーシの半分近くが森林だと
いうことで、この森の広さと森に守られてる感じもとても良かったです。
雪降る頃の森、雪解けのころの森、青々とした美しい木々、
みんな美しかったです。そこを白馬のダニエル・グレイグが・・ってところも
素敵だったし、湿地帯(?沼?池?)も彼らにとっては大変な場所だったけど
映像は綺麗でした。

普通に生きることが許されなかった民の、生存をかけた3年間が
あの森にあったんですねぇ~・・。
こういう知らなかった事実をまたひとつ教えてもらえた映画でした。

個人的お気に入り度3.5/5

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8 コメント

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TBありがとうございました! (mezzotint)
2009-09-09 21:40:00
今晩は☆彡
いつもTBのみで失礼しております。
この記事、以前からgooブログにTB出来ず。
禁止ワードがあるのか?よく分からず(「汗)
ということでコメントにて失礼致します。
実際にあった話だと知ったときは驚きました。
まさにドラマそのものですよね。
森の中での3年間、よく生き延びたものです。
返信する
Unknown ()
2009-09-09 21:51:23
こんにちは。
仕事の山だったので、こちらのブログにもお邪魔できずにいました。
きっちり、更新されてますね。
すごいな。

この作品、こちらの記事を読んで、非常に興味を持ちました。
そんなユダヤの人がいたんですね。
これは、気になります。
いやぁ、こちらの映画情報は、いつも役にたちます。
ありがとう。
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mezzotintさんへ♪ (メル)
2009-09-10 08:57:34
mezzotintさん、こんにちは~♪

こちらこそ、いつもTBではお世話になっておりますm(__)m
コメント残せず、TBかけ逃げ状態で申し訳ありません(^_^;)

このmezzotintさんの記事がgooブログに
TBできないんですね~。
じっくり(?)読ませていただきましたが、禁止ワードってなさそうですよね。
何でなんでしょう。不思議ですね~。

で、この映画ですが、ほんと、これが
実際にあったことだなんて!とビックリでした。
全く知らなかったです、こういうことがあったなんて。

>まさにドラマそのものですよね。

ほんとそうですよね~!
どの人の人生でも、脚本をしっかり作れば映画化って出来るかも・・と芸能人とか一般の人の”これまで”みたいなのを見聞きしますが、この映画の兄弟は格別・特別ですよね。
3年間・・ほんとに良く生き延びられたものだと思います。
ラストのテロップで、まるでこの森の中が”街”のようになっていたというのを知って余計に驚きました。
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亮さんへ♪ (メル)
2009-09-10 09:12:11
亮さん、こんにちは~☆^^

お忙しいところ、お越しいただいて感謝感謝です♪
ありがとうございます!!!
そう、更新だけはなんとかしております(^^ゞ
でも、お邪魔して記事は読ませていただいてますが、なかなかコメントまでは出来ずにいる私(^_^;)
申し訳ありません。

で、この映画ですが、
地味目ながら、なかなか良い映画でしたし、なによりもこんな風に戦っていた・暮していたユダヤ人がベラルーシにいたんだ!と驚きました。
ユダヤ人狩りのようなことは、全ヨーロッパで行われていたというのは見聞きしたことがありますが、戦わないはずのユダヤ人が戦っていた・・というのはビックリしたし、感動もありました。
お時間がございましたら、いつかご覧になってみてください^^
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こんばんは (なな)
2009-09-11 21:21:13
この監督さんは「ラストサムライ」といい
「ブラッドダイヤモンド」といい,
過酷な戦闘と美しい自然を掛け合わせるのが上手いですね。

住んでいるものには過酷でも
雪に閉ざされたベラルーシの森は幻想的で美しかったです。
ベラルーシはヨーロッパ随一の森林地帯だそうで
機会があれば(たぶんない)一度行ってみたいですね。


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ななさんへ♪ (メル)
2009-09-12 13:38:47
ななさん、こんにちは~☆^^

ほんと、エドワード・ズウィック監督の撮る映画って、戦闘のシーンと自然を組み合わせるのが上手いですよね。
「マーシャルロー」とか「戦火の勇気」あたりはさほど自然が・・というのはなかったですが(ありましたっけ?すでにうろ覚えではあるんです(^_^;))、最近の映画はみんな上手く組み合わされてますよね。

そうそう、あの自然は観てる分には綺麗でしたよね~。
あそこの森に行って深呼吸したい・・と思ったくらい。
でも、あそこで3年・・どんなに辛かったか・。

私もベラルーシって国に行ってみたいです!
でも、やっぱり一生ないだろうなぁという気がしますけど(^_^;)
お金と暇が出来たらなぁ~・・・と思いますが、そういう日が早く来ないと、今度は肉体が付いていかないかも・・です(^_^;)
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Unknown (M)
2009-10-03 11:18:53
メルさん、こんにちは。

いい作品でしたね。
原作があっても、こうやって映画にならないと気がつくことなく終わってしまっている歴史上の出来事が多いのでしょうね。
トゥヴィアとズシュは風貌と性格があまりにも違うので、最初はこの二人って兄弟じゃなく仲間だったっけ?と思ってしまったほどでした(笑)
ビエルスキ兄弟の功績は立派だけれど、万人にとってのヒーローではなく生き残るためにした罪もあるのだという事もきちんと描かれていて良かったと思います。
ベラルーシの森の四季は本当に美しかったですね。 雪降る極寒の中の結婚式の映像も幸せとつかの間の安らぎを感じられる素晴らしさでした。
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Mさんへ♪ (メル)
2009-10-03 21:37:20
Mさん、こんばんは☆^^

ほんとに、良い作品でしたね~。
知らないことを知ることが出来るというのも
映画を観る楽しみの一つですもんね。
ほんと、仰る通り、映画にならないと
知らないで終わってしまっている歴史的な出来事って多いんだろうなぁって思います。

>トゥヴィアとズシュは風貌と性格があまりにも違うので、最初はこの二人って兄弟じゃなく仲間だったっけ?と

そうそう!^^私も、そう思いました~。
特に上の二人は、違い過ぎですよね(^_^;)
ダニエル・グレイグとジェイミー・ベルは、まぁ兄弟でもおかしくないかな、という感じでしたが、リーヴ・シュレイバーは全然雰囲気もルックスも違うし(^^ゞ

>万人にとってのヒーローではなく生き残るためにした罪もあるのだという事もきちんと描かれていて良かったと思います

まさしくそうでしたね~。
生きるためには罪も犯した、それをしっかり描いてくれてて、そこはとても好感でした。
綺麗事だけじゃ、戦時中は生きていけないんですよね。

>ベラルーシの森の四季は本当に美しかったですね

ほんと、ベラルーシの森、本当にきれいでしたよね~。
こういう過去があったことも踏まえて
この森に行ってみたいなぁと思いました。
そうそう、極寒の中の雪古森の中での結婚式の映像は、つかの間の彼らの幸せを映し出してくれていて、ホッとするひとときを感じられて良かったです。
寒いのは大変で、生きて行くのは厳しいですが、映像的には、あそこが例えば常夏のジャングル・・というよりも、極寒の地の方が美しいですよね。

白馬に乗ったダニエル・グレイグが素敵でした♪^^
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