心の栄養♪映画と英語のジョーク

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「ちゃんと伝える」

2010-02-01 | 映画「た」行
地元タウン誌の編集部で働く史郎(AKIRA)は、高校サッカー部の鬼コーチとして
知られた父(奥田瑛士)が突然倒れ、病院に運ばれたと知り動揺する。厳格だった
父との間に少なからぬわだかまりを抱え距離を置いてきた史郎だったが、以来毎日のように
病室に足を運び、互いに心を開いて話し合うようになる。そして、元気になったら一緒に
湖に釣りに行こうと約束する。ところがその矢先、史郎自身がガンを告知され、父よりも
長く生きられないかも知れないと宣告されてしまう。父を気遣い、母(高橋恵子)や
恋人の陽子(伊藤歩)にさえもそのことを打ち明けられない史郎だったが・・。


確かに相手が家族であろうと、恋人であろうと、“ちゃんと伝える”
というのは、本当に難しいこと。それはこの映画を見てようが、
見てまいが、多分だれでも感じたことがあるんじゃないかなぁ~・・と
思います。自分も勿論その難しさを感じたことがあるし。

でも、この映画では、言いたいことはわかったものの、いろいろなことが
ちゃんと伝わらなかったです。まず、構成もくどい!と思ってしまった(^_^;) 
それぞれのシーンを、角度を変えてまた映し出すという構成は
好きなんですが、この映画では、何故か くどいわ~と感じたんですよね~。
同じシーンを、もうちょっと別の角度から・・だったら良かったんですが、
ほんとんど変らない、あるいは何も変らないシーンを、こういう風に
見せてくれなくても良いのになぁって思いました。
そこは観客の感情に任せてくれた方が良かった、というシーンが
少なからずありました。

時間が行ったり来たりするので、そういう風にもう一度見せて
くれたんだろうとは思いますが、もうちょっと違った風に見せてくれて
いたらなぁと思いました。

父親が余命幾ばくもないという状態になって、たまたま息子の方も、
さらに悪いガンにかかってしまっていて・・という状況は、ないとは
言いませんが、ものすっごくレアな状況な訳で、そこのところを
どう見せてくれるのか楽しみだったんですが、普通に淡々と・・で、
ちょっと拍子抜け。

でも、病気が治ったら息子と是非釣りに行きたい、という気持ちや、
蝉の抜け殻の部分は、なんとなく良いなぁ~・・わかるなぁ~・・と
思ったんですが、母親の気持ちが抜けていたし、こんな状態で
こんなもんなんだろうか?ととても疑問に思うことも。
母親の気持ちを少しでも描いてくれていたら・・と思うと残念です。
高橋恵子なら充分そのあたりを巧く演じられると思うんですが。

死に対するリアリティが欠如していたような、そこんところのみんなの
気持ちが今ひとつ良く伝わって来なかったのが残念でした。

難病ものというか、余命ものというか、そういう映画だった割りには、
全くお涙ちょうだいになってなかったところは良かったんですが、
これじゃ現実感がなさ過ぎて、あまりにも淡々と描き過ぎじゃ・・と
思いました。余命幾ばくもない、死がすぐそこに・・という人が、
あんなに元気に走れるものか?というシーンもあり、白けちゃいました。

というわけで、テーマは良かったし、言いたいことはわかったような
気がするし、面白くないわけでもなかったけど、どうしても感情移入
できなくて、どっか白けて見てしまっていた自分です。

個人的お気に入り度2/5

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