「ライフ・ドア 黄昏のウォール街」

トム・スターリング(ジョッシュ・ハートネット)は、革命的なIT企業、Landshark社の
CEOで大金持ち。車、家、スタイル、新ビジネス等、マンハッタンのサイズにあった魅力と
エゴを手に入れていた。ウォール街の大物投資家と渡りあえる自信にも満ちていた。
しかし、IT業界の突然の株暴落によって、会社を持続するのが困難な状況に。トムは、
次々と不快な事実と向き合わなければならなくなった。彼の向こう見ずな自信は、家族を
疎遠にさせ、 Landshark 社のモデルを発明したコンピューターの達人の弟、ヨシュア
(アダム・スコット)でさえトムの傲慢な態度に我慢できないでいた・・。


原題はAugust＝8月なので、確かにそのまんまの邦題じゃなんのことか、
さっぱりわからないでしょうし、すっかり変えるのはいいとして、
ライフ・ドアって・・(^_^;)　ライブ・ドアをもじったの？？なんか変でした～。
サブタイトルは言い得て妙でしたけど。

内容も某ヒルズで働いていたあの方と似たような推移をたどり、
ITバブルがはじけて、虚勢を張って、傲慢で自信満々に生きていたトムに、
彼の性格だったら耐えられないような困難な状況が襲いかかってきて苦悩する・・
というようなお話でした。

途中何度も当時のニュース映像が出てきて、当時はこんな事が起こって
いたんだって事を知らせてくれるんですが、別に特にストーリーに
絡んでもいないし、だからって何だ？ってところがありました。
トム・クルーズとニコールの破局のニュースは2回も（？）流れて、妙に
印象に残りましたけど(^_^;)

ITに関係する言葉もたくさん出てきて、わからないものもいっぱい(^^ゞ　
でも、その部分は興味深く見ることが出来ました。
どれだけ活気に満ちていたか、でも、それって結局実体のないものだったと
痛感するトム。両親には楯突き、弟も頼りにしてるようで、結局心の底から
彼を信頼していたのかどうか・・。　で、この兄トムと、弟ヨシュアの
性格とか風貌とか、反対なんじゃないかなぁって思っちゃいました。
普通長男の方がヨシュアのような性格で、弟の方がトムのような性格
なんじゃないかなぁって思ったんですよね。
でも、こういう兄弟がいてもおかしくはないんですが。

で、これは音楽が今ひとつ私には合いませんでした。
不安をかき立てようと（？）してたのかもしれませんが、ずっと流れるその
不快な音楽が必要だったのかどうか。もっとストーリーだけで見せてくれた方が
良かったです。あの音楽に気がとられて、展開に入って行き難かったんですよね。

デヴィッド・ボウイが出てることを知らなかったので、あんなところで（？）
ほんのちょっとだけ出てきてくれたのは嬉しかったです♪
出番は少なくとも、インパクトのある役ではありました。

トムは、途中昔の恋人サラ(ナオミ・ハリス)と再会するんですが、
そこで彼女に彼がどれだけわがままで自己中心な人間になったかを告げられ
大ショックなわけです。彼女との再会は、トムにとって大きな転機に
繋がったので、やはり女の力恐るべし・・でしょうか？！(^_^;)

なかなかITバブルがはじけてしまうお話としては、リアルだったなぁと
思いましたが、こんな話し、もしかしてあちらじゃものすごくたくさん
あったのかもしれないなぁって思いました。それにしても、盛り上がりに
欠けたし、起伏にも欠けたし、映画としての出来は、ちょっと・・でした。
でも、眠くなったり、全く面白くなかったかというとそうでもなかったんですけどね。

ジョシュ・ハーネットは製作にも関わっていたとのことで、頑張っては
いたんですが、いかんせん“これ”という見どころが見つけられず、
テーマもありきたりと言えばありきたりだったかなぁと思いました。
個人的お気に入り度2/5

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