銀の人魚の海

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ブレードランナー2049~人間は一人?

2017-11-12 | 2018、17、16、15年新作レビュー


久しぶり映画館鑑賞。
迷わず、
ブレードランナー2049。
35年経過。

ドゥニ ヴィルヌーヴ監督は「渦」、「灼熱の魂」が良かった。
彼はどんな未来を撮ったか。

映像、物語ともに強く残る映画で、
見終わり、エスカレーターから見下ろす新宿の街、

百年後はどんな街になっているのか、降りると、
ざわついた現実が待っていた。

映像はかなり残る。

私があの世界に生きていたら、どのような心を持つか?

いろいろ感じた久しぶり映画館での映画。

オリジナルをかなり忘れてもいるので、わかりにくさもあり、
プログラムを買い、夜、半分読み、そうか!も・・

字数多く60分以上の読みごたえあり。

背景白、フォント小さすぎ。
未来なら、目を動かすだけで紙の字が大きくなれば^ ^と思ったり。

人に惹かれるとは…心、魂の映画でもあるか…

まず何と言ってもK役~最新のレプリカント九型~ブレードランナー役、

旧型レプリカントを探し殺す特別捜査官、

かつてはHフォードの役~ライアン ゴズリングが素晴らしい!

彼以外に誰が…と感じた。

監督はカナダ出身、ライアンもカナダ人、
カナダと制作総指揮リドリーの英国の感性が漂う。

ライアンは初めて見た「君に読む物語」、大嫌いな映画(^_^)で、
彼も好きになれなかったが、

その後何本か見て行くうちに、独特の個性、哀しみ、激しさ、諦念感?
があり、いいかも~気になる俳優になっている。

K役にライアンをは、ハリソン、リドリーが進め、
監督もすぐOK。
半分はライアンの映画と言ってもいいのではないか。ほめすぎか~
監督もライアンなしでは~と言っている。

続編なので2019年から三十年経過の米。
地球は荒れ果てているが、新しいレプリカントを作り、
生殖までも可能にしようと…している。

ロスは気候の変化で海抜が上昇し、環境的にも深く考えるといろいろある。

911テロのせいかでシーズン二で終わったと言われる、
ドラマ「ダークエンジェル」に近い映像も感じ、スタッフは見ていると思う。

特に子供達のシーン、作業をしてるところ、子供の頃の記憶など。

ダークエンジェル、マックス役、Jアルバは

政府が作ったレプリカントだが欠陥があり、
トリプトファンというタンパク質系?薬を飲まないと生きられなかった。

あ、ダークエンジェルの方が、82年のブレードランナーからとっているかな。

荒廃した町、建物などは似た感じがあるがTVドラマなので作りはそこそこ。

レプリカントの種類はまるで携帯のモデルのようで、

六型から、八、九型。
Kは新製品の九型だとプログラムで知る。
八は寿命に制限がない。

キャスト、ライアンは言うことないが、
もう一人、盲目のウォレス役、ジャレット レトもいい。
彼も気になる俳優。

「レクイエムフォードリーム」は大好き。

盲目の科学者、プログラムで彼は人間と知る。
人だが世界が見えない。
何かの暗示?

そして、92年のDカット版では、ハリソン役デッカードが夢を見るシーンがあり、
記憶をすりこむ、彼もレプリカントの可能性もあると書かれている。

この映画、人間はレト役のみ?

初めこの役はDボウイに決まっていたが亡くなったので、ジャレットになる。
デヴィッドより良かったと思う。
義眼が鋭く不気味。

若い女性二人。
まずKと暮らすレプリカント、ジョイはキューバの女優。珍しい。
異国の感じがした。

ラブ役はオランダ人。怖く意地悪そうで適役だが、好みではない。

彼女はKに恋をしていた?よね~
「鑑定士と顔のない依頼人」に出演。見ているが出てたっけ?記憶なし^ ^

ロビン ライトはロス警察、Kの上司役。
はじめわからなかった。SFは衣装、ヘアスタイルで感じが変わって見えるね。
ペンと離婚して良かったのでは^ ^

Hフォード、75歳、前作同様、デッカード役、若くお元気。

前の時は、撮影が終わるのは、いつも夜明け、
五十日、スタジオで雨の中の撮影できつかった、と語っている。
若かった時でも大変だったんだ。

ラスト、彼女と会う寸前での幕がいい。

雨といえば水。
Kはデッカードにはジョーと名乗る。
ラヴを殺し海水に沈みそうなシーン、デッカードはジョーと叫び、二人で陸に上がる。

海、映画、「ガタカ」を想うシーン。
リビエラの海で双子は泳ぐが、一人が溺死する。

海、母の海?
誕生の意味?

デッカードはその後、生む性である娘と再会することになる。

そして雪。手のひらで感じる雪は死の雪。

汚れなき雪?それとも核、死の灰~

Kは雪を見て多分死ぬのだろう~。

自然系では、あの大樹とそばに落ちていた黄色い花。
樹は何を意味するのか?

リドリーは「エイリアン」では生きる執念を撮った。
ここでは制作指揮だが、未来では死も生きる事と同じかもしれない、と思った。

ドゥニ監督はどう捉えていたのか?

SWは77年、

それより早い68年、「猿の惑星」の斬新さ、
先取り感を今更ながら感じたりする。

スタッフ。

撮影のロジャー ディーキンスは、
オスカーに13回もノミネートされているが
受賞はまだ。これで獲れればと書かれていた。

音楽はハンスジマー。入れ方効果的。静と動で上手い。

プログラムは、キャストにインタビュー形式で同じ質問なので、
それぞれの答えが興味をひく、内容が濃いプログラムだった。
DVDでは、ぜひ吹き替えで見たい!

プログラムを読み。

見た夜は目が疲れ、プログラム、字が小さく読み辛く翌日、
朝の陽の中で読み、そこから幾つか。

レプリカント六~四年で自我が出てくる。
2020年完成、

八~生命は永遠、ドラキュラ的。
^ ^

眼球に識別コード入り。

大停電でデータが全て消失され、八の存在が不明となる。
そこでKは八を追うことになる。

九~Kの型。一番強い。

ジョイとからむアリエッティは八。
ジョイが出る時にワンフレーズかかる曲、

そう!ピーターと狼だった。

署に戻る時の心理テストは、ナボコフの小説、青い炎、から。

雨は酸性雨とある。
もはや普通の雨ではないのね、手のひらにかざしていたが。

ブレードランナー、意味、辞書でも調べたが。

BLADE、は手術のメス。
医療用具の密売人、レプリカントは用具でもあるので、
このタイトルにしたのか?

地球外は九の惑星があり、そこに富裕層などは移住しているが、
貧困層が地球に残っている。
ダークで不衛生な世界。
このあたりは、ダークエンジェルに近い。

撮影はハンガリーで行った。
Hフォードの家、ラスベガスのシーンは、
ハンガリーのかつての大TV局の空きビルを使った。

28年生まれ、フィリップKディック原作。
「アンドロイドは電気羊の夢を見たか?」の羊は、
キリスト教では神に近い、神の子、とも言われる。

Kが訪問する老人ホームの老人は羊の折り紙を完成する。
そう見えなかったが。

ディックの本は十度は映画化されている。
原作は未読。

アンドロイドは~22作目になり、68年発刊、

皮肉なことに映画化、米公開直前に彼は53歳で急逝。

多数書いたが賞はスルーされていて、
一部のSFファンのみが好んで読んでいた作家だった。

気候は今の温暖化と正反対で、寒厳化と言おうか、
海の水が溢れている真逆世界。

寒い方が、孤独、きょうふ、不安を感じる世界、
それはとてもよく映像化されていた。











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