久しぶり映画館鑑賞。
迷わず、
ブレードランナー2049。
35年経過。
ドゥニ ヴィルヌーヴ監督は「渦」、「灼熱の魂」が良かった。
彼はどんな未来を撮ったか。
映像、物語ともに強く残る映画で、
見終わり、エスカレーターから見下ろす新宿の街、
百年後はどんな街になっているのか、降りると、
ざわついた現実が待っていた。
映像はかなり残る。
私があの世界に生きていたら、どのような心を持つか?
いろいろ感じた久しぶり映画館での映画。
オリジナルをかなり忘れてもいるので、わかりにくさもあり、
プログラムを買い、夜、半分読み、そうか!も・・
字数多く60分以上の読みごたえあり。
背景白、フォント小さすぎ。
未来なら、目を動かすだけで紙の字が大きくなれば^ ^と思ったり。
人に惹かれるとは…心、魂の映画でもあるか…
まず何と言ってもK役~最新のレプリカント九型~ブレードランナー役、
旧型レプリカントを探し殺す特別捜査官、
かつてはHフォードの役~ライアン ゴズリングが素晴らしい!
彼以外に誰が…と感じた。
監督はカナダ出身、ライアンもカナダ人、
カナダと制作総指揮リドリーの英国の感性が漂う。
ライアンは初めて見た「君に読む物語」、大嫌いな映画(^_^)で、
彼も好きになれなかったが、
その後何本か見て行くうちに、独特の個性、哀しみ、激しさ、諦念感?
があり、いいかも~気になる俳優になっている。
K役にライアンをは、ハリソン、リドリーが進め、
監督もすぐOK。
半分はライアンの映画と言ってもいいのではないか。ほめすぎか~
監督もライアンなしでは~と言っている。
続編なので2019年から三十年経過の米。
地球は荒れ果てているが、新しいレプリカントを作り、
生殖までも可能にしようと…している。
ロスは気候の変化で海抜が上昇し、環境的にも深く考えるといろいろある。
911テロのせいかでシーズン二で終わったと言われる、
ドラマ「ダークエンジェル」に近い映像も感じ、スタッフは見ていると思う。
特に子供達のシーン、作業をしてるところ、子供の頃の記憶など。
ダークエンジェル、マックス役、Jアルバは
政府が作ったレプリカントだが欠陥があり、
トリプトファンというタンパク質系?薬を飲まないと生きられなかった。
あ、ダークエンジェルの方が、82年のブレードランナーからとっているかな。
荒廃した町、建物などは似た感じがあるがTVドラマなので作りはそこそこ。
レプリカントの種類はまるで携帯のモデルのようで、
六型から、八、九型。
Kは新製品の九型だとプログラムで知る。
八は寿命に制限がない。
キャスト、ライアンは言うことないが、
もう一人、盲目のウォレス役、ジャレット レトもいい。
彼も気になる俳優。
「レクイエムフォードリーム」は大好き。
盲目の科学者、プログラムで彼は人間と知る。
人だが世界が見えない。
何かの暗示?
そして、92年のDカット版では、ハリソン役デッカードが夢を見るシーンがあり、
記憶をすりこむ、彼もレプリカントの可能性もあると書かれている。
この映画、人間はレト役のみ?
初めこの役はDボウイに決まっていたが亡くなったので、ジャレットになる。
デヴィッドより良かったと思う。
義眼が鋭く不気味。
若い女性二人。
まずKと暮らすレプリカント、ジョイはキューバの女優。珍しい。
異国の感じがした。
ラブ役はオランダ人。怖く意地悪そうで適役だが、好みではない。
彼女はKに恋をしていた?よね~
「鑑定士と顔のない依頼人」に出演。見ているが出てたっけ?記憶なし^ ^
ロビン ライトはロス警察、Kの上司役。
はじめわからなかった。SFは衣装、ヘアスタイルで感じが変わって見えるね。
ペンと離婚して良かったのでは^ ^
Hフォード、75歳、前作同様、デッカード役、若くお元気。
前の時は、撮影が終わるのは、いつも夜明け、
五十日、スタジオで雨の中の撮影できつかった、と語っている。
若かった時でも大変だったんだ。
ラスト、彼女と会う寸前での幕がいい。
雨といえば水。
Kはデッカードにはジョーと名乗る。
ラヴを殺し海水に沈みそうなシーン、デッカードはジョーと叫び、二人で陸に上がる。
海、映画、「ガタカ」を想うシーン。
リビエラの海で双子は泳ぐが、一人が溺死する。
海、母の海?
誕生の意味?
デッカードはその後、生む性である娘と再会することになる。
そして雪。手のひらで感じる雪は死の雪。
汚れなき雪?それとも核、死の灰~
Kは雪を見て多分死ぬのだろう~。
自然系では、あの大樹とそばに落ちていた黄色い花。
樹は何を意味するのか?
リドリーは「エイリアン」では生きる執念を撮った。
ここでは制作指揮だが、未来では死も生きる事と同じかもしれない、と思った。
ドゥニ監督はどう捉えていたのか?
SWは77年、
それより早い68年、「猿の惑星」の斬新さ、
先取り感を今更ながら感じたりする。
スタッフ。
撮影のロジャー ディーキンスは、
オスカーに13回もノミネートされているが
受賞はまだ。これで獲れればと書かれていた。
音楽はハンスジマー。入れ方効果的。静と動で上手い。
プログラムは、キャストにインタビュー形式で同じ質問なので、
それぞれの答えが興味をひく、内容が濃いプログラムだった。
DVDでは、ぜひ吹き替えで見たい!
プログラムを読み。
見た夜は目が疲れ、プログラム、字が小さく読み辛く翌日、
朝の陽の中で読み、そこから幾つか。
レプリカント六~四年で自我が出てくる。
2020年完成、
八~生命は永遠、ドラキュラ的。
^ ^
眼球に識別コード入り。
大停電でデータが全て消失され、八の存在が不明となる。
そこでKは八を追うことになる。
九~Kの型。一番強い。
ジョイとからむアリエッティは八。
ジョイが出る時にワンフレーズかかる曲、
そう!ピーターと狼だった。
署に戻る時の心理テストは、ナボコフの小説、青い炎、から。
雨は酸性雨とある。
もはや普通の雨ではないのね、手のひらにかざしていたが。
ブレードランナー、意味、辞書でも調べたが。
BLADE、は手術のメス。
医療用具の密売人、レプリカントは用具でもあるので、
このタイトルにしたのか?
地球外は九の惑星があり、そこに富裕層などは移住しているが、
貧困層が地球に残っている。
ダークで不衛生な世界。
このあたりは、ダークエンジェルに近い。
撮影はハンガリーで行った。
Hフォードの家、ラスベガスのシーンは、
ハンガリーのかつての大TV局の空きビルを使った。
28年生まれ、フィリップKディック原作。
「アンドロイドは電気羊の夢を見たか?」の羊は、
キリスト教では神に近い、神の子、とも言われる。
Kが訪問する老人ホームの老人は羊の折り紙を完成する。
そう見えなかったが。
ディックの本は十度は映画化されている。
原作は未読。
アンドロイドは~22作目になり、68年発刊、
皮肉なことに映画化、米公開直前に彼は53歳で急逝。
多数書いたが賞はスルーされていて、
一部のSFファンのみが好んで読んでいた作家だった。
気候は今の温暖化と正反対で、寒厳化と言おうか、
海の水が溢れている真逆世界。
寒い方が、孤独、きょうふ、不安を感じる世界、
それはとてもよく映像化されていた。
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