銀の人魚の海

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ある行旅死亡人の物語 衝撃本

2024-02-29 | 本、雑誌

23年刊。毎日新聞社。共同通信、大阪社会部在籍の

30代前半の二人が執筆。ノンフィクション。

武田惇志、伊藤亜衣著。「行旅死亡人」は死者で身元が判明せず、

引き取り手がない人。法律用語。

自治体が火葬、保管する。

とても面白く、読みやすく、家事をしつつ半日で読んだ。

半年位でもう5刷。

朝日新聞書評に昨年掲載、借りた。

装丁はイラスト、内容とイメージはかなり違うが

ポイントグッズが1つ描かれている。

ミステリっぽさもかなりある。

当然、書籍化にあたり遺族の同意をとっているだろう。

はっきりとわかる写真もある。

初めはネット記事、2回あった。私は読んでいない。

2020年7月尼崎市古い木造アパートで孤独死した

80代高齢女性。家に現金3400万円があった。

遊軍になった社会部の二人が、たまたま目にした記事から

21年6月から取材をはじめていく。

身元調べを依頼された弁護士とともに、

1年以上、多数の人に出会い、広島など遠くへも調査にいく。

その過程が詳しく書かれている。

珍しい姓の家系図、珍しい地名も出てきた。

関西に3年住んだが、この辺りは知らない。

ネット、SNSがなければ不可能な取材で、パソコン、

スマホがない90年代初めではできなかった。

ラストは・・読んでみてください。

遺族へお金が渡るのだろうか・・もう4年経過したので、

どちらかは決まったと思う。

大金は一体どこから?

どこからか、わからない現金を受け取る気持ちは・・

そこも、考えた。

人生、半分位の方はほぼ平穏では?

中年以降の病気は普通と思うので、平穏に入れる。

残り半分のうち、とても波乱人生は10%くらいかな、

残りは余り経験しない幾つかの波乱がある方たち。

この女性は、10%に入るかと感じた。

ラスト、記者はお疲れ様でした、と語りかけた。

私なりに推理したが、それは今は書かない。

 



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