今年最後の感想。
今年は信じられないが侵略戦争も起きた。
65年前の戦争、2つの結婚、誕生、死の映画。
1部 出発 57年 2部 不在 58年 3部 帰還 59年 90分と短いのもいい。
64年、仏。何回もみている。ミュージカルはあまり好きではない。
ルグランはセリフを曲に入れる、難しいこと、よくできた!新しい試み。
雪のラストが最高。ドヌーブが可憐、美しい。ブロンドもきれい。
色彩が赤、ピンク、ブルー。初め背景の四角いタイルは白、青。これ、3回は映る。
石畳がキラキラ光り雨が降っている。ジュヌビエーブの涙?
冒頭の偏った降雨は少しおかしい、当時の技術では仕方ない。
傘の色、ファッションもいうことない。
物語は妊娠、結婚、出兵というリアルな日常、に反し、
傘店というリアリティがない(^^)/ような、この地域雨が多いとは思えない。
雨が多い日本でも、傘店、あまりない。これで母娘が食べていけるのか・・
リアル、リアリティの無さがあると思った。
部屋の壁紙色も、キッチュな色、今でもヒットしそう。
57年、ギイの自転車がかっこいい。高そう。
ネットの感想読み、世代、既婚未婚かで違うと感じ、かなり低評価もあった。
私も若い頃は、とても好きではなかったが、中年以降は好きな映画。
助けの手を出す男性カサール、宝石商というヤクザな商売(^^思ってしまうが、
妊娠していても、16歳ジュヌビエーブと結婚を願い、半年以上は待った。
50年代終わり、なかなかいないだろう。綺麗なジュヌビエーブに一目ぼれ、
経済的にも支援する、心が動くのを待つ。
未婚で産む決意の女性を愛したよい男。今でもそうはいない。逃げる男が多い。
「子供は僕らが育てましょう」とはっきり言う。カサール、30歳くらいか。
カサールが歌う曲、テーマと同じくらい好き。サントラもってないが、
少しメロディ歌えるほど。歌詞。
「これまで、仕事で世界をいろいろ旅した。ローラという女性を愛したが・・」
カサールが訪問し夕飯で、1月のお祝いケーキ、ガレットデロワを3人で切り分ける。
「ここにあったわ」とジュヌビエーブのセリフ。
ジュヌビエーブのケーキにフェーブが入っていて、幸運の年になる印。
結婚を決意したか・・前にも書いた。ドヌーブ画像。金の冠。↓
ギイ、20歳、アルジェリアへ出兵で死ぬかもしれないのに、
避妊しないで初SEXをする、何だかな・・帰ってきてから、
結婚を知ってかイライラ、彼女の妊娠がなければ、ここまでの苦悩はない。
介護の話もでる。ギイは病気で車いすのおばさんと同居。
父母がいない理由はわからない。おばを介護するマドレーヌもとてもきれい。
ギイが好きで、兵へ出ても、叔母の介護をいろいろこなしてくれる。
ジュヌビエーブが結婚しパリへ行ったと知るギイ。
マドレーヌとギイは結婚。この結婚は、近くにいた女性がいいという気持ちか・・
ギイはガソリンスタンドをもつ。恩給はGSを買えるほど出たのか・・
63年12月、6年経過、GSで偶然、ギイ、ジュヌビエーブは会う。雪の日。
「ガソリンはスーパー、ふつうか?」と聞かれどちらでもいい、って、
違うと車にまずいよ。!(^^)!
ジュヌビエーブは母は死んだ、と。23歳になっている。
母も25までには産んでるだろうからまだ40代の死。
ギイの叔母も死んだのでマドレーヌと結婚した。
27歳のギイ、叔母も40~50代の死。若い死が二人とわかる。
登場人物で気持ちがわかりにくいのは、私はギイ。彼の態度、行為が元。
でもラスト、幸せそうなギイの3人家族が写る。子供はともに一人。
ジュヌビエーブは今は不幸では、という感想もあったが、これは若い方ならあるか。
夫が仕事で留守の日が多いのだろう。高そうな車、毛皮を着ていて
恵まれている生活が続いているだろう。ギイのあのラスト、クリスマス夜、
ギイのこれまでが、聖なる日に終わりを告げたシーンになっていた。
〇『シェルブールの雨傘』
(Les Parapluies de Cherbourg 英題:The Umbrellas of Cherbourg)
第17回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した。
全編音楽のみで他の台詞が一切ないミュージカルであり、
映画としては画期的な形式であった。ルグランによる音楽が大評判となり、
特に主題曲は世界中で大ヒットした。~すべて歌手による吹き替えである。
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