24年刊、三五館シンシャ。シリーズもの。福永耕太郎著。
一人の出版社。10冊以上借り読んでいる。
60年生まれの元電通マン。営業局で30年以上勤務。
希望退職。事実を仮名で書いている。
妻、息子3人。実家が貧しかった。地方出身。
国立大卒、水泳部、内定が早くきて驚く。
入ると、ほぼ縁故入社だらけ。
企業の息子、政治家関係の息子、
TV局の子供など。女性は顔で9割とる。
半分は自慢話と感じた。
どれほど働いているか・・
クライアントには土下座も何回もしてきた。
24時間勤務、明け方にタクシーで帰宅、1時間寝て、また勤務。
俳優を使ってのCMの撮り方。どう大変なのか・・
ジャニーズ、Jリーグのことも書かれている。
やはり異常な会社であると思った。
高橋まつりさんが自殺以前にも、数年後輩、24歳が自殺している。
葬儀があると、すべて取り仕切る。
古臭い社風、ペットの葬儀まで手伝う(笑)
ゴルフ、接待、風俗へなどは普通のこと。
仕事を取れれば、いくら費用がかかってもいい。
年俸はとてもいい。それなのに、
この著者の息子は奨学金で大学へだった。
元々貧しい家庭から、いきなり高給取りになり
金銭感覚がマヒしていたと思う。
使い放題、妻には生活費のみ渡した。
ギャンブルもしてたのか・・
お酒に強く飲酒回数も多い。接待費も自腹で出していたか・・
だんだんと妻に言われる。帰宅が遅い、帰らないのはなんで?
「誰に食べさせてもらってるのか」と怒鳴る。古い男。
妻は息子たちが大学になり、夫が退職すると
離婚したいといいだした。
それまで家のことは顧みなかった罪とみとめ離婚へ。
病気にもなる。膵臓炎。マンションを売り、妻に半分渡す。
お金もなくなり、年金を繰り上げてもらっている。
一人になった64歳。
これまで読んだ中では、自慢話っぽくユーモアもなく
一番面白くなかった。
広告系に入りたい若い人には参考になることもあるだろう。
電通は傘下、子会社も多い。なんという会社と再確認した。
小池百合子とはつながっている。
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