銀の人魚の海

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天安門、恋人たち~天安門より性の青い日々

2008-09-05 | 2008年鑑賞新作映画
7月末の公開で行こう、行こうが、やっと今日。

ロウ・イエ監督は初めて見た「ふたりの人魚」がベスト1だったか?
それくらいよかったので、今、HPの感想を読みなおした。

その後の「パープルバタフライ」もDVDで見ている。

そんなわけで行った、これもよかった。
原題は「SUMMER PALACE」

天安門事件を、もっと時間をかけるかなの予想ははずれ
140分と長い中での1つのできごととして出ただけだ。
邦題、変えた方がいいような気がする。

80年後半からの大学生男女二人とその友人の
15年近い愛、と性の物語だ。
監督自身も出演していて、あ、あの役だったのかと。
わりにイケメン。

北清大学って実在?

中国では上映禁止になり、監督も5年製作禁止だそうで、
06年作だから、まだ禁止期間だろう。

性シーンがこれほど多い映画は
最近見ていないような・・それも相手が違うのは。

暗めSEXなので「ラストコーション」のように
機械的ではなく、だから余計にエロスが?
ヒロインが性に走る、それはなぜか?

ヒロインのエキセントリックな性格もあるが
母と死別という境遇もある。
大学へ入る前の恋人とも屋外でSEXし
自由奔放な女性で、中国の田舎女性って現実こうなの?
と思ったり、それとも彼女は特別。

寮にはうぶで自慰も知らない女子学生もいる。
田舎からの彼女は、誰とでも寝てしまうといえばそうで、
その辺りの何故心理は理解しにくい。
ちょっと病的かな?とも感じる。
寂しいから性に依存するなど。

愛に関するセリフが出たが、忘れてしまった。
「愛は傷つくもの、でも傷が消えれば愛もなくなる」
というようなニュアンスだったか~

ある程度お金もあり、この大学のレベルは?だが
それなりにエリートだろう。

天安門事件後はいきなり退学し、仕事につき不倫へ。

中絶シーンもあり、麻酔なしでに驚きつつ、
今年見たベストくらいのルーマニア映画
「4か月と~」に近い学生映画だなと感じる。

寮生活もルーマニアの方が時代が古いが似たような感じ。
でもこちらは部屋が狭く、人が当然多い。
そういう学生生活はとてもよく描かれている。

良い中で、ちょっとは、アップが多過ぎること。
どのシーンもバストショットくらいまでで、ロングがなく、
例えば二人で自転車に乗るシーンや3人でデモの後、歩くシーンなどは
ロングでゆったり見たいなと思う。

流麗な流れなので「二人の人魚」同様、俳優がヨーロッパ人なら
そのまま仏映画にできそうなムードで、またもやトリュフォー・・
を連想。
ロングを入れてほしい。

さらに、ラストが多少甘い。監督は43歳。
あの船のシーンで彼女の今を知り、メールくらいで幕が
大人の感じだろう。
あえて学生、青春感を出そうとしてラスト、あの締めか?

ガソリンスタンドでの~で「シェルブールの雨傘」を想ってしまい
子供連れてくるのかと・・

なぜ、ベルリンかは?分断された国、政治に不満という視点も
あるだろうが、「二人の人魚」での音楽の方が、ドイツ人なので
ベルリンを舞台にしたと思う。
多少唐突か?

もう一人の彼女の行動もいまいち疑問で
幾つか不満もあるが、140分、流れるような映像、
モノローグを多様し、少し暗めの画面を飽きずにみられた。


それにしても中国人って、SEX好きな民族NO1?

寮で許されてるって・・あのうるさい国で規則がないとは
びっくり。
変わった国だ。
寮の感じは日本と比べると、30年は昔、当然差が大きいが
学生の服、カフェ、ディスコ?など意外と近代的だった。

裕福な子たちが多いのだろうが。
ヒロインが持っていたバッグはバーバリでは?
「ふたりの人魚」感想はこちらから
http://www2.ocn.ne.jp/~mermaid/futarinoningyo.html

余談。渋谷イメージフォーラムは7名鑑賞。
二人の老夫婦(70くらい)がいて、映画好き?と思っていたら、
始まると、こそこそ何回も話すので近くなら注意と思ったほど。
あれほど話してる人も初めてかも。

終わったらクレジット前にすぐ立ったので
千円で近いので来てるだけの人か?
困った老人もいるね。
すぐ近くに若い男性がいたので注意すればいいのにと・・

静かなシーンもあったのに。
終わってトイレに入ると、その夫がドアから「まだいるの~~」と
声をかけびっくり!妻を呼んでる?
変な夫婦だったのだ。


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2 コメント

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メッセージありがとうございました (TAO)
2008-09-06 07:37:41
ロウ・イエの作品は流麗ですよねえ。
たしかに学生生活の感じは『4カ月と・・・・」に近かったですね。
ヒロインが着たきり雀でいつも垢抜けないだぶだぶのコールテンのジャケットを着ているのが印象的でした。
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Unknown (アリエル)
2008-09-06 13:42:30
こちらこそ、来てくださりありがとう。
昨日、夜、家族とこの映画の話をしました。
これから少し加筆しようと思います。

中国は広いし監督の思想、考えもいろいろで、
ロウ監督みたいな方は、貴重かなと思います。

そうそう、ジャケットはいつも同じでしたね。

来週は「12人」へ行かれるかな・・です。
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