野良猫ブッチがくれたもの

2023-02-24 23:21:53 | 

無気力。
母が亡くなってからの自分を、そう表現していました。
何もやる気が起こらなくなってしまった、と。

今思うと、それは正しい表現ではなくて。

正しくは、「生き方が分からなくなった」でした。

地図を持ったまま、
どこに向かえばいいのか分からない。
まず何をすればいいのか分からない。
ここに居続けたいわけじゃないけど、
結果的にここに居続けるしかない、そんな感じ。

どうせ私も死ぬのだから、ここで待ってればいいや。
思い出も記憶も経験も、何一つ持っていけないのに、
何かをする必要がどこにあるのだろう。
全てが停止するのをただ待てばいい、
そんな気持ちしかなかったのだと思う。

だから1年くらいかけて、
生きる気持ちが少しずつ戻ってきたらいいなと思っていました。

そこへ、ですよ。
やってきたのは前回記事の野良猫ブッチ、、、の癌。
保護して、部屋に隔離して。

こんな立て続けに、大事なものを失うのはイヤだ、
私が彼に何かできることはないか?
考えた時に浮かんだのが、レイキを習うこと。
レイキで免疫力が上がってくれれば!
痛みが減ってくれれば…!

ずっと興味はありつつも、先延ばしにしていたんだよね。
私の肩こりとか母の膝痛、レイキで軽くならないかな、
って何度か考えて、でもお金がなくて先延ばしにしてた。
そうしてるうちに、母が亡くなってしまった。

膝痛がなければ、母はまだ生きていたかもしれない。
なぜ私はもっと早く習いにいかなかったんだろう。
なぜやってあげられなかったんだろう。
なぜ、なぜ・・・・。

ものすごくものすごく後悔したけど、
一番やってあげたい人がいなくなってしまったら、
習いにいくのが辛くなってしまって、再び先延ばしに。

だけど、今レイキを習いにいかなくちゃ。
ブッチを保護してそう思った。
救いたい命に、これからもきっと出会う。

それからそれから、
アニマルコミュニケーションもちゃんとできるようにしなくっちゃ。
そして、ベーグルも販売できるようにしてみよう。
それで少しでも収入得られるようになろう。
私、いろいろやらなくちゃ・・・。
義務感ではなく、焦りでもなく、
ただじんわりとした使命感のように、そう思った。

母を亡くしたからブッチを見捨てられなくて保護した。
ブッチを保護したから、一歩踏み出す気にようやくなれた。
なんだか、一連の流れのような、神様の計らいのような、、。

野良猫ブッチがくれたもの。
それはとてもとても大きなもの。
きっと私のために現れて、このタイミングで病気になってくれたんだね。

…で、
レイキ習ってきました。
アニマルコミュニケーションも、学び直してきました。
レイキは毎日ブッチにやってあげてます。
ずっとは一緒に暮らせなくても、少しでもキミの役に立てますように。


野良猫保護しました

2023-02-10 19:44:44 | 
野良猫の保護活動にだけは手を出してはいけない。

そう決めていたのに。

去勢手術済みの野良猫に、
エサやりを始めたのは2022年の1月。
よりによってめっちゃブサイクな子が来たなぁ、、、って笑ったっけ。


ブチ模様なので、「ブッチ」と命名。


それが先月1月の終わり、
耳が扁平上皮癌かもしれないと知り、
すごくすんごく、ものすごーーーーーーく悩んだんだけど、
緊急保護しました。

野良猫にお金をかけるのか。
それとも見捨てるのか。
でも上皮癌は痛々しい姿になって進行するから、
それに私は耐えられるのか・・・。

私はひどい人間なので、
その頃きた寒波で死んでくれれば・・・とも思った。

でも結局、見捨てられなくて保護に踏み切った。

母を亡くしたことがすごく大きくて。

もう後悔するのはイヤだ、って思ったんだよね。
今ならまだ間に合うかもしれないのに、
目の前の命を救えないのはイヤだ、って。

野良猫にとって、
保護が必ずしも正解ではないし、
だからこそ、これは私のエゴだと割り切って保護した。



これは手術前。

この頃の私のメンタルは本当に死にそうに辛くて。
ブッチと母の姿を重ねて見ていたから、
泣きながら電話したり相談したり。

野良猫に感情移入するすんごい優しい人、
みたいに見えてたろうけど、
単純に母のことがあったから。



とりあえず手術は終わって。

左耳の進行具合と、右耳も少し変異しているので、
今後も経過観察が必要なのだけど。

うちで飼えたら一番いいし、
本当に本当に、心底飼ってあげたいんだけど、

すでに先住が2匹いて、私のキャパを超えちゃうなぁ…って思うと、
どうしてもうちの子にはしてあげられなくて。

里親さん、または、看取りも含めた長期預かりさんを探してます。
私が後見人になるので、
保護猫譲渡が難しい、高齢者でもいいと思って。


今保護できるなら、
もっと早く保護すれば良かった、、、って泣きました。
でも、今じゃなきゃきっと保護できなかった。
母が存命だったなら、きっと見捨ててた。

ブッチは母に助けられたようなものなんだよね。
母はそもそも猫がそんなに好きじゃなかったのだけど。笑


3月入るまではうちで療養することが確定しているので、
一部屋ブッチのために潰してお世話してる毎日です。

昨日ようやく、少し撫でることができました