つくるかい&Yanzu Diary

お絵描き、陶芸、アイシングビスケット。
小さな幸せと自宅教室つくるかいのお知らせです。

あたたかいお別れの式

2012-06-14 10:12:36 | 日記

先週、私のおじいちゃんの突然の訃報が入り週末に葬儀がありました。

こんな事言ったら変ですけど、とってもあたたかくて素敵な式だったのです。

結婚式はよく人柄が出ると思うけど、最後のお別れもそうなんですね。

 

91歳で長生きしたから、お友達はほとんど先にいってしまったけど、長寿家系で親族がたくさん。

おばあちゃんとは戦前の満州で出会い、戦後帰国してから結婚。

夢の満州国で、2つの家族は近所に住み、家族ぐるみのおつきあいをして、子供たちは一緒に遊び、

その中の青年とお嬢さんが結婚したわけですから、この日は、何十年ぶりの再会もあり

ボロボロの写真をみながら、懐かしい昔話に花が咲いていました。

ついこの間のように話すけれど、私達世代にとっては映画で見るラストエンペラーの頃の話しですよ。。。

 

満州については、ただ日本が侵略したという教科書の話くらいしか、(教科書は侵略とは書かないか~)

知らない人が多いと思いますが、日本人達は一流の人材や物をそこに集めてユートピアを作ろうとした。

実はかなり面白そうな歴史です。

その最後の生き証人達がここにたくさんいる!!

残った写真や文章が貴重な資料なのは間違いないと、当時6歳だったおじいさんは

改めてみんなの記憶や写真をつなぎ合わせて資料年表を作っているそうです。

 

私も中国の現在の長春という町に、何となく行ってみたいと思いました。

きっといつか行くと思います。

 

 

お酒もタバコも最後まで止めなかったおじいちゃんは、碁、落語、お祭りが大好きで、

絵や音楽が大好きで、昔から私が絵を描けばたいそう喜んでいました。

自由で楽しい人。

それで、当日おじいちゃんの棺に絵を描く事になりました。

 

ちょっと、お通夜に早めにきて喜びそうな絵を描いてやってくれよ、と父に頼まれたので、

子供達に白クレヨンで自由に描かせて、私がチョイスしながら色をのせていく。という方法で

前夜、軽くパーツを試作してみて、(写真)

  

当日は、子供達も巻き込んで、それ~!っと賑やかにしてきました。

棺にはおじいちゃんが眠った状態だったので、覗きこんだ娘はとてもビックリ!! していたけど、描き始めればもう絵に夢中。

早めについた参列者の見守る中、ライブペイントです。 

息子も楽しかったようで、いも虫さんとか盛大に描いていたけど。。。

 

なんか。。。いい絵が描けたと思います。

おじいちゃんの乗った船はとってもカラフルになりました。

 

私にとってもこれは初めての経験なので、いっぱい泣いたけど思い出深い式になりました。