上里町議会議員 納谷克俊 『変革のチャレンジャ-』活動日誌

50歳、町議会議員が上里町の情勢や、関連団体、所属団体の活動内容を報告します!

道路特定財源に係る暫定税率について

2008-04-03 06:38:49 | まちづくり
議会報告の詳細や頂いたコメントへのお返事が遅くなってしまっておりますが、標記の件について私の考えをお伝えしたいと思います。

道路特定財源制度とは、受益者負担の考え方に基づき、道路整備の受益者である自動車利用者から道路を利用するという『受益』に応じた負担を『課税』という形で負担していただき、その税収をもって道路整備に当てるという制度であります。

そして、この道路特定財源諸税は以下のように国税3種類、地方税5種類の8税目があり、そのうち道路整備の緊急性に鑑み、6税目で3月31日まで暫定税率が適用されておりました。


ちょっと見えずらいかも知れないので簡単に書きます。
ガソリンには国税として揮発油税が課せられており、その全額が道路整備充当分であり本則税率が24.3円/L、暫定税率は48.6円/L、また、地方税として地方道譲与税が併課されておりこちらも全額道路整備充当ぶんであり本則税率が4.4円/L、暫定税率は5.2円/Lとなっています。本則税率と暫定税率の差額分が25.1円となっています。

次に経由に対する課税ですが地方税として軽油引き取り税が課税されており、全額道路整備充当分となっています。本則税率が15円/L、暫定税率は32.1円/Lとなっており、その差額は17.1円となっています。

次に地方税である自動車取得税でありますがこちらも全額道路整備充当であり本則税率が取得価格の3%、暫定税率は取得価格の5%でありその差額は2%となっています。

最後に自動車重量税ですが国税としてその収入額の2/3の約8割、地方税として1/3が道路整備充当分となっています。本則税率が2500円/0.5T、暫定税率は6300円/0.5Tとなっています。

ガソリンと軽油に対する課税は道路という公共財を確実に使用していますが、自動車重量税・自動車取得税というのは車を保有したり購入することに対しての課税ですので必ずしも道路を使用しているとは限りません。

さて、平成20年度予算案は成立したものの、道路特定財源については歳入法案が未成立のため、地方税分約9000億円、国税分で約1兆7000億円の歳入不足が生じます。
上里町においても暫定税率等の廃止・期限切れとなり本則税率の課税となると、1億4000前後の減収になる見込みです。

長文になってしまったので『その2』へ

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
>暫定税率の影響 (takeyan)
2008-04-05 16:50:43
上里の規模で1億4000万円はきついですね。
そのなかで、この記事はさすがチャレンジャーです。
道路特定財源は制度自体が金属疲労を起こしていると思います。
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Unknown (変革のチャレンジャー)
2008-04-10 07:17:00
takeyan様>

同感です。
国会議員は政争の具・党利党略のためではなく、国家・国民のための議論が出来ないのでしょうか。
地方議員は最前線で頑張っているというのに…
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