マヨの備忘録・・・マヨのぼやきから

いろいろあったな・・・真実を知りたい!この一心で始めたブログだったが、知れば知るほど世の中の闇は深くなるばかり・・・。

それでも僕はやってない

2008-03-03 09:58:55 | ぼやき

テレビでも放映されたが、DVDで「それでも僕はやってない」を見ることが出来た。

周防監督、シャルウイーダンスの後の久しぶりの作品である。見た人も多いと思うが、無実なのに痴漢にされ、裁判で争った末、有罪となったという大変に悲惨なドラマだ。監督は現在の色々な冤罪を調べ、アレンジして実話風にしたようだ。リアリティーがあり、本当にあった事件かと思うほどのできばえだった。

アメリカの試写会では観客は大笑いだったというが、アメリカではありえない判決なのだろうか。日本では笑えないだろう。現実の問題なのだから・・・。

この映画を皆さんが見ているという前提で言うのだが、私はきっと検察の取引に応じて調書にサインするだろうと思う。罪を認めさえすれば交通事故と同じで、罰金を払って、さっさと警察から出ることができる。腹が立つが、争っても勝ち目はない。問題は、前科は残ることだ、何かの折に脅迫される恐れがあり、議員にでもなろうとすれば必ず発覚する事だろう。

植草教授の事件や高松の白バイ激突事件などの冤罪事件は、氷山の一角で、冤罪なのに、争ってもしかたがないとあきらめ、しぶしぶ罪を受け入れた人は驚くほど多いと思う。

国家権力に対抗するに、個人の力は残念ながら小さすぎる。正義は必ず勝つ、などという幻想は捨てて、国家ににらまれないように、こっそり生きてゆくしかなさそうだ。

邪馬台国の論議でもそうだが、日本にあるという証明は簡単なはずだ、日本になかったという証明は難しい。痴漢でも、やっていない証明はどうすればいいのだろう。