モアイのためいき

日々のこと・ハンドメイド・若い頃の旅など

『マラソン・ウーマン』

2010-02-19 22:25:27 | 音楽・本

「マラソン・ウーマン」  甘糟りり子さん著

マラソンや駅伝のTV中継を見るのは大好きです。

しかし、自分自身は、子供のころから、走るのは得意ではありません。

特別遅いわけでもないけれど、

あまり競争心がないというか・・・。

短距離でも長距離でも、

走り終えて「気持ちいい~」みたいな感覚にはあまりならないし。

とはいえ、最近、電車に間に合うようにと、

駅までの道、たった500m位かもしれませんが、

いつも走る羽目になっています。仕度が遅くって

もう少し早く家を出ればいいのにと、反省の日々です。

さて、書店でこの本の題名を見て、作者名を見て、

「甘糟りり子さんがフルマラソン?」と違和感があって、

手にとってしまいました。

甘糟さんと言えば、トレンディ~なイメージで、

フルマラソンのストイックさが結びつかなかったからです。

フルマラソンへの道は、足の故障から始まって、

リハビリ、体作り、計画的なトレーニングと続きます。

もちろん、ご本人の努力が1番ではありますが、

周囲の支えがあってこそのマラソン挑戦だと読ませていただきました。

本書の内容は2005~6年頃のことですが、

この後、日本では、東京マラソンが開催されて、市民ランナーも増加し、

甘糟さんはそのブームの前をいっていたわけで、

やっぱり、トレンディに敏感な方なのかという気もします。

残念ながら、自分はあまり走ることが得意ではないので、

これから先、フルマラソンを走ることはないでしょう。

それだけに、本書の内容は疑似体験のように読み終えました。

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絵本*原田泰治さん「やまのおみやげ」

2009-12-03 09:20:42 | 音楽・本

~ 原田泰治さん画  「やまのおみやげ」 ~

もう、30年以上も前、幼稚園に通っているころ、

毎月園で、薄い絵本が配られました。

特にお気に入りだったのが、この絵本です。

正確には、当時は「学研 ワールドえほん」として出ていましたが、

後に、講談社から加筆、出版された物を、

私が大人になってから購入したのです。

原田泰治さんの絵は、現在目にする機会も多いと思います。

園児だった私は、子供ながらに素朴な絵に心を奪われました。

お話の内容は、こどもが秋に田舎のおばあちゃんの家に

遊びに行って、体験したことを綴ったもので、

短いリズム感のある文章が心地よかったものです。

大人になってからハードカバー(?)で出版されているのを知って、

即、購入しましたが・・・、

残念なことに(原田さんには申し訳ないのですが)・・・、

文章が変わっている

リズム感のある文章から、説明文的な長い文章になり、

初めて見た方は違和感がないのかもしれませんが、

自分にとっては、素朴な絵とはあまりマッチしないなぁ・・・と

思ってしまったのでありました。

ですので、絵本の「絵」を見て、昔の文章を思い起こしたりしています。

オリジナルの方の絵本はかなり傷みながらも実家にあり(多分)、

家宝にしなければと思っています

余談ですが、「あんぱんまん」の初期の絵本も、

幼稚園で配本されたものがあります(こちらもお宝)。

こちらも余談ですが、原田泰治さんの絵の郵便切手が出ているので、

1シート買ってしまいました。よいです。

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読書*かもめ食堂

2009-10-06 09:53:32 | 音楽・本

かもめ食堂   群ようこさん著  幻冬舎

以前映画を見たとき、ほんわか幸せ気分になれた内容でしたが、

メルヘンな場面で少しわからないところがあったので、

確認したくて読んでみました。

原作は映画のための書き下ろし作品のようなので、

おおむね映画と本のストーリーの流れは同じで、

すいすい、あっという間に読んでしまい、勿体なかったかな

映画では登場人物の背景があいまいに描かれている部分も、本で理解できました。

映画で小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんが演じている

主軸の3人の、配役が決まってから原作ができたのでしょうか?

もし映画を見ていなかったら、

主人公は深津絵里さんも合うかも・・・と思いました。

映画を先に見る場合と、原作を先に読む場合がありますが、

どちらもひとつの作品として楽しめる時と、

断然原作(映画)がよかった・・・という時があります。

私にとって「かもめ食堂」はどちらもよかったです。

映画のほうがメルヘン的な分、ほんわか感が強いです。

本のほうでも、3人の主軸の女性たちが話す言葉遣いに

丁寧語が使われていて、

それでいて、読んでいて疲れることはなく、心休まる文章です。

フィンランドという北欧が舞台になっているという点も、

あくせくしなくていいんだよ・・・みたいな時間の緩やかさを感じます。

表紙のかもめ()は映画の中でメニューの絵として登場します。

なんとも味わいのあるかもめです。

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