今日の言葉
濡れ手で粟 大辞林第3版より
濡れた手で粟をつかむと粟粒がたくさんくっついてくるところから
苦労せずに多くの利益をあげるたとえ
政治とお金
公職選挙法、政治資金規正法、議会で制定されても、自分たちに守る意思がなければ、無用の長物になります。金銭の出し入れの記帳は、家計簿から会社そして、政治団体の帳簿に至るまで義務で、自分は申告しています。庶民がきちんと納税をしなければ、税務署から督促状、そして、差し押さえになります。国はこのようにして、血税をがっぽり吸い上げます。上級国民である議員のお金の流れがおかしくても「知らぬ顔の半兵衛」ですぐに捜査に着手しません。これこそ「平等のなかの不平等」です。戦後を代表する政治家、中曾根康弘元首相の記事です。今も昔も政治の体質は同じです。モラルがありませんね。国民の代表の議員さんたちには、襟を正して、国の運営に携わっていただきたいと願うばかりです。
「蟻の一穴から堤防はくずれる」と言われていますが、「桜を見る会」問題を追及していくうちに、「ライフ・ジャパン」と政治家の親密な関係も明らかになりつつあります。
中曽根元首相
ジャパンライフの悪徳商法が社会問題化していた1986年2月10日、現職だった中曽根氏は山口氏側から献金を受けていた問題を衆院予算委で野党に追及された。議事録によると、中曽根氏の関連政治団体は83年12月に山口氏が設立した「健康産業政治連盟」から、計1000万円の政治献金を受領、中曽根氏は「善意の手続きを経て、受け付けたが、誤解されることのないよう慎まなければならない」と歯切れの悪い答弁を展開したのだ。
安倍首相の父晋太郎氏外相(当時)
ニューヨ-クの国連総会に出席したさいに、山口氏も同行したと記載があるジャパンライフの事業報告書(84年度)を突きつけられ、「記憶にあるか」と問われた。すると、晋太郎氏は「山口氏がいたのは事実」と認めたのだ。安倍首相は、親子2代にわたって、悪徳商法に手を貸したことになる。
被害者の会代表宮脇敬氏(64)
80年代から山口氏は会員に対し、政界とのつながりを頻繁にひけらかしていました。会員らの会合に、議員が出席したこともあった。中曽根元首相とは献金というつながりもありますが、互いに群馬県出身という縁もある。当時から、桜を見る会に招かれていたとしても何ら不思議ではありません。
追及はここから始まりました。
共産党 田村智子議員
「官僚の皆さん、こんなことはやめましょうよ。ごまかして、偽って、隠して、7年間繰り返してきて、今どうなっていますか。」
2019年11月25日 追及本部設置
野党統一会派に共産党、れい和新撰組なども加わり76人体制に拡大
「山口・下関ルート」「ホテルルート」「昭恵夫人ルート」「名簿調査」など8チ-ムに分かれて調査
「政治家は、法的責任だけでなく、道義的責任も問われれる。国のトップならなおさらで、国民に疑念を抱かせるようなことをすべきではないし、仮に疑われるようなことがあれば、証拠を出して潔白を証明すべきです。ところが、安倍政権では、証拠になるはずの文書が次々と廃棄され、疑惑の中心人物が『不適切なところはあったが、法的には問題ない』と居直ってきた。その程度でだませると、国民がコケにされているのです」
金子勝氏(憲法)立正大学名誉教授
日刊ゲンダイデジタル版 19/11/30
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