日本人に生まれて

前期高齢者の仲間入りをしました。昭和、平成、令和を振り返りながら、日常の出来事を綴ります。

オケラ街道

2019-11-04 08:50:33 | 競馬
オケラ街道

オケラ街道知っている人いますか?死語になったのかもしれません。解説します。興味ない人は、いつも通りスルーしてください。オケラ街道とは、東京競馬場から南武線、府中本町まで、「行きはよいよい、帰りはガックリ」最終レース、確定赤ランプ後、競馬場の門からドッート人がたくさんはき出されます。身ぐるみはがされ、下を向いて、反省しながら歩いてる人たちが通る道のことです。

オケラ街道でのアルバイト

約半世紀さかのぼります。自分が学生時代の二年間、土、日アルバイトしていました。もちろん競馬開催の時です。それ以外は商いができない立地です。日給5000円、交通費込み、食事付、焼き鳥とおでんをメインにして営業、店名は「みやこ」だと記憶しています。卒業してからはご無沙汰しています。東京競馬場から府中本町まで行く途中の店です。その当時、店の準備しながら歩いている人たちをみていると、第一レースの馬券購入のため、一目散に馬券売り場を目指し、急ぎ足で向かいます。「今日はプラス、財布の中、札束をいっぱいにして帰るぞ」目が血走っていています。最終レース終了、下をうつむて歩いている人の行列、帰りの電車賃あるのか、他人事ながら心配してしまいます。でも不思議です。行列から脇にでてどこいくかとみていると、なじみの店に消えていきます。軍資金をきちんと管理する人とそうしない人二通りいるのではないかと推測しました。有り金全部つぎ込み、交通費だけ残す人、馬券の買い方を一杯飲みながら反省するため交通費と飲み代を残す人、様々、観察していると楽しい気分になります。そのころは部外者でしたので冷静にギャンブル依存症の人たちを分析できました。儲けた人たちは、競馬場からタクシー飛ばし、今時分、新宿にある竜宮城でどんちゃん騒ぎをしているのだろうなと思いながら店の片付けをします。競馬場から駅までの道は人生の縮図です。だれが名付けた「オケラ街道」素晴らし言葉です。ぴたりあてはまります。

ネットで即パッと

時代は令和、ネット社会、パソコン、スマホで馬券購入できるなんて、半世紀前は想像もつかない、ガラ携帯、クレジットカードOK、自制しなければ身の破滅、けつの毛まで抜かれます。今の自分は、オケラ街道歩いていた人々の気持ちがよくわかるようになりました。ジャパンネット銀行の残金はいつも開催後確認すると百円台、たまに、万馬券当てて万の位の数字に増えてもすぐに消えていく。「カネは即パット消えていく」でも、週末を指折り数える自分に嫌悪感を感じます。でも、また入金してしまうのだろう。人間って弱いですね。今日は、ダ-トの祭典が浦和競馬場で開催されます。「SPAT4」に入金予定です。日本人の祭り好き、自分も好き、参加します。

馬で金儲けした奴はいない

小学生の頃、ハナ肇とクレージーキャッツがシャボン玉ホリデーにザ・ピーナッツと共演していました。もちろん白黒テレビです。日本テレビで日曜日の6時だと記憶しています。
クレージーの歌は人間の機微を歌っていました。一番共感できる、そして、身に染みる歌詞を紹介します。
「狙った大穴見事にはずれ頭かっときて最終レース気がつきゃボーナスすってんてんのからから、馬で金儲けしたやつはないよわかっちゃいるけどやめられね
作詞した青島幸男は天才だと思います。競馬は面白いですね。

コメント
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