図459 つづけて
よくよくよくじつの朝、さきに出会った同じ場所にさらに大型のサンショウウオを見つけました。全身が黒く、手足にこげ茶色の斑紋が見られます。重量はさらに重そうで10キログラムは超えそうです。水中に横たわっているのを見ると奇怪ですが、近寄って頭をなぜると親近感があります。手は4本、足の指は3本に見えます。指をつまむと指先は少し硬いこぶになっていて、なんともかわいいです。天然記念物なので、子供や動物に捕まってけがしないように、本流に押し出してやることにしました。しかし、居心地が良いのか、さからって反抗します。力があるので、押しても、前に進んでくれません。胴を抱えるようにして、押し出すとようやく、流れてゆきました。どての上から見ると、巨大な鯉よりもさらに体長が長く、浅瀬の川では目立ちます。山椒のにおいがするかと思いましたが、そのような臭いはしなかった。