おいみず亭 Family & Friends

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今日のマイルス

2006-01-24 05:38:44 | Miles Davis
iPodのプレイリストに「Milese Davis」というのを作りました。
「フィルモアライブ」「ライブイヴル」「ジャックジョンソン」「オンザコーナー」「ダークメイガス」「ゲットアップウィズイット」「セーラドアセッション」が入っています。エレクトリックマイルスを一気に聞くという苦行にも近いことに喜びを感じています。今日聞いたのは「ダークメイガス」と「ゲットアップウィズイット」。

「ダークメイガス」ライブ当日にギターとサックスをメンバーに追加したという、離れ業セッション。しかもギターは3本も入っているそうで、大所帯。リズム楽器はもとより、ギターやましてやマイルスのワウワウ・トランペットまでがリズムを刻む大ファンク大会。今でも通じるグランビート。リズムの渦渦渦渦・・・
このアルバム「禍々しい」とか「重たい」とか言われますが、もともとおもっ苦しいプログレ聞いていたせいか、確かに、マイルスのアルバムの中では重量級ですがそんなに重たくは感じませんでした。かなりヘビーメタルな感じではあります。変なたとえですが、キングクリムゾンの「アースバウンド」でメンバーがジャズロックしているのですが、それに似てなくも無いです。もちろん、マイルスの方がオリジナルなのでしょうが、当時のジャズロックバンドってエレクトリック・マイルスに影響されていたのかな、って思いました。



「ゲットアップウィズイット」ディスク1の1曲目「He Loved Him Madly」。デューク・エリントンを追悼して作曲されたこの曲は、とても美しいバラードに仕上がっています。さすがに30分を超える大作なので、そうそう繰り返し聞いてもいられないのですが、じっくりと聞き入る事のできる曲です。
2枚目の小品「Red China Bluse」では、いきなりブルースハーモニカからはじまるブルース。この時期の大作主義の中の、隠れた名作だと思います。
このアルバムでは、ジャズあり、ブルースあり、ロックあり。バラエティーに富む一方、様々な時期に録音された音源を集めているせいか、アルバム全体の印象が薄い。圧倒的なライブの音源を使った他のアルバムと、スタジオ録音の熱の違いかもしれない。