18~19日、南アルプス/甲斐駒ヶ岳(かいこまがたけ・2967m)のガイドを行いました。
岳と森の「南アの雄、花崗岩の岩峰へ」。Tk、Tg、Uさんが参加。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7c/ea/e6be51b25d50410a13438d2d7f43fc69.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/56/1b/2ac471433ca64deaaf3386e13ac5e9ed.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/dd/acd7fa32a3dfc6a30920594566d6c819.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/b2/7b6c4abd15a8bc5ba527c6edae2d559a.jpg)
今回は、残念ながら登頂することができませんでした。往路の標高約2700m付近、山頂まで一時間ほどの場所で、お一人が転倒してケガをされため。顔面を強打したことによる鼻からの出血、頭部と両膝の打撲。止血と冷却の応急処置をして、念のため、ショートロープで確保して下山。ご本人は「行ける」とのことでしたが、頭部と両膝を打っていること、(前日の雨で濡れた)岩場や急坂が続く下山のことも考えて、断念しました。
過去にも、クライアント(顧客)の体調不良や天候悪化で撤退したことはありますが、いつものことながらその判断は難しいものです。参加された方がお一人であればさほど問題はないのですが、こんな時にガイドの判断を鈍らせるのが、複数のクライアントの存在。元気な人が「頂上に行きたい」気持ちはよくわかります。しかし、特にケガされた方を独り残すわけにはいきません。今回も、親切なお一人が「私が一緒に残りますよ」と促してくれたのですが、私の判断は「全員で下山」でした。
理由は、パーティーを二つに分けることへのリスク、未知の山中にクライアントだけを残すリスク、特定の人のみ登頂する不公平を避けるため…など。
最後に、私の想いもお伝えさせてもらいました。
-長く山に登っていると、天候や体調、仲間のケガなど様々な事情で登頂できないこともある
-アクシデントの際に無理をすると、取り返しのつかない(最悪の)結果を招いてしまうことがある
-できるだけ冷静かつ適切な判断を下して、“次につなげる”山登りを楽しんでほしい
-ケガしたり体調の悪い仲間を置いて自分たちだけ登頂する、先行する、という人にはならないでほしい。パーティを組む、仲間と行くということは、そういうこと
私自身も改めて肝に銘じます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/06/4d/0fba65339ac74f6502b0107dcc5ed86a.jpg)
ご協力をいただき、本当にありがとうございました!(最後までガス晴れぬ駒津峰にて)
この経験と悔しさを、お一人おひとり次の山行に活かしたいですね。
岳と森の「南アの雄、花崗岩の岩峰へ」。Tk、Tg、Uさんが参加。
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今回は、残念ながら登頂することができませんでした。往路の標高約2700m付近、山頂まで一時間ほどの場所で、お一人が転倒してケガをされため。顔面を強打したことによる鼻からの出血、頭部と両膝の打撲。止血と冷却の応急処置をして、念のため、ショートロープで確保して下山。ご本人は「行ける」とのことでしたが、頭部と両膝を打っていること、(前日の雨で濡れた)岩場や急坂が続く下山のことも考えて、断念しました。
過去にも、クライアント(顧客)の体調不良や天候悪化で撤退したことはありますが、いつものことながらその判断は難しいものです。参加された方がお一人であればさほど問題はないのですが、こんな時にガイドの判断を鈍らせるのが、複数のクライアントの存在。元気な人が「頂上に行きたい」気持ちはよくわかります。しかし、特にケガされた方を独り残すわけにはいきません。今回も、親切なお一人が「私が一緒に残りますよ」と促してくれたのですが、私の判断は「全員で下山」でした。
理由は、パーティーを二つに分けることへのリスク、未知の山中にクライアントだけを残すリスク、特定の人のみ登頂する不公平を避けるため…など。
最後に、私の想いもお伝えさせてもらいました。
-長く山に登っていると、天候や体調、仲間のケガなど様々な事情で登頂できないこともある
-アクシデントの際に無理をすると、取り返しのつかない(最悪の)結果を招いてしまうことがある
-できるだけ冷静かつ適切な判断を下して、“次につなげる”山登りを楽しんでほしい
-ケガしたり体調の悪い仲間を置いて自分たちだけ登頂する、先行する、という人にはならないでほしい。パーティを組む、仲間と行くということは、そういうこと
私自身も改めて肝に銘じます。
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ご協力をいただき、本当にありがとうございました!(最後までガス晴れぬ駒津峰にて)
この経験と悔しさを、お一人おひとり次の山行に活かしたいですね。
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