Peach's Diary

いろんなこと書きます。
基本的に感情漏れ出してますので
ご了承~

「さまよう刃」読了

2008-02-24 01:54:28 | フリートーク
一気に読んでしまいました。
特に後半戦
復讐をしようとする父親が、逃げている犯人の少年に最終的に
接触するまでは、とにかくドキドキして
こんな複雑な気持ちになりながら本を読んだのは始めてかも知れません。

でも、小説の中に出てくる警察の人々、事件にかかわった人々が
口には出さないけれど、父親のことを追いながらも彼が犯人に復讐を果たすことを
多少なりとも願っていたのではないかと感じるものでした。

そして、この結末が良かったのか、
私にはわかりません。
きっと誰もわからないでしょう。

罪を犯して逃げている少年を守る為に
警察は父親を撃ちます。
これが正しいのかさえもわかりせん。
そして、作品の中の警察の人々でさえ、
これが正しかったのか、心の中で疑問に思っているのです。

少年犯罪とそれに関する法律の問題。
きっとどんなに考えても結果の出ない問題なのかもしれません。
一つの事件に対して、その罰がどれくらいの重さが充当なのかは
人それぞれで考え方が違うのだからこそ、
法律というものがあって、それによって刑が決まるのだろうけど
すべての人が、その刑が正しいとは思っているわけではなくて、
結局どんなに考えても答えが出ない問題ではないのでしょう。
きっと何年たっても・・・。

この小説の父親が最後に亡くなって、色んな苦痛から開放され楽になれて
良かったとも思う反面、
自首をして、法廷で少年と戦い、少年犯罪と向き合って戦って欲しかった
という気持ちもあり、
結局私の中でも何が良くて、何が悪いのか結果が出せないままになりました。

私の中でもかなり強烈に印象に残った作品だったので
2回にわたって色々と書かせてもらいました。

さて、次は何を読もうかなーーー。

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