Peach's Diary

いろんなこと書きます。
基本的に感情漏れ出してますので
ご了承~

植田正治さんを偲ぶ会

2006-07-05 00:09:28 | フリートーク
7月4日植田先生の命日です。
今年は7回忌ということで、「植田正治さんを偲ぶ会」というものが
催され、無料で誰でも参加できるという告知があり
友達と参加してきました。

長年植田先生のアシスタントとして
国内は勿論、世界各国に渡る先生の仕事に同行され
長い間一番近くで、先生の事を見てこられた
池本喜巳さんという方が、どうしてもこの7月4日に行いたいという
強い希望を持ってこの会を催されたそうです。

見慣れた先生の写真ではなく、
この池本氏がずっとそばにいて撮った先生の仕事をされている様子は勿論
とてもプライベートな写真など今まで見たこともない写真を紹介しながら
先生とのエピソードや、今まで先生が撮影された写真のいきさつなど
写真と共に色々な話を聞かせていただき、
今まで知らなかった植田先生の偉大な活躍を知ることが出来ました。


私は恥ずかしながら、植田先生のことは同じ地元にいながら
ましゃを通して知るまで、殆んど知りませんでした。
そして、今では運命の出会いと思えるくらいの
ましゃと植田先生の出会いがあり、それを通して
改めて植田先生のことに興味を持ち、
ましゃの話や、それに関連するメディアの情報などから
先生の色々な経歴を知ったりしてきました。

その中で、植田正治という人は、鳥取県という枠の中だけではなく、
日本人の写真家としても凄い人だということを知ってきました。

でも、今日の偲ぶ会に参加して、一番近くで先生を見てきた池本氏の
色々な話を聞いて、本当にましゃを通しての上澄みの部分しか知らなかったんだ・・・
と、思い知らされました。
そう思うほど、植田正治という方は偉大な写真家だったのです。
そして、それは写真家としてではなく、1人の人間としてもとても偉大な方だった
ということを改めて感じました。

先生は撮影現場でも、世界の大きなコンクールでも
どんな場所でもいろんな人にいつも大人気で、いつも周りに人がいたそうです。
それでもって、池本氏に対するわがままぶりも可愛かったり
先生が沢山の人に慕われる意味がわかりました。

どんな仕事の撮影現場でも、仕事を終わらせると
すぐ自分の撮りたいものを撮りだして夢中になっていたそうです。
池本氏いわく、
先生より写真が下手な自分より、先生の方が毎日沢山の写真を撮っていた。
上手い写真家ほど沢山写真を撮るんだ。と。
本当に先生が心から写真をすることが大好きだったんだということがわかる言葉でした。

聞いたこともないけど、おそらく写真家の中ではとても有名だろう
世界の写真家の方たちとのエピソードや写真。
私達も知っている日本の有名な写真家や芸能関係の著名人との話など
驚きのお話のてんこ盛りでした。

特にARBの石橋凌さんの鳥取砂丘での結婚式の写真を
先生が撮られたのを始めて知り驚きでした。
(結婚式を砂丘でされたのは有名な話ですが・・・)

もちろんましゃの話も少しありました。
先生との出会いとなった「Hello」の撮影エピソード。
厳しい寒さの中でも文句一つ言わず平然と仕事をこなしていて
凄い若者だと思ったという話。
ましゃが先生と出会って
「写真を始めてみようかな」と先生に写真をすることを勧められた話など
ここでしか聞くことの出来ない話に少し涙ぐみそうになり、
年齢を超えた2人の関係の太さをまた改めて知ることとなりました。

きっと私が感じた以上に先生とましゃとの間には
もっと色々な事があっただろうし、
それは、やはりましゃの撮った写真を見るとなんとなく感じることでもあり
これからもましゃは先生をどこかで感じながら写真を撮り続けていくだろうし・・・

そういう福山ファンという目を通しながらも、
鳥取県の境港を代表する世界の写真家としても
これからは先生のことを知り続けていきたいなと思いました。

池本氏は1時間半ぶっ通しで時間が経つのを忘れるほど
先生のことを語られ、一番身近にいながら、一番の植田正治ファンなんだな・・・
と、誰もが思ったでしょう。
でも、私達も1時間半があっという間に感じるほど
植田正治という人の写真や生き方に共感を持てる夜でした。