УРАЧКА!!

雑文・駄文なお気楽日記です。よろしゅーに。

『レキシントンの幽霊』

2014-10-10 21:39:29 | 日記
しずはた君。とにかく、袋が好き。


最近、本屋に行くと、「静岡県民の常識」とか「静岡県の掟」っていう感じみたいな、静岡ローカルネタの本がやけに目立つなあ、と思ってました。
同じようなネタで、何冊も違う出版社からそれぞれ出ているし。
まぁ、最近は「県民ショー」とか、ローカル色を詠った番組とかも流行ってるし、全国的にそれぞれご当地的にこういう本を出してるんだろう、と思ったんだけど・・・
昨日の、yahooニュースで、

静岡県民驚愕!横断バッグが静岡にしか普及していない事が判明! #横断バック
と載っていた^_^;
いやぁ、確かに私も、つい最近まで知らんかったです、その事実。
横断バックっていうのは、黄色いビニール製・・・じゃないなぁ、なんとなく人工ジュードっぽい「織った」感じの人工素材で作られた、トートバックみたいな感じのバックで、中央に大きく「横断歩道中の子供」の交通標識っぽいのが描かれているのだ。
これが、静岡限定品であった!という事に、静岡県民はショックを受けている!という事だそうで^_^;
確かに、バリバリ静岡人の私にとっては、ランドセルと同程度に「当たり前」「お約束」的な物なんですよ、コレ。
学校に行く時のサブバックは、必ずこれ。
今思うと、それが「指定」だったのかどうなのかは不明ですが、皆、これ持ってました。
一年生になる時に、同時に配布されるのだ。
これが、静岡県限定だったという!!
私がこれ知ったのは、第二東名の売店に連れていってもらった時に、「ご当地お土産」として、これが売られていて、なんでこんな所にこれが?と、思ったら、そういう理由だから、という事で初めて知りました。
当然、全国の小学生はこれ持ってると思ってた。
多分、ちびまる子ちゃんもこれ持ってるに違いない(いや、確認してないけどさ)
今の小学生からみれば「ださい」んだろうけどさ、今、大人になってから見ると、けっこう可愛いよね、これ持って登校している小学生って。
それに、こういったシンボルというかアイコンというか、こういうのって、なんとなく面白い。
海外行ったりすると、特にこういうのに注目するんですが(言葉が判らない分)デザイン的な機能的な美しさと、わかりやすさの同居が求められているっていうかねぇ。
っていうか、静岡って結構特殊地域なのか?
東京と名古屋の中間地点、「移動中」地域^_^;としてしか見られていなくて、それほど特殊性があるとは思ってなかったんだけどね~。
あと、静岡特有なモノとしては・・・
学校の椅子の座布団は、防災頭巾である!という事です。
避難訓練(これが結構回数あって、しかも力がかなり入っているのだ)の時は、これを被ってグランドに避難するのが「掟」です(爆)
まぁ、静岡県でも東部・中部・西部と、それぞれかなり習慣(?)とかも異なっているので、場所によってかもしれませんがねぇ。

で、別の話だが、ノーベル賞が発表されて、今回も候補だった(のか?)の村上春樹氏は残念ながら選ばれませんでした。
で、そーいや、先日「初!村上春樹」をしたのですよ!!
この間、燕岳に登る時に、行きの列車で読んだんですが・・・
読んだのは、こちら。「レキシントンの幽霊」



七つの短編を集めた本で、いやぁ、読みやすかったです。
なにせ、2時間で読み終えてしまった^_^;
あー、またやっちまったよぉ、とその後、二三回、読み直しましたがね。
この7つの話、どれもなんとなく共通するのは「孤独」「沈黙」っていう感じかなぁ?
激しさとかそーいうのがない、っていうか「恋愛」の激情シーンもあるんだけど、それもどこか鎮静的っていうのかね。
その思いが激しければ激しいほど、その消失がすぐ見えているっていうのが。
それが、感情的にどうのこうのではなく、わりと物理的に自然発生っていうか自然消失的にすーっと消えてしまう、っていうところがなんともまた沈黙的っていいましょうか。
ネタとしては「ありえない」幻想的な話もあったりするけど、その根本には一人一人が抱えている「孤独」っていうやつ、ふと気づくと底なしの深淵を覗き込んでしまったような静かな恐怖感、でもそれを知った後には、どこか心にポケットが一つ増えたみたいな感じっていうのか豊かになったと言いましょうかねぇ。
沢山の人に愛読されているのがなんとなく判るような気がします。
まぁ、私は基本的に小説はさほど読まない傾向の人なので、熱狂的なファンとかにはならないのですが、それでもまぁ、たまには読んでみようかな、と思えるような本でありました。


あと、いっしょに火星年代記も、持って行きました。
これは、未来の世界、火星への入植を開始する事になる人類と火星人の歴史の裏側エピソード的な話かな?
昔読んだ事があるんだけど、読みながら、「あー、読んだわ読んだ、この話!」と思い出してました。
以下、バレあります。
火星には、独自の文化風習を持ってる「火星人」が暮らしていて、そこに地球から最初は探検隊として人間がやってくる。
初期の探検隊の人々は、火星人の独特な手段により排除されるんだけど、それでも火星へ人間を送り込む事は止まない。
そのうちに、人間が持ち込んだ疱瘡により、火星人は死滅してしまい、人間はそれから火星に堂々と入植をし、街を作り、移民が沢山やってくる。
その後に、地球では核戦争が起こり地球人はほぼ死滅(したと思われる)火星に残ったわずなか人間が、次は本当の火星人になるのだ、という話。
これは、アメリカに移住する歴史の火星版、っていう感じでございますな。
火星人が、ネイティブアメリカンであり、入植者がいわゆる白人の人々。
アメリカがネイティブアメリカンの土地から、アメリカ人(白人たち)の土地となっていく歴史・過程と、見事に重なります、この物語。
一応、ジャンル的にはSFで、ロケットとかも出てくるけど、基本的には「どこかの国の歴史の物語」っていう叙情詩っていう感じでございました。
私は、パーティに出かける途中の男と、同じくお祭りに向かう途中だった火星人の「すれ違い」の話が一番好きだなぁ~。
コメント (4)
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