今からちょうど2週間前の話、名古屋まで行った時の道中のことです。
あの日、自分は正午に名古屋駅前である人物と待ち合わせをしていました。(ある人物って誰やねん!?) どうせ駅で待ち合わせなのだから新幹線がまっとうな交通手段なのですが、ここ最近クルマの買い替えを検討しておりまして・・・。もうすぐ来るかもしれない愛車との決別の日の前に今のクルマで最後のロングドライブをしておこうと思い立ちました。ちなみにその1週間前にも母親を乗せて高尾まで祖父母のお墓参りに行ってきました。ガラガラの首都高と中央道がとても気持ち良かったです。
今乗っているクルマはスバルのフォレスター。新車で買った2000ccのターボで約8年乗りました。その前に乗っていたインプレッサWRXに続きこれもMT車。このクルマはすごく気に入っていました。とってもトルクフルで高速道路や上り坂でも心地良い加速感を体感出来ますしやはりSUVは使い勝手も申し分なく、4WDなので趣味のスノボでも大活躍しました。そしてフルエアロにしているその外観は今でも飽きを感じさせません。正直買い替えは今でも少し迷っているんですけどね・・・。
さて、この日も渋滞はほとんど無し。自宅を出発してから快調に飛ばして東名高速の牧の原SAで初めての休憩を取りました。寒空の下、売店で買った熱々のぶたまんを食べてトイレも済ましていざ出発です。ところがクルマに戻ってきてエンジンをかけようとしたところ、右側後方から“コンコン”と窓を叩く音がしました。何事かと思い振り返るとそこには若い男女二人の姿がありました。きっと「バッテリーが弱ってエンジンがかからないのでブースターケーブルを繋げさせて欲しい。」とかそんなことだろうと即座に思いました。だったら快く応じてあげようと思ったのですがその予想は外れました。彼らから出てきた言葉はなんと・・・。
「すみません。愛知方面に行かれるんですよね?ぶしつけなお願いなんですが、もしよろしければ一緒に乗せて行っていただけないでしょうか?」
「はあぁぁぁ~!?乗せてくれって・・・。じゃあここのSAまではどうやって来たのよ!?ここまでもクルマで来たんじゃないの?」
「はい。ヒッチハイクして用賀の入り口近くからトラックの助手席に乗せてもらってきました。」
「おいおい、君らは猿岩石かよ!?」
まったく見知らぬ人ですし、はじめは車内で悪さでもされたら困るし、最悪の事態まで考えて犯罪とかに巻き込まれたりしないかと不安もよぎったのですが、とりあえず彼らの話の続きを聞くことにしました。所持金はゼロらしく二人は夫婦だということ。オトコの方はかなりのデブっちょでしたが、この寒さにも関わらずジーンズにシャツ一枚だけしか着てません。オンナの方は見たところいたって普通の女の子でしたが、どうやら体調がすぐれないらしく、激しく咳き込んでいました。
「ま~いいか。とりあえず外は寒いから乗ってください。」と私が快諾すると二人はとても嬉しそうな顔をして「ありがとうございます!」と言った感じで後席に乗ってきました。「普通の人はこういうことを頼まれたら乗せてあげるのかなあ・・・?」と一瞬考えてしまったのですが、もうOKしてしまったので考えても仕方ありません。
「自分は名古屋で降りちゃうけど、どこまで行くんですか?」と私が尋ねるとオトコの方が曰く山口県まで行きたいとのこと。しかもたしか“彦島”って言ってたでしょうか。少なくとも自分には聞いたこと無い島です。とにかくその彦島という離島まで行きたいとのことでした。そこは彼らの生まれ故郷らしく二人はもともとこの島の中学校の同級生だったとのこと。ちなみにロンブーの淳も同じ島の出身とか言ってたような気がします。
「だったらサービスエリアで降りて、またヒッチハイクなんかするよりも自分は名古屋駅前まで行くからそこで降ろしてあげましょうか?」と尋ねるとオトコは、「いやいや駅前で降ろしてもらってもお金が無いのであまり意味が無いんです。やっぱりサービスエリアで降ろしてください。」とのこと。
と言う訳で、少しでも進みたいなら守山PAもどうかと聞いたのですが、彼らの希望を聞きつつ名古屋出口の直前に当たる上郷SAまで乗せて行く事になりました。同乗していた約1時間半の間、やはりオンナの方は後席で寒そうにしながら激しく咳き込んでいましたが、オトコの方はひたすら自分の身上話をはじめました。
という中途半端な終わり方ですが、やはりいつもどおりのつたない文章が長ったらしくなってしまったので、続きはまた今度書きます。
ていうか最後まで読んでくれたヒトがいらっしゃいましたらの話ですが・・・。
学生時代はYHで同宿だった人に乗せてもらったり乗せたりしましたが、全く知らない人を乗せたりしたことはないですね?
自分なら断っていたとおもうのでさんしろーさんの懐の深さを感じます。
それにしても、そのカップルは無事についたのか興味があります。
気分はキートン山田氏の「後半へ続く。」という感じです(笑)。早く続きが聞きたいです。
懐深いなんてとんでもない!
冷酷、非道極まりない自分ですから。
ちなみに自分も大学時代、いやいやその後もホステラーだった時期があります。
>mapさん
毎度つたない文章ばかりですが、続きもどうぞ♪