鴎に飛び方を教えた猫

平凡で冴えない毎日の中でも千葉ロッテマリーンズを応援するブログ。

歓喜のときから1年(その4)

2006-10-19 | マリーンズ観戦記とか

AGAIN,2005・10・17
すみません、このネタちょっと引っぱりすぎました。今日で完結させます。それにしても、もう1年も前のことなのに書いているうちに様々なことが思い出されます。

10月17日(月) 福岡が晴天だったのに対して、飛行機で千葉に帰ってきたらこっちは雨が降っていました。もう本当にどうしようもなく沈んだ気持ちで、羽田空港から京急、京成に乗っていったん帰宅しました。そして大雨の中、すぐに雨合羽を着て原付で千葉マリンでやっているパブリックビューイングへと向かいました。
試合開始1時間前にはマリンに着きました。この日は平日でしたし、まだ客もまばらでした。私は雨に当たらない2階の上段ややライト寄り、そしてバックネットを吊っているロープがマリンビジョンへの視界の邪魔にならない席を確保しました。

マリンにはDJ KOUSAKUが来ていました。KOUSAKUさんの第一声は落ち込んでいるマリーンズファンたちに対して「みなさーん、今朝のスポーツ紙読みましたかぁ?読んだ人いますかぁ?、ボビーは昨日の試合後に選手たちになんて声をかけたと思いますか?」、「とにかく明日の試合、楽しんでプレーしなさいと選手たちに言ったそうですねえ!」、「この負けられない大一番でも楽しみなさい!それにしてもやっぱりボビーは素晴らしい監督さんですよねぇ!」、「とにかく我々も今日も最後まで楽しく精一杯マリーンズを応援して行きましょう!よろしくお願いしまーす!」とかそんな感じだったと思います。M☆Splash!!も仕事とはいえ、たくさん球場に駆けつけていました。

そして一向に止む気配の無い雨の中、試合が始まりました。来ていたファン皆がマリンビジョンを凝視していました。この日の先発はセラフィニと杉内。2回裏、ホークス鳥越に犠牲フライを打たれ早々と先制されてしまうという苦しいスタート。続く3回にはこのプレーオフ中ノーヒットだった松中にもついにここでタイムリーを打たれ0対2。これには焦りました。ちっきしょー!ちょっと絶望感が漂ってきました。でも私の隣にいた彼女連れのお兄さんが「ここまでの4戦、先制したチームがすべて負けているんだし、まだ全然大丈夫、絶対大丈夫!」、「うんうん、そうですね!」そんな話をしていたと思います。KOUSAKUさんと10人くらいのM☆Splash!!が降り続く雨の中、マリーンズの攻撃の度にグランド内に何度も出てきて1列になって手をつなぎ、逆転を祈りながらマリンビジョンを見つめていました。

そしてマリーンズの反撃が始まりました。福浦のタイムリーでまず1点を返し1点差。この頃には仕事や学校帰りのファンもマリンへ続々と集結し俄然盛り上がってきました。そして8回表、代打初芝があの神がかり的な内野安打で出塁。セーフ!初芝は1塁ベースでまるでアラレちゃんみたいなポーズをしてましたよね。福浦もヒットで続き、サブロー倒れ里崎が打席に立ちました。そして里崎は馬原から左中間フェンスに直接当たる値千金の逆転2点タイムリーツーベース。やったー!すごいぞ~里崎!もう雨のマリンスタジアムが揺れていました。
そして9回はマサがランナーを1人出すものの最後のバッター川崎の力ない打球がレフト井上純のグラブに納まりゲームセット!「千葉ロッテマリーンズ、31年ぶりのリーグ優勝、プロ野球新時代の幕開けです!」たしかそんなアナウンスだったでしょうか。もう本当に嬉しくて嬉しくてしばらく涙が止まりませんでした。昨晩の涙とはまったくちがう涙です。

何人ものヒトたちから握手やハイタッチを求められました。そしてみんなが席でしばらくの間、余韻にひたっていました。いつまでも続く大合唱。知り合いや友達から電話やメールが来まくりました。ここに来て良かった。現地で優勝を見届けるのもまた格別なものがあるでしょうが、これだけの大勢のヒトたちと一緒に喜びを分かち合える。やっぱりここに来て良かった。心からそう思いました。1階の通路でもエンドレスなハイタッチの列が出来ていました。私はまったく濡れていなかったのですが、1階や2階席前列で見ていたヒトたちはもうずぶ濡れになっていました。でもみんなそんなことまったく気にしてませんでしたね。ハイタッチの列にはもう老若男女関係ありませんでした。白髪まじりの年配の方も子供も女の子も、もうみんながすごくいい笑顔でした。最高の時間でした。それにしても本当に今日ここに来て良かった。マリーンズを応援して来て本当に良かった。心からそう思いました。

マリンの外に出ると、球場正面ステージではマーくんとリーンちゃんによる鏡割りが行われました。私は運よくそれがはじまる直前に通りかかり、後ろのヒトたちに押されながらも最前列で見ていました。KOUSAKUさんは「皆さーん、日本シリーズのチケットを取るのは非常に難しいですが、がんばってくださいね!」そんなことを言っていたと思います。その後、球場正面では雨にもかかわらずハイタッチの長ーい列が続いていました。私もいもつまでもいつまでもハイタッチを続けていました。


そして今年、V2の夢はついに叶いませんでした。
敗因を挙げればきりがないですが、やっぱりそこはマリーンズでしたかね。
でもシーズン全敗でもしない限り、マリーンズは止められそうにありません。
今からもう来年の開幕が待ち遠しくて仕方ありません。

 


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4 コメント

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Unknown (通りすがりのマリサポ)
2006-10-20 04:10:39
「歓喜のときから1年」の連作エントリー、よかったです。私は残念ながら15日も17日も夜9時過ぎまで仕事で、絶望も歓喜も一人で味わい、帰宅してからマリーンズ関連のブログをハシゴして泣いたり笑ったりしてました。次の優勝の時まで、このブログが続いていますように!

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はじめまして。 (三四郎)
2006-10-20 22:48:26
>通りすがりのマリサポさん

コメントありがとうございます!

仕事ばかりはねえ~、ほんとにどうにもならない時がありますよね。でもきっとそういう方たちって沢山いらしたと思います。

ブログ継続意欲が沸いてくるお言葉、ありがとうございます。感謝です。つたない文章ばかりですが、これからもがんばります!

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Unknown (けいすけ)
2006-10-21 02:36:16
ご無沙汰してます。

ブログを読んであの1年前の事が鮮明に思い出されてウルウルしてしまいました。



また、あの歓喜の輪の中に入り至福の秋を迎えたいです。
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コメントありがとうございます! (三四郎)
2006-10-22 02:21:57
>けいすけさん

ご無沙汰でーす!

というか、野球が終ってしまうとどんどんご無沙汰になって行きそうで淋しいですね。

私もあの去年の10月のことはおそらくずーっと忘れないでしょう。

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