鴎に飛び方を教えた猫

平凡で冴えない毎日の中でも千葉ロッテマリーンズを応援するブログ。

スンヨプが自由契約ですか・・・!?

2006-01-14 | マリーンズ観戦記とか


イ・スンヨプ選手が自由契約というニュースが流れていますね。ここしばらくの間、マリーンズとの交渉が順調に進んでいるのか難航しているのかいまいちはっきりと掴めない報道が続いていましたが、私のまず最初の感想は「やっぱり・・・」とか「うーん、そうですか・・・?」といったところです。
現時点では、まだ今季から所属する球団が決まった訳ではありませんし何とも云えませんが、私のスンヨプ評としては、今季も出来ればマリーンズでプレーして欲しい選手であることに変わりはありません。ですが、正直どうしても残留して欲しいとまでは思う選手でもありません。むしろ今季も小坂のプレーの方がずうっと観たかったですよ。

以下、イ・スンヨプ選手が今季はマリーンズではプレーしないという前提で書きます。

今から2年前、2003年シーズンに韓国サムスンで56本塁打というアジア新記録の実績を引っ提げ、「アジアの大砲」という鳴り物入りで2004年シーズンからマリーンズに入団してきたスンヨプは、確かそもそもはメジャー志向でしたよね?しかしMLB球界での評価が本人及び代理人のそれと比べあまりにも低いということや、当時病気がちだったお母さんのことも気がかりという理由で母国韓国に近い日本で1~2年プレーしてから、メジャーへ再挑戦するという云わば「マリーンズはMLBでの評価を上げるためのステップ、いや、腰掛けなんですか?」みたいなイメージを持っていました。仮に当時ホセ・フェルナンデスがライオンズには移籍せずにマリーンズの提示した1億円ですんなり残留していればマリーンズへの入団は実現しなかった選手ではないかとも思います。それでもやっぱり入団してくれた時は、私は嬉しかったです。入団会見の際に、あの美人極まりない愛妻の松静夫人からマリーンズの帽子を被らせてもらっていた様子が今でも思い出されます。

しかし、いざ蓋を開けてみると2004年の彼の活躍は私の期待を大いに裏切るものでした。バットに当たりさえすれば惚れ惚れするような打球を飛ばしてくれるのですが、打率.240 本塁打14って・・・。2005年も同様でしたが、いくらホームランバッターといっても三振多すぎますよ。クルクルクルクルっとねえ。でもボビーは「そんなに最初から大活躍など出来ない。長い目で見て欲しい。」みたいなスンヨプをかばうコメントをしてくれていたのを覚えています。ですが、MLBの低評価にも頷けましたし、同じく2004年に年俸5000万円で入団してきたベニーとマティの成績と比べてもやっぱりかなりの物足りなさを感じました。

今年のキャンプから頭を丸坊主にして強い決意を持って望んだ2005年シーズンは、守備でも外野に挑戦したり、それなりの活躍(打率.260 本塁打30  打点82)は見せてくれたと思います。いいところで沢山一発も打ってくれました。私も観戦していた7月6日の東京ドームでの敗色濃厚のファイターズ戦の同点本塁打なんて、敬意を込めますが、ほんと涙が出るほど嬉しかったです。プレーオフ及びリーグ優勝、日本一にもじゅうぶんに貢献してくれたと思います。あくまで代理人との交渉であり、スンヨプ本人が今季もマリーンズでどれほどプレーしたいと考えているのかは分かりかねますが、でもやっぱり福浦の1億8000万円よりも上の2億円プラス出来高でも不満だというのであれば、「さようなら。どうぞマリーンズを去っていただいても構いません。」が正直な私の感想です。守備機会を増やすようにも要求しているそうですが、それってそもそも監督のボビーが決めることだと思いますし、外野にはベニーとマティ、サブローがいます。垣内も使って欲しいです。守備固めでしたらモロと大塚。2年目の大松と竹原にも来季はもっとチャンスを与えて欲しいです。ファーストだって福浦の方がずうっと上手いですよ。ちばテレビの解説の倉さん(倉持明氏)は「福浦のファールフライの捕球は日本一上手い。」とよく云ってくれています。

とにかく「イ・スンヨプ選手、マリーンズでの2年間お疲れ様でした。沢山の勝利への貢献、感動をありがとうです。一野球人として悔いのない選択をして、2006年も大いに活躍してください。」