まりねこの足あと

映画、美術展の感想を書こうと始めたものの、いつの間にかアニメ感想&グッズ中心となったブログ。

マリー・アントワネット

2007-02-11 22:56:46 | 映画
ヴェルサイユ宮殿でのロケに興味があったので、前売りを用意して行きました。

重厚な歴史絵巻でなくても、「オスカル抜きのベルばら」を大いに期待していたんですけどね。
本編終了後の感想は・・・「なんじゃこりゃー!」
「マリー・アントワネットの新解釈」というふれ込みでも、
そもそも解釈する素材自体を監督がちゃんと捉えているとは思えない・・・。

特に、以下の点が気になりました(ネタばれ)

☆ルイ15世の愛人、デュ・バリー夫人との対決について。
国際問題に発展する事態になり、家臣に「じゃあ、挨拶するわ」と軽く返答するマリー。
「あんな卑しい女に挨拶するのは、死んでも絶対に嫌!」というマリーのプライドが読み取れない!
実際夫人に挨拶した後も、あっさりしたもの。
悔し泣きすらしないのね。

☆マリーの愛人、フェルゼン伯爵との関係について。
彼との深い精神的繋がりが、全く伝わらない!
それに彼と結ばれたのは、晩年近く、ルイ16世が処刑された後なのでは?
あれでは只のアバンチュール・・・

☆マリーは2人の男の子と2人の女の子を産み、
そのうち男女1人ずつを病気で亡くしているはずなのに、そのことが全く描かれていない!
省略し過ぎだよー

☆バルコニーで、群衆にお辞儀をするシーンについて。
フランスの皇后としての誇りを胸に、毅然として向かっていったとは思えない!
あれじゃ、がっくりと絶望して、群衆に負けを認めたみたい。
それにヴェルサイユからテュイルリー宮殿に身柄を移された時点で、終わっちゃうなんて。
その後のヴァレンヌ事件は?

監督が悪いのか、主演のキルスティンが悪いのか・・・。
美人でなくとも、魅力があれば可愛く見えるのに(キャメロンみたいに)、
キルスティンにはあまり魅了されませんね。
それに今回は仕草に品が無く、イマイチ・・・

あ、「パンがなければ・・・」というセリフに対し
「そんなこと言っていないわ」と反論していましたが、これだけは正解!

全体的に、あまりに軽すぎる!
マリーの「女の一代記」を知るなら、断然「ベルばら」の方がオススメです。

(つぶやき)
映画館には、宣伝効果で結構お客は入っていました。
が、上映開始後映画が終わるまで、若い子たちの出入りが激し過ぎて落ち着かず・・・。
10人以上はいたかな?
ここは自分の家じゃないんだぞ!ゴルァ!


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