まりねこの足あと

映画、美術展の感想を書こうと始めたものの、いつの間にかアニメ感想&グッズ中心となったブログ。

フェルメール 《地理学者》 と オランダ・フランドル絵画展

2011-05-06 00:04:21 | 美術展

於:Bunkamuraザ・ミュージアム(渋谷)

会期終了前は芋洗い状態になると思われるので、3月末に行って来ました。

感想のUPが遅れた理由は、「地理学者」が本当に素晴らしすぎて、
他の絵は、正直余り印象に残らなかったためです。
感想が直ぐ終わってしまうよな、と思って・・・

時間が止まってしまったような室内。細やかな模様が描かれた、高価そうなゴブラン織り
静寂の中でふっと顔を上げた地理学者は、まるで今にも動き出しそう・・・
政府のお抱え学者だったのでしょうか?彼は一体何を考えていたのでしょうね?

背景に描かれている古地図や地球儀、分度器も近くに展示されていて、
オランダが繁栄した時期に描かれたことが良く分かりました。

他の絵については・・・
ルーベンスとヤン・ブックホルストの「竪琴を弾くダヴィデ王」は、
ルーベンスの担当部分である顔と肩は当然良く描けていましたが、
他は例えば、竪琴がのっぺりしていて、全く立体感なし

すぐ隣にあった、レンブラントの「サウル王の前で竪琴を弾くダヴィデ」では、
ダヴィデは端っこに居るので、サブキャラ扱い。
疑心暗鬼になっているサウル王の心情が、光の中に浮かび上がってくるようでした。

5月22日まで!

また、会場のチラシやHPで告知されていますが、
「フェルメールのラブレター展」が、
2011年12月23日~2012年3月14日、同じBunkamuraにて開催
「手紙を読む青衣の女」、「手紙を書く女」、「手紙を書く女と召使い」が来日!
「手紙を読む青衣の女」は、私にとって初鑑賞

そして、昨年末に行った展覧会の感想も・・・

ドガ展
於:横浜美術館

クリスマスに行くべきではなかったのですが、この時期都合が付かなかったの
もう、押せ押せで、絵画を味わう余裕ナッシング

「エトワール」は、スポットライトを浴びて軽やかに足を踏み出す踊り子が、それはもう愛らしくて、
でも端にいる男性がどうしても気になるように描かれていて、
時代背景(踊り子の身分の低さ)を考えると、
華やかな舞台の裏では、いろいろありそうだな・・・と思わせる絵でした。
あまり部屋に飾りたくはないなー

ドガは「エトワール」はかなり力を入れて描いているな、という印象を受けましたが、
その一方で未完成の絵も多く、飽きっぽかったのかな、と思いました。
晩年は、写真にはまっているし

(おまけ・これから行きたい美術展!)
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 印象派・ポスト印象派 奇跡のコレクション(国立新美術館、6月8日~9月5日)
プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影(国立西洋美術館、10月22日~2012年1月29日)

横浜で開催予定だった「プーシキン展」は、震災の影響で流れちゃいましたね・・・



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