幕張でポタリング日記

自転車趣味や好きなアニメやら思いついたことをチラホラかきちらしています

よろしくユーフォニアム 〜1/3キット制作記①〜

2023-09-17 11:47:00 | 日記
ぼくがサックスやユーフォニアムがオーケストラを構成する楽器群に入っていない事を知ったのは人生半ばを過ぎた頃でした。
 
そもそもユーフォニアムなんて楽器すら軍事サスペンス小説作家の大石英司氏の作品「ゼウスー人類最悪の敵」を読むまで知らなかった。
 
妻娘ともに元吹奏楽部員で、娘は現在も市民楽団に所属しているというのにとにかく音楽ポンコツな私まりきち。
 
なのに1/3スケールガレージキットのユーフォニアムを組み立て始めました。
 
無知識を補うのは銀座ヤマハで撮ってきた写真たち(写真OKの物)だけという頼りなさですが、なにせこのキットの購入目的までもう1カ月とちょっとしか無いのでそろそろ始めないと!
 
 


あらためてパーツを全部並べると……
 
なんかこれはこれでビジュアルが面白いので組み立てずにこのまま飾っておきたくなりますね。
 
これは従来のシリコン型にレジンを流し込んで成形するのでは無く、新進気鋭の3Dプリント製品なのです。
 
3Dプリンターは今までの型から抜くという製法では何分割かにせざるを得なかった複雑で抜く際に引っ掛かりがあるような物も1パーツとして成形できるのです。
 
ただ、立体的なパーツを作るには当然宙に浮いている必要があり、また下から積み重ねて成形していく積層構造である為に、大きく張り出したバルコニーのようなカタチにはこうして下からの桁(サポート材と言うらしい)が無数に付いているのですね。
 
まずこれを除去しない事には何も出来ないのですがもうとにかく数が多い。
 
しかも複雑なパーツを作る為にはこのサポート材の取り回しも設計者の腕の見せ所と言わんばかりに複雑怪奇に手前に奥にと入り組んでおり、「手前のサポートを除去するにはこのパーツが邪魔なんだけど、それを外す為には手前のサポートが遮ってニッパーが入らない……」とめっちゃ面倒な事になっています。
 
幸いな事にレジンは脆いので簡単にパキパキ折って割ることが出来るのでなんとか作業は進みましたが、それって逆に言うと大事な箇所も割れやすいって事……
 
 
すべてのサポート材を取り去り、そのサポート材切り離し跡をやすりの目を細かく変えていきながら表面をツルツルに整えていきます。
 
その数100以上ですが……
 
 
なんかスッキリしたなぁ。
 
全パーツ185gだったキットが111gに。
 
40%のダイエット成功!羨ましい……
 
んんんん???
 
 
エクボがある。
 
気泡跡か?
 
この大きなベルパーツに4つある。
 
まぁこの程度なら……とタミヤの光硬化パテを塗りこんで蛍光灯に当てること5分弱。
 
かっちかちに固まったのでヤスリでしょりしょり。
 
なめらかスベスベ気持ちいいー…………この時はまだ3Dプリンター製品と言うものをちゃんとは理解していませんでした。
 
 


仮組して同じ1/3スケールっ子のM.O.M.O.ちゃんに持たせてみる。
 
うおぉぉぉーっ!
 
>ω</
 
テンション上がる!
 
キーやマウスピース等の細かなパーツは取り付けず、管を繋げるだけとはいえテープを使わずとも安定するのはすごい。
 


よく見るとベルと1周回ってきた管が接触しているので安定しているとも言える。
 
そこを離してみると蚊取り線香を揺さぶるとバネのようにぶるんぷるん揺れる様に同じ渦巻き状のユーフォもやはり安定していない。
 
でも管それぞれが直接接触しては素人考えでも振動が混ざり合い音が濁る気がする。
 
やっぱり実物は金属製だからガッチリしているのかなぁー?
 
でもあんな重そうな物歪んできそうなんだよな……
 
と、ここで資料用に撮ってきた写真の存在を思い出す(忘れてんなよ)
 
 
あるじゃん。
 
やっぱり支柱がありました。
 
そりゃそうだよね。
 
あまりに細かな部品になるからこのキットはオミットされているのかな。
 
あらためて説明書も見ると……



支柱A〜E。
 
やっぱりあったね。
 
 
これか。
 
てっきりピストンの何かだと思っていたよ。
 
なになに……
 
5本のうちベルを支えるのは支柱D以外の4本。
 
4本…………
 
それを差し込むのは4つの穴…………
 
!!!!!!!!
 


あれ、気泡跡のエクボじゃ無かったーっ!!!
 
だいいち型抜きでは無い3Dプリントで気泡なんて出来ないんじゃ無いか?
 
もうホント自分わかって無かった!!!!

なめらかすべすべーと喜んでたところにピンバイスドリルを突き立てガリガリと穴を開けなおす。
 
悲しい……
 


主要パーツの下処理だけで休日の半日を費やしてしまいました。
 
もうこれ以上やってもグダグダになりそうなので続きは来週末にします。
 
本当にあと1カ月で完成するのか?

 
そして次の曲が始まるのです。
 
 
 
コメント (2)