幕張でポタリング日記

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(伊映画)「ブランカとギター弾き」を観てきた

2017-07-30 09:35:21 | 日記
「ブランカとギター弾き」という映画を観てきました。

イタリアの映画で舞台はフィリピン、そして監督は日本人という国際色豊か?な作品です。

映画『ブランカとギター弾き』予告編


”戦車ドッカンドカン戦闘機バビューン!穂乃果ちゃん!のぞえりー!”と言っているぼくでもたまにこういった映画も見るんやで(ドヤ顔)

とても小規模で今現在は東京・銀座の「シネスイッチ銀座」でしか上映されていません。

8月になれば全国の劇場に広がり今のところ26館での上映が予定されているようですが、TOHOシネマズやAEONシネマ、ユナイテッドシネマなどの大手シネコンではかかることはなくどれも小規模劇場ばかりです。



銀座中央通りから1ブロック離れて並行している銀座ガス通り。

当然各店舗やビルは中央通りに向けて軒先を並べているので裏道感が漂います。

銀座に通い慣れたツウならばこんな通りにお気に入りの1軒があったりするのかもしれませんが、さすがにぼくはこの通りを歩いたことがあったかどうか。



だからこの通りに映画館があるなんてことも知りませんでした。

2スクリーンで座席数も271席と182席。

小さな劇場ですが閉館した映画館をリノベーションして97年に再出発したこの劇場はとても清潔感あり映画ファンであれば応援したくなる劇場なのかもしれません。

予告で流れる作品も知らないタイトルばかり。

いつ見に行っても予告編上映をやっている(気がする)アベンジャーシリーズやミニオンズ、そして山ちゃんナレーションといった作品は当然1本も流れません。



監督自らきっぷもぎりの隣に立ち初日上映プレゼントのドライマンゴーを配るというこっちも笑顔になってしまうような劇場でした。



作品はフィリピンのストリートチルドレンの少女が盲目のギター弾き(プロではなく街角で歌い施しを受けているホームレスのじいさん)と出会い、様々なことを体験していくお話です。

とても地味です。

主人公の少女も盲目のじいさんも役者ではなくフィリピンの街角で見つけた人たちです。

じいさんは実際に目が見えないままギターを弾いて暮らしていたそうです。

これがハリウッド映画ならばこの少女ブランカが持つ音楽の才能に気づいた元大物ミュージシャンに見込まれ大成功を収めスラム街を脱するといったサクセスストーリーになるところでしょうがそんなことはまったくなく、映画のラストでも状況は何も変わっておらず手にしたのはほんの小さな小さな幸せ。

それもそんな些細な幸せであってもこの先の展望に繋がるものでもなく……

せつなくなる映画でした。

上映時間はたったの77分。

あと10分でも長くしてもう少しブランカの綺麗な歌声が人々に受け要られていくさまを描いて欲しかった……と感じるのはメジャータイトル映画に毒されているんですかね?

とても良い映画だったのは間違いないのですが正直ただしい判断ができるかどうかはわかりません。

まったく映画ツウではないのでこういった作品を見るとちょっと偉ぶりたいわけですよ。

マイナー映画を観て高評価できる自分イケテルってなっちゃうんですよ。

つまらないと言ってしまえば”オコチャマには難しかったんだね”って言われちゃうんじゃない?って思っちゃうんですよ。

だから正確な評価はできないんですよ。

でも、娘を持つ父親としてはズサズサと心に刺さる映画でした。

ぼくにはフィリピンや多くの国の子どもが置かれた状況を変えることはできません。

でも何度かこの作品を観てこうしてブログやSNSへ発信してそれが少しでも多くの人たちに観てもらい考える手立てになれば。

そう思い今度は妻を誘ってまた観に行こうと思っています。


この作品はUDCast方式により日本語での鑑賞も可能です。

元々視力に不自由な方がスマホアプリを通して状況説明や字幕作品の場合は日本語でのセリフを聞くことができるように作られたシステムなのですが、この作品はガイド無しでセリフのみを聞くことができるモードもあるので吹替版で見たい人もこれを活用すればいいわけです。

そしてその日本語吹き替えでの主人公ブランカの声を担当したのが新田恵海さんなんです(結局それかーいw)





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